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第二部 高校生編
セットアップは慎重に
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時折『海に来たんなら』、みたいな感じでそれっぽい遊びに挑戦し、いまいち盛り上がり切ることなく過ごす俺たち。
一往復で終わる水かけから、通行量で断念した青姦まで。
結局何一つそれらしく楽しみきれることなく、海に来たとは到底思えないテンションで時間を過ごすことしばらく。
視界の先で信照が大きく手を振っているのを見つけて、何事かと近寄っていく。
「もうそろチェックインの時間だから、旅館に向かうぞ」
「おお、もうそんな時間か。やはり楽しい時間はあっという間だな」
「言う程楽しそうじゃなかったけど・・・」
「テンションは低かったけど、まあ楽しかったぞ」
「そうか、それなら良いんだ。うん」
見上げれば太陽はすっかり傾いており、その日差しは随分と弱々しい。
「じゃあ行くか。確か『月隠』だったな」
「そうそう」
ひとまずシャワーと着替えを済ませ、旅館の名前を確認して、再合流して四人で向かおうとしていた時。
なじみが声を上げる。
「あ、ケーくん。ちょっと買いたいものがあるから、付き合ってくれる?」
「ん? ああ、俺は構わんが・・・」
信照を見る。
「良いぞ、行ってこい。部屋は別々だから特に不都合もないしな」
「OK」
今思うと、もっと先にチェックインして、部屋に荷物とか置いてから海にきたらよかったな。
まあ荷物の大小なんぞ、俺の筋肉の前では些細な事だ。反省点としてメモしておこう。
「で、なじみの買いたいものって?」
「こっちこっち」
意図こそわからないが、なじみに手を引かれてしばらく歩く。
そうして目的地と思しき場所が目に入ってきたのだが。
「えーと、なじみさんや?」
「何?」
「ここがその目的地?」
「・・・うん」
少し赤らめた顔で頷いたその場所は、紛う事なきラブホだった。
ラブホテル『ガチ淫』だった。ラウンド1の隣にラウンド2ってラブホ建てて訴訟が起きた話を思い出すネーミングである。
「今から俺たち旅館に泊まるのではなかったですか?」
「あ、そこはキャンセルしてるから大丈夫」
手回しが良い。
「部屋別々だし、先にチェックインしとけって言ってくれたし、バレないよ」
「そうかな・・・そうかも・・・」
別に断る必要もない。
よしんばバレたのだとしても、恋人同士の関係にある者たちが泊まって体裁の悪い施設でもない。これがなじみではなく圭希とだったら絶対にバレてはいけないが、そんな無理のある仮定をしていては練れる対策も練り切れない。
まあ、たとえ恋人同士だろうと高校生が泊まっては体裁が悪いのは事実だが。
俺達ほど純愛貫いてるカップルもそうそういないだろうに、不純異性交遊とはこれ如何に。
あ、微がいたわ。じゃあプラスマイナスで若干不純な方だな。
「じゃあ入るか」
今度は俺がなじみの手を引いて、中に入っていく。
受付は無人で、プライバシーは十分に守られているらしい。
しかし気になるのは受付の隣にある自販機である。
「うわぁめっちゃエログッズ売ってる・・・バイブ、ローター、ディルド、オナホ、ローション・・・」
「色々あるね・・・一部見たくもないものも混じってるけど」
なんとなく処女童貞カップルの様に恥じらってしまうのはやはりこういう場に不慣れな故か。
「使えそうなのはまあ、特にないな。部屋行くか」
「そだね」
気持ち足早になって鍵のナンバーの部屋に行く。
入った部屋は、ホテルとしては中の下といったところか。洋装で大きめのワンルーム。部屋自体は少々手狭だが、ベッドが大きい。流石に我が家の大きめ一人用を遥かに上回る。まあこっちは『運動』前提の二人様なのだから、それも当然か。
「ほー・・・思ったより綺麗だな」
「窓が無いから閉塞感凄いけど、それを除けばいい部屋だね」
「なんで窓無いんだろうな?」
「プライバシー守るため、とかじゃないの?」
「多分建築基準法違反だと思うんだけどな・・・」
法律に詳しいわけでもないので、断言はしかねるが。
「さて」
一応、部屋全体を調べ回しておく。
アメニティの確認もあるが、盗撮盗聴対策だ。素人知識で分かるところなど何もないだろうが、そこは超能力者。少々神経を使うが、念力で記録機器の形状を探す。イメージとしては手探りだな。
それで一通り調べた所、特に何もなかった。
そりゃそうだ。こういう所は信用第一なんだからな。業界全体に打撃を受けかねない。
「風呂は普通だな。ぎりぎり二人ってところだな」
「あ、でもシャンプーは結構安物みたい」
「これは・・・400mlで二千円ってとこか?」
「こんな感じなら家から持ってくればよかったなぁ・・・」
なじみがしみじみと後悔するように言う。
「そういえば、下駄箱の上にあったタブレットなんだろ?」
「えーと・・・これか」
電源ボタンと思しき部分を押すと、色々表示されていく。
どうやら諸々の注文がここからできるらしい。時間延長、食事、飲み物などを遠隔注文できるデバイスである様だ。見た所『アメニティー』という項目があるので、上等なシャンプーが使いたかったら有料で、という訳だ。
備え付けが妙に安物なのはそう言う事か・・・海水浴場とはいえ、一応リゾート地の近隣にある割に宿泊料金が安いなと思ったら、こういう所で帳尻を合わせているのか。部屋も手狭だったしな。一人部屋で同棲してる俺たちには広いぐらいだったが。
「あ、ケーくんこれ」
そう言ってなじみが指さすのは、俺が見落としていた『アダルトページ』。
こっちは受付横で売っていたアダルトグッズを始めとして、『そういう事向け』の注文が諸々できるらしい。しかも少々マニアックなものも多い。
「ほーん、SM系は結構充実してるな」
「ケーくん?」
「鞭、蝋燭、縄、ハーネス・・・」
「ケーくん?」
「取説まで完備かよ。至れり尽くせりだな」
「ケーくん?」
「うわ、三角木馬まである。どうやって運び込むんだこれ」
「ケーくん」
「わかったわかった。あんまりハードなのは無しでな」
「私、今夜絶対酷い事される・・・」
「ちゃんとお前が気持ちいい事しかしないさ」
「そこは分かってるけど・・・」
「鞭とか絶対?」
「気持ちいい、って何言わせるの!」
ぽかぽか殴ってくるなじみを大胸筋で受け止めながらわざとらしく笑う。
とりあえず鞭は注文するか。
「あとはー、なんだ。飲み物とかか?」
「一応夕食もね。確か日雇いのバイトでお金はあるんだよね?」
「臨時収入だった。結構あるぞ」
「じゃあちょっと割高だけど、ここで頼もっか」
思えば、こうしてなじみの手料理でないものを食べるのは中々無い。
『なじみの手料理以外を食べたら浮気』という判定だったので結構前は食べていなかったのだが、少し前にその判定が消えて尚、外食は結局微のカルボナーラぐらいしか食べなかった。アレを外食と言っていいのかは分からないが、単純に機会が無いのだ。
「後他には・・・」
「あ、コスプレしてみたいかも」
「ああ、家じゃ着る機会無いからな」
「出来合いの服って結構高いしね。需要の低いのは特に・・・」
自分の胸を少々恨めし気に見下ろすなじみ。
まあ、日本にGカップの需要はあまりないだろう。
「ていうかさ。仁科さんの水着あるじゃん?」
「ああ、借りてきた奴な」
「アレよく見たらカップ数Hだったんだけど」
「・・・ぴったりだったよな?」
「Gのブラがキツイなって感じるときはそこそこあった」
確かなじみのカップ数を聞いたのは四月ごろ。
今が七月だから、三ヶ月でワンサイズ大きくなったのか。いや、その前からキツかったのなら実質的には四、五ヶ月なのかもしれない。
というか、微って今何カップなんだ?
あの水着は入らないから上げるってレベルの扱いだったが。
「ていうか、そうなるとここらのコスプレ入らなくないか?」
「あー・・・まあはだける感じに着れば・・・」
「そんなところか。無理に入れてボタン弾け飛んでも困るしな」
「うぅ・・・巨乳に優しくない世の中だよお・・・」
確かに世の中は貧乳向けに作られているが、巨乳は世の中の代わりに男が優しくなるのでバランスはとれているのではなかろうか。
なんにせよ、貧乳勢に聞かれたら殺されそうな発言だ。
「じゃあ何借りる? 色々あるけど」
「とりあえず鉄板のメイド服かな」
まあ、こっちのセーラー服とか言われても困るからな。
確かにうちはブレザーだが、女子高生がセーラー服着たってそれは日常の事だ。
「ナース、チア、陸上ユニフォーム・・・伊達メガネもあるな」
「こういう所で採算取ってると思うと、この充実っぷりも納得だね」
「まあ一番大きいサイズでもEだがな」
「これだと胸とお尻以外はぶかぶかだけどね」
「ランジェリーもあるが・・・こっちもEまでだな」
「仁科さんが自作したくなる気持ちも分かるよ・・・」
それで本当に自作してしまうあたりが、微の行動力である。
ひとまず注文はこれにて終了とし、しばらく待つとドアがノックされる。
受け取りの為にドアを開けてみると、ワゴンが置いてあるだけで誰もいない。注文したあれこれは全てワゴンの上に乗っている様だ。
「ははあ、なるほど。こうして他人の目を気にする必要が無いようにしているという訳だ」
ワゴンを部屋の中に押し入れ、ドアを閉める。
これでこのドアが開くことは当分ない。開いた時には、きっと全部終わった後なのだから。
一往復で終わる水かけから、通行量で断念した青姦まで。
結局何一つそれらしく楽しみきれることなく、海に来たとは到底思えないテンションで時間を過ごすことしばらく。
視界の先で信照が大きく手を振っているのを見つけて、何事かと近寄っていく。
「もうそろチェックインの時間だから、旅館に向かうぞ」
「おお、もうそんな時間か。やはり楽しい時間はあっという間だな」
「言う程楽しそうじゃなかったけど・・・」
「テンションは低かったけど、まあ楽しかったぞ」
「そうか、それなら良いんだ。うん」
見上げれば太陽はすっかり傾いており、その日差しは随分と弱々しい。
「じゃあ行くか。確か『月隠』だったな」
「そうそう」
ひとまずシャワーと着替えを済ませ、旅館の名前を確認して、再合流して四人で向かおうとしていた時。
なじみが声を上げる。
「あ、ケーくん。ちょっと買いたいものがあるから、付き合ってくれる?」
「ん? ああ、俺は構わんが・・・」
信照を見る。
「良いぞ、行ってこい。部屋は別々だから特に不都合もないしな」
「OK」
今思うと、もっと先にチェックインして、部屋に荷物とか置いてから海にきたらよかったな。
まあ荷物の大小なんぞ、俺の筋肉の前では些細な事だ。反省点としてメモしておこう。
「で、なじみの買いたいものって?」
「こっちこっち」
意図こそわからないが、なじみに手を引かれてしばらく歩く。
そうして目的地と思しき場所が目に入ってきたのだが。
「えーと、なじみさんや?」
「何?」
「ここがその目的地?」
「・・・うん」
少し赤らめた顔で頷いたその場所は、紛う事なきラブホだった。
ラブホテル『ガチ淫』だった。ラウンド1の隣にラウンド2ってラブホ建てて訴訟が起きた話を思い出すネーミングである。
「今から俺たち旅館に泊まるのではなかったですか?」
「あ、そこはキャンセルしてるから大丈夫」
手回しが良い。
「部屋別々だし、先にチェックインしとけって言ってくれたし、バレないよ」
「そうかな・・・そうかも・・・」
別に断る必要もない。
よしんばバレたのだとしても、恋人同士の関係にある者たちが泊まって体裁の悪い施設でもない。これがなじみではなく圭希とだったら絶対にバレてはいけないが、そんな無理のある仮定をしていては練れる対策も練り切れない。
まあ、たとえ恋人同士だろうと高校生が泊まっては体裁が悪いのは事実だが。
俺達ほど純愛貫いてるカップルもそうそういないだろうに、不純異性交遊とはこれ如何に。
あ、微がいたわ。じゃあプラスマイナスで若干不純な方だな。
「じゃあ入るか」
今度は俺がなじみの手を引いて、中に入っていく。
受付は無人で、プライバシーは十分に守られているらしい。
しかし気になるのは受付の隣にある自販機である。
「うわぁめっちゃエログッズ売ってる・・・バイブ、ローター、ディルド、オナホ、ローション・・・」
「色々あるね・・・一部見たくもないものも混じってるけど」
なんとなく処女童貞カップルの様に恥じらってしまうのはやはりこういう場に不慣れな故か。
「使えそうなのはまあ、特にないな。部屋行くか」
「そだね」
気持ち足早になって鍵のナンバーの部屋に行く。
入った部屋は、ホテルとしては中の下といったところか。洋装で大きめのワンルーム。部屋自体は少々手狭だが、ベッドが大きい。流石に我が家の大きめ一人用を遥かに上回る。まあこっちは『運動』前提の二人様なのだから、それも当然か。
「ほー・・・思ったより綺麗だな」
「窓が無いから閉塞感凄いけど、それを除けばいい部屋だね」
「なんで窓無いんだろうな?」
「プライバシー守るため、とかじゃないの?」
「多分建築基準法違反だと思うんだけどな・・・」
法律に詳しいわけでもないので、断言はしかねるが。
「さて」
一応、部屋全体を調べ回しておく。
アメニティの確認もあるが、盗撮盗聴対策だ。素人知識で分かるところなど何もないだろうが、そこは超能力者。少々神経を使うが、念力で記録機器の形状を探す。イメージとしては手探りだな。
それで一通り調べた所、特に何もなかった。
そりゃそうだ。こういう所は信用第一なんだからな。業界全体に打撃を受けかねない。
「風呂は普通だな。ぎりぎり二人ってところだな」
「あ、でもシャンプーは結構安物みたい」
「これは・・・400mlで二千円ってとこか?」
「こんな感じなら家から持ってくればよかったなぁ・・・」
なじみがしみじみと後悔するように言う。
「そういえば、下駄箱の上にあったタブレットなんだろ?」
「えーと・・・これか」
電源ボタンと思しき部分を押すと、色々表示されていく。
どうやら諸々の注文がここからできるらしい。時間延長、食事、飲み物などを遠隔注文できるデバイスである様だ。見た所『アメニティー』という項目があるので、上等なシャンプーが使いたかったら有料で、という訳だ。
備え付けが妙に安物なのはそう言う事か・・・海水浴場とはいえ、一応リゾート地の近隣にある割に宿泊料金が安いなと思ったら、こういう所で帳尻を合わせているのか。部屋も手狭だったしな。一人部屋で同棲してる俺たちには広いぐらいだったが。
「あ、ケーくんこれ」
そう言ってなじみが指さすのは、俺が見落としていた『アダルトページ』。
こっちは受付横で売っていたアダルトグッズを始めとして、『そういう事向け』の注文が諸々できるらしい。しかも少々マニアックなものも多い。
「ほーん、SM系は結構充実してるな」
「ケーくん?」
「鞭、蝋燭、縄、ハーネス・・・」
「ケーくん?」
「取説まで完備かよ。至れり尽くせりだな」
「ケーくん?」
「うわ、三角木馬まである。どうやって運び込むんだこれ」
「ケーくん」
「わかったわかった。あんまりハードなのは無しでな」
「私、今夜絶対酷い事される・・・」
「ちゃんとお前が気持ちいい事しかしないさ」
「そこは分かってるけど・・・」
「鞭とか絶対?」
「気持ちいい、って何言わせるの!」
ぽかぽか殴ってくるなじみを大胸筋で受け止めながらわざとらしく笑う。
とりあえず鞭は注文するか。
「あとはー、なんだ。飲み物とかか?」
「一応夕食もね。確か日雇いのバイトでお金はあるんだよね?」
「臨時収入だった。結構あるぞ」
「じゃあちょっと割高だけど、ここで頼もっか」
思えば、こうしてなじみの手料理でないものを食べるのは中々無い。
『なじみの手料理以外を食べたら浮気』という判定だったので結構前は食べていなかったのだが、少し前にその判定が消えて尚、外食は結局微のカルボナーラぐらいしか食べなかった。アレを外食と言っていいのかは分からないが、単純に機会が無いのだ。
「後他には・・・」
「あ、コスプレしてみたいかも」
「ああ、家じゃ着る機会無いからな」
「出来合いの服って結構高いしね。需要の低いのは特に・・・」
自分の胸を少々恨めし気に見下ろすなじみ。
まあ、日本にGカップの需要はあまりないだろう。
「ていうかさ。仁科さんの水着あるじゃん?」
「ああ、借りてきた奴な」
「アレよく見たらカップ数Hだったんだけど」
「・・・ぴったりだったよな?」
「Gのブラがキツイなって感じるときはそこそこあった」
確かなじみのカップ数を聞いたのは四月ごろ。
今が七月だから、三ヶ月でワンサイズ大きくなったのか。いや、その前からキツかったのなら実質的には四、五ヶ月なのかもしれない。
というか、微って今何カップなんだ?
あの水着は入らないから上げるってレベルの扱いだったが。
「ていうか、そうなるとここらのコスプレ入らなくないか?」
「あー・・・まあはだける感じに着れば・・・」
「そんなところか。無理に入れてボタン弾け飛んでも困るしな」
「うぅ・・・巨乳に優しくない世の中だよお・・・」
確かに世の中は貧乳向けに作られているが、巨乳は世の中の代わりに男が優しくなるのでバランスはとれているのではなかろうか。
なんにせよ、貧乳勢に聞かれたら殺されそうな発言だ。
「じゃあ何借りる? 色々あるけど」
「とりあえず鉄板のメイド服かな」
まあ、こっちのセーラー服とか言われても困るからな。
確かにうちはブレザーだが、女子高生がセーラー服着たってそれは日常の事だ。
「ナース、チア、陸上ユニフォーム・・・伊達メガネもあるな」
「こういう所で採算取ってると思うと、この充実っぷりも納得だね」
「まあ一番大きいサイズでもEだがな」
「これだと胸とお尻以外はぶかぶかだけどね」
「ランジェリーもあるが・・・こっちもEまでだな」
「仁科さんが自作したくなる気持ちも分かるよ・・・」
それで本当に自作してしまうあたりが、微の行動力である。
ひとまず注文はこれにて終了とし、しばらく待つとドアがノックされる。
受け取りの為にドアを開けてみると、ワゴンが置いてあるだけで誰もいない。注文したあれこれは全てワゴンの上に乗っている様だ。
「ははあ、なるほど。こうして他人の目を気にする必要が無いようにしているという訳だ」
ワゴンを部屋の中に押し入れ、ドアを閉める。
これでこのドアが開くことは当分ない。開いた時には、きっと全部終わった後なのだから。
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