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日曜日の朝
1:朝の電話
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主人公 藤堂 孝平
京都の三条京阪駅近くにある一戸建てで海外赴任している親と離れて一人暮らししている高校三年生。
一人暮らし歴は三年間と長く自炊洗濯掃除裁縫整理整頓等家事全般をそつなくこなすハイスペック男子。
ヒロイン 藤谷 鷹
京都の岡崎周辺のマンションに姉と同居していたが、姉が結婚して一人暮らしになった高校三年生。
感情の乏しいがスタイルや容姿は抜群の黒髪美少女。
いまだ一人暮らしに慣れておらず自炊することもままならないという悲惨な状況。
他登場人物はその都度紹介していきます。
‐001‐
ビーーと鳴るけたたましい車のクラクションで飛び起きて枕元でスマホを探す。
だが、スマホがない。
「ええええ?どこ行った?俺のスマホォォ‼」
そういえば、昨日キッチンにおきっぱにしたんだった。と冷静になれば考えがつく。
「冷静さって大事だなぁ」
といいつつ、キッチンへ向かい、スマホを起動して時間を確かめてから冷蔵庫を開く。中には何の変哲もない無難な食材が並んでいる。
「とりあえず卵焼きとトーストでいいかな。」
とつぶやいて、卵を取り出し、もう片方の手で引き出しを開けてその中から中ぐらいのボウルを取り出す。卵を割り入れて菜箸でかき混ぜつつ、コショウとめんつゆを少し入れて味付ける。そしてその卵焼きの種を冷蔵庫に入れて寝かす間に、フライパンを出してガスコンロの火をつける。チチチチチと気持ちのいい音とともにシュボと青色に光る火が姿を現す。オリーブオイルを入れて回す。そして、少し放置しつつトースターに向かって歩き。片手間に昨日帰りに買った食パンを一枚取り出して放り込む。カチチチとタイマーを左手で設定しつつ、右の手はゆっくりと冷蔵庫を開けて牛乳パックを取り出す。牛乳を食器棚から出したガラス細工のコップに注いでおく。
フライパンが温まったのを見計らって冷蔵庫から寝かせておいた卵焼きの種を取り出して入れる。ジュワッと黄色い液体が広がったのをみてキッチンにおいてある小さい座椅子に腰かけて休憩する。これが俺、藤堂孝平のいつもの日曜の朝だ。一通り出来上がった朝食を食器棚から出した白い細工の入った皿にのせて食卓に運ぶ。
この家はもともと父親と母親、そして十歳ほど年の離れた兄夫婦が一緒に住んでいたのだが。俺が高校一年生になったばかりの四月に父親が急にフランスに赴任することになりそれに母親もついていった。兄夫婦はその同時期に上高野に新居が完成したのでそこに引っ越していったというわけで俺は一人暮らしになったということだ。
おかげでこの6LDKの大邸宅が俺一人のものになったということだ。正直、広い。家具は一式そろってる、テレビはでかいの一つに中くらいのが三つもある。ベッドはキングサイズが三つにセミダブルが一つ。最後のセミダブル、これは俺のベッドだが。食卓は最盛期に合わせて6席ある。
しかもかなり広い部類にあたるであろう庭付きときた。俺一人で落ち葉を処理するのが大変なほど紅葉やカエデ、梅に桜に桃などが植えてある。だがその反面年がら年中花が見れるので落ち葉の量には目をつむっている。
改めて一言言おう、虚しいのだ。
「今日はなんもする予定なかったな」
とつぶやき、充電用の大容量モバイルバッテリーにつなげたままのスマホを開いて連絡先を下へ進む。そして目当ての人物の表示を見つけて電話をかける。
『prrrrrr…Pおはようございます藤堂君どうかしましたか?』
声の主は落ち着いた声で話す
「おう、藤谷今日暇だったら映画とか行かない?」
『あー、いいです…よ。何時集合にする?』
「そうだな~十時ぐらいに新京極のスタバ前で、どう?」
『わかりました、それに間に合うように家を出ますね』
「りょーかい、じゃそゆことで…」
『わかりましたよろしくお願いします…P』
声の主はクラスメイトで比較的仲のいい藤谷だ。彼女とは比較的気が合うので去年同じクラスになってから何度か遊んでいる。今日も何の変哲のないつもりだった。
京都の三条京阪駅近くにある一戸建てで海外赴任している親と離れて一人暮らししている高校三年生。
一人暮らし歴は三年間と長く自炊洗濯掃除裁縫整理整頓等家事全般をそつなくこなすハイスペック男子。
ヒロイン 藤谷 鷹
京都の岡崎周辺のマンションに姉と同居していたが、姉が結婚して一人暮らしになった高校三年生。
感情の乏しいがスタイルや容姿は抜群の黒髪美少女。
いまだ一人暮らしに慣れておらず自炊することもままならないという悲惨な状況。
他登場人物はその都度紹介していきます。
‐001‐
ビーーと鳴るけたたましい車のクラクションで飛び起きて枕元でスマホを探す。
だが、スマホがない。
「ええええ?どこ行った?俺のスマホォォ‼」
そういえば、昨日キッチンにおきっぱにしたんだった。と冷静になれば考えがつく。
「冷静さって大事だなぁ」
といいつつ、キッチンへ向かい、スマホを起動して時間を確かめてから冷蔵庫を開く。中には何の変哲もない無難な食材が並んでいる。
「とりあえず卵焼きとトーストでいいかな。」
とつぶやいて、卵を取り出し、もう片方の手で引き出しを開けてその中から中ぐらいのボウルを取り出す。卵を割り入れて菜箸でかき混ぜつつ、コショウとめんつゆを少し入れて味付ける。そしてその卵焼きの種を冷蔵庫に入れて寝かす間に、フライパンを出してガスコンロの火をつける。チチチチチと気持ちのいい音とともにシュボと青色に光る火が姿を現す。オリーブオイルを入れて回す。そして、少し放置しつつトースターに向かって歩き。片手間に昨日帰りに買った食パンを一枚取り出して放り込む。カチチチとタイマーを左手で設定しつつ、右の手はゆっくりと冷蔵庫を開けて牛乳パックを取り出す。牛乳を食器棚から出したガラス細工のコップに注いでおく。
フライパンが温まったのを見計らって冷蔵庫から寝かせておいた卵焼きの種を取り出して入れる。ジュワッと黄色い液体が広がったのをみてキッチンにおいてある小さい座椅子に腰かけて休憩する。これが俺、藤堂孝平のいつもの日曜の朝だ。一通り出来上がった朝食を食器棚から出した白い細工の入った皿にのせて食卓に運ぶ。
この家はもともと父親と母親、そして十歳ほど年の離れた兄夫婦が一緒に住んでいたのだが。俺が高校一年生になったばかりの四月に父親が急にフランスに赴任することになりそれに母親もついていった。兄夫婦はその同時期に上高野に新居が完成したのでそこに引っ越していったというわけで俺は一人暮らしになったということだ。
おかげでこの6LDKの大邸宅が俺一人のものになったということだ。正直、広い。家具は一式そろってる、テレビはでかいの一つに中くらいのが三つもある。ベッドはキングサイズが三つにセミダブルが一つ。最後のセミダブル、これは俺のベッドだが。食卓は最盛期に合わせて6席ある。
しかもかなり広い部類にあたるであろう庭付きときた。俺一人で落ち葉を処理するのが大変なほど紅葉やカエデ、梅に桜に桃などが植えてある。だがその反面年がら年中花が見れるので落ち葉の量には目をつむっている。
改めて一言言おう、虚しいのだ。
「今日はなんもする予定なかったな」
とつぶやき、充電用の大容量モバイルバッテリーにつなげたままのスマホを開いて連絡先を下へ進む。そして目当ての人物の表示を見つけて電話をかける。
『prrrrrr…Pおはようございます藤堂君どうかしましたか?』
声の主は落ち着いた声で話す
「おう、藤谷今日暇だったら映画とか行かない?」
『あー、いいです…よ。何時集合にする?』
「そうだな~十時ぐらいに新京極のスタバ前で、どう?」
『わかりました、それに間に合うように家を出ますね』
「りょーかい、じゃそゆことで…」
『わかりましたよろしくお願いします…P』
声の主はクラスメイトで比較的仲のいい藤谷だ。彼女とは比較的気が合うので去年同じクラスになってから何度か遊んでいる。今日も何の変哲のないつもりだった。
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