1 / 1
序章:2099/04/23
しおりを挟む
仮想世界の中心にある都市【シャイン】には、現実世界でバンクに記憶を預けた僕らがAIメモリーアバターとして生活している【エステル】という学園がある。
そのエステルの中心にある電波塔【バベル】の管理人は、僕の祖母でプログラマーのアリスだ。
アリスは現実世界ですでに亡くなっているが、天才女子高生プログラマーとしてAIメモリーアバターが今もシャインで元気に生活している。
孫である僕、桐嶌メイジは、去年の冬に突然祖母アリスの遺産であるこの仮想世界を相続した。
とはいえシャインにはAIのアリスがまだ存在していて、仮想世界の管理をすべて担っているのだから、僕は特に何もすることはないと思っていた。
けれど西暦2098年12月25日、シャインに突如現れた【クロウ】というウイルスが、人々の記憶を喰らいはじめた。
現実世界のお偉いさんたちが、アリスと僕に、クロウを駆除するため戦えと命じてきたのは、その2週間後。
すべては【価値ある記憶】を守るため、だという。
その使命の裏で、アリスは現実世界でもまだ生存している僕とAIメモリーアバターの僕とで協力して、あることを実行するように命令した。
僕は、アリスと人々の記憶をめぐるこの出来事を、ネットワークの片隅にでも置いておこうかと思い、記録を残しておくことにした。
こんな記録、どこのだれかが読んでるかわからないけど、まあ、フィクションとして読んでみてください、って感じです。
そのエステルの中心にある電波塔【バベル】の管理人は、僕の祖母でプログラマーのアリスだ。
アリスは現実世界ですでに亡くなっているが、天才女子高生プログラマーとしてAIメモリーアバターが今もシャインで元気に生活している。
孫である僕、桐嶌メイジは、去年の冬に突然祖母アリスの遺産であるこの仮想世界を相続した。
とはいえシャインにはAIのアリスがまだ存在していて、仮想世界の管理をすべて担っているのだから、僕は特に何もすることはないと思っていた。
けれど西暦2098年12月25日、シャインに突如現れた【クロウ】というウイルスが、人々の記憶を喰らいはじめた。
現実世界のお偉いさんたちが、アリスと僕に、クロウを駆除するため戦えと命じてきたのは、その2週間後。
すべては【価値ある記憶】を守るため、だという。
その使命の裏で、アリスは現実世界でもまだ生存している僕とAIメモリーアバターの僕とで協力して、あることを実行するように命令した。
僕は、アリスと人々の記憶をめぐるこの出来事を、ネットワークの片隅にでも置いておこうかと思い、記録を残しておくことにした。
こんな記録、どこのだれかが読んでるかわからないけど、まあ、フィクションとして読んでみてください、って感じです。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる