時にはjackal、そして時にはDetective

さあブラフゲームの始まりだ

おいおいまだ言いかけてただろ...

男は苦笑した。だげそんな暇はない、状況整理をしなければ...。男は急いで、周りを見回した。

今見える人は11人いる。全員に共通点は見られない。そういえばついていたはずの手錠がいつの間にか消えている。

ようやくできるという顔で大きく背伸びをした。少し心の整理がついてきた。

まずあのルール説明時に発言したことについてだ。

順をおって考えよう。まず、発言者はこのゲームは第二回と言っていた。つまり、第一回があったという事だ。

また、初めての方のためにとも言っていた。

つまり、このゲームの参加者には初めてじゃない人、つまり慣れている人がいるという事だ。

この事実は非常にまずい。勝つための手筋やルールの把握、最悪の場合裏技を知っている可能性もあるという事だ。

出くわした場合はっきりいって勝てる気がしない。

そして次に紙に勝利条件が書いてあると言う事だ。僕が引いた紙には勝利条件が書かれていない。

つまり、宝石か、キーホルダーを集めなければならないということだろうか？

どうにせよ絶対に信頼できる仲間が必要だ。

そして発言者はやってはいけない事については述べたが何をしろとはいっていない。

ゲームと言っているし、戦闘するのか、人狼みたいに話し合うのか、城のようなこの場所には何があるのかなど、
わからないことが多すぎる。とにかく慣れなければ...発言者が次のステージと言ってるし、長引きそうだな。
男は途方に暮れて愕然とした。