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きっかけ
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「教祖様、いいのですか?」
信者がそう言うと、彼は「えぇ。私の宗教に危害加えないのなら、あの男が棄教しても何も問題はありません。」
「はい。」
「昔のようなことになるのは、避けなければいけません。」
集多がそう言うと、信者はその場所を後にした。
そして、1人になった時、過去のことを思い出していた。
───────
子供の頃も私は今と変わらず宗教家。
私の家だけの宗教で、他の多くの人達には知られていなかった。
子供の頃、他の宗教に入信している人が許せなかった。自分の入っている宗教が正しい。
だから、他の宗教は異端で間違っている考え方だ。
私はいつもそう言って、他の宗教の人を、自分の方へと入れようとした。
けれども、反発されて、思うようにはいかない。
正しいことをしているのに、どうして…?
私はそう思って1人で悲しくなっていた。
けれども、段々分かってきた。
自分の考えを無理矢理誰かに押し付けようとすれば、必ず反発されて、絶対に自分の入信しているそれには入ってくれない。
そして、相手のことを考えなければいけないのだ。それは押しつけではなく、相手の話をよく聞いて、寄り添うように。
相手のことを受け入れなければいけない。
そう思った次の日のこと。
前から、ずっと、この宗教について、外部から間違っていると圧力がかかっていたらしい。
私の父が、この宗教を自分で否定した。
今でも、言ったことを覚えている
「この世に神は居ないんだ。」
私はそれが許せなかった。
絶対的なもの。それが存在しないのなら、私達は、何故生まれてきて、今を生きているのか?
すると、段々、心の中に浮かんできたものがあった。
誰が神なのか…?
神様、それは私だ。
そこから、宗教を作ることを決めた。
人はどこか人とは違う何かに引き寄せられる。けれども、その人が、何も無く、人格者でないならばすぐに離れていってしまうだろう。
だからこそ、私は、多くの考えを受け入れることを決めた。
寛容であれば、それだけ多くの人が私の元に集まるだろう。
それから、私のまわりには、沢山人が集まった。
けれども、ある日、加木に出会ったのだ。
彼はいつも、誰かに何かを否定されている。
それが彼の思想だった。
この世界には間違いがない。
私はそれを聞いて、なんだか、無性にイライラしてしまったのだ。
どうしても、そんなことを平気で言う彼を許せなかった。
─────────
2人で歩いている時、ふと、本多さんのことを思い出す。
「そういえば、彼女はどうなったんですか?」
そう聞くとまだ音沙汰はないのだと言う。
しかし、「絶対に帰ってくる」ととても自信満々に言っていた。
彼はどうしてそんなに何かを信じれるのだろうか…?私は不思議で仕方なかった。
何かを信じれば、どこで必ず裏切られるのに。彼は裏切られてもなお、信じ続ける。
とても強い人間…。そう思った。
そして、私は加木さんと別れて家に帰った
信者がそう言うと、彼は「えぇ。私の宗教に危害加えないのなら、あの男が棄教しても何も問題はありません。」
「はい。」
「昔のようなことになるのは、避けなければいけません。」
集多がそう言うと、信者はその場所を後にした。
そして、1人になった時、過去のことを思い出していた。
───────
子供の頃も私は今と変わらず宗教家。
私の家だけの宗教で、他の多くの人達には知られていなかった。
子供の頃、他の宗教に入信している人が許せなかった。自分の入っている宗教が正しい。
だから、他の宗教は異端で間違っている考え方だ。
私はいつもそう言って、他の宗教の人を、自分の方へと入れようとした。
けれども、反発されて、思うようにはいかない。
正しいことをしているのに、どうして…?
私はそう思って1人で悲しくなっていた。
けれども、段々分かってきた。
自分の考えを無理矢理誰かに押し付けようとすれば、必ず反発されて、絶対に自分の入信しているそれには入ってくれない。
そして、相手のことを考えなければいけないのだ。それは押しつけではなく、相手の話をよく聞いて、寄り添うように。
相手のことを受け入れなければいけない。
そう思った次の日のこと。
前から、ずっと、この宗教について、外部から間違っていると圧力がかかっていたらしい。
私の父が、この宗教を自分で否定した。
今でも、言ったことを覚えている
「この世に神は居ないんだ。」
私はそれが許せなかった。
絶対的なもの。それが存在しないのなら、私達は、何故生まれてきて、今を生きているのか?
すると、段々、心の中に浮かんできたものがあった。
誰が神なのか…?
神様、それは私だ。
そこから、宗教を作ることを決めた。
人はどこか人とは違う何かに引き寄せられる。けれども、その人が、何も無く、人格者でないならばすぐに離れていってしまうだろう。
だからこそ、私は、多くの考えを受け入れることを決めた。
寛容であれば、それだけ多くの人が私の元に集まるだろう。
それから、私のまわりには、沢山人が集まった。
けれども、ある日、加木に出会ったのだ。
彼はいつも、誰かに何かを否定されている。
それが彼の思想だった。
この世界には間違いがない。
私はそれを聞いて、なんだか、無性にイライラしてしまったのだ。
どうしても、そんなことを平気で言う彼を許せなかった。
─────────
2人で歩いている時、ふと、本多さんのことを思い出す。
「そういえば、彼女はどうなったんですか?」
そう聞くとまだ音沙汰はないのだと言う。
しかし、「絶対に帰ってくる」ととても自信満々に言っていた。
彼はどうしてそんなに何かを信じれるのだろうか…?私は不思議で仕方なかった。
何かを信じれば、どこで必ず裏切られるのに。彼は裏切られてもなお、信じ続ける。
とても強い人間…。そう思った。
そして、私は加木さんと別れて家に帰った
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