毎日の不思議

美亜野

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無駄や、要らへん

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以前からリコール車の事でスバルからお知らせが届いてたの。来年の4月には車検が切れる。ちゃんとしとかないと車検が通らない。
かなりの時間を経てちゃんとしておいてと何回か父ちゃんにお願いしてたのね。スバルに車検証を用意して電話するだけで後はスバルの方から指示があるからとても簡単な事。私がして済むならとっくに終わっている。
 私たち夫婦は高齢者の入口にいる。毎日の買い物に車は欠かせなくて、私としては内心焦っていたの。もう半年も前からお知らせは来てたしね。
  父ちゃん休日だった。
車のキーを持って外へ出たのね。
「あれ、どこかへ行くのかな。」と思ってたら速攻帰って来た。車検証テーブルの上に置いた。あー、やっとこさ腰を挙げたか。と思ったわよ。電話の子機を置いて、お知らせを1枚1枚広げて置いて。肩イカらしてため息つくのね。・はぁ~、フゥ~。・やおら子機を手にしてフリーダイヤルを押し始めた。・出たら嫌だな・ と言う。そりゃ出るわな。
「あ、あの車のオイルの事で……。」
はへ、?それで分かるか?お知らせのタイトルを何故読まへんねんな。でもコールセンターの方は流石。父ちゃんを何とかコントロールしてくれて我が家の車は工場に行く必要が無いと分かった。
後で処理済みのステッカーを送ってくれるそうだ。電話を切った父ちゃん。
バンザイー済んだーあー良かったー。俺もう嫌で嫌でーと言いながら車検証を持って玄関を出て行った。
  買い物に出る時車のドアー開け放して何かを探してる。何だろうと見てるとダッシュボードを引っ掻き回している。無い!無い!と叫んでる。
おい、車検証どこへやった!
へ、うちか~知らんで。どこへもやらへん。
家の中に戻る。探しても何処にも無い。ある筈無い。持って外へ出たもの。焦りまくっている父ちゃん。自分のした事も覚えていなんか?
私も家の中探してみたけど在る筈無いの分かっていたわ。
車に半分身体突っ込んでまた探してる。その様子を私は呆れて( ゚ ρ ゚ )ボーっと見ていた。暫く時間が経ってダッシュボードをカタンと閉め、運転席に座り直した。どうも有ったらしい。助手席に座ると説明が始まった。
それによるとダッシュボードの奥は隙間が有って、そこに車検証は挟まっていたらしい。そこに入れたんか、父ちゃん。器用だなある意味。ダッシュボードの下の奥から手を伸ばして見たら車検証のカバーに手が触れた。と。しまい方が悪いねん!私のせいにしたのどないすんねんな、そう思ってると。
「何でそんな設計なんだ。隙間作るなよ。」私は驚いた。そうしておかなければダッシュボードの役をしないと思った……。
  それ程一本電話入れるのに半年も緊張してたんか!そう思ってる所に「俺はほんとにこんな事嫌なんだ。」とさ。外で30分も立って待っていた私の足の痛さどないしてくれる?当然父ちゃんの欲しいもの買うのは尽く却下したのよね。無駄や、要らへん、の一言で。

              それじゃまたね。


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