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番外編 引き篭もらない私と白銀の天使③
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おかえりなさいと、嬉しそうに駆け寄ったキアラの頬にキスを落としたクロウはアシュリーに軽く手を挙げて、荷物を持ったままキッチンへと向かった。手を洗い、そのまま食材を取り出した彼は今から料理に取り掛かるようだ。
ちょこちょこ後ろをついて、手伝おうとしたキアラだったが「今日は良いから」とアシュリーの方へ行くよう促されると、感謝を伝えてテーブルへ戻ってきた。
「まだ早いけど、適当に作るから。苦手な物があれば言ってくれ」
「特にありません! 強いて言うなら肉が好きです!」
「了解」
図々しくもさりげなく好物をアピールしたアシュリーに、いつも通りの無表情で頷いたクロウは食材を切り始める。その包丁の軽やかな音に、アシュリーは思わず尊敬の目を向けた。
「手慣れてますね。クロウさんはやっぱり料理人なのですか?」
「まさか! 剣士だよ~。でもすっごくおいしいから! シルヴィスのママの味は、クロウのスープだもんね」
「ママの味ですか?」
「おかしな言い方をするな。初めて食べた食事が、たまたま奴が作ったものだっただけだ」
うふふと面白そうに笑ったキアラが、少し居住まいを正してアシュリーに目を合わす。
「アシュリーちゃん。シルヴィスの事情、受け止めてくれたんだよね。私もすっごく嬉しいな。ありがとう」
「そんなそんな! だってシルヴィスさんには変わりないですし、そもそも天使様だと思ってましたから!」
「まだ言うか」
天使様発言にまた少し笑ったキアラだったが、それよりクロウが笑い出したことにまたアシュリーは驚愕する。もしかすると、思うよりも彼は感情が豊かなのかもしれない……などと少し失礼なことを思ってしまう。
「ふっ……、よかったな天使様」
「黙れ脳筋」
笑いを堪えるように肩を震わせながらも料理の手を止めないクロウに「危ないから手伝う」と申し出たキアラだったが、心配する彼女に大丈夫と告げて手伝わせる気配がない。少しそわそわしつつも、再び料理に集中し始めたクロウを確認したキアラは、もう一度アシュリーに向き直る。
「ねね、ここに来るまでのお話聞きたいな。たくさん話したかったから、本当は泊まっていってほしいんだけど……残念。アシュリーちゃんと一緒に寝たかったなぁ」
「えっ!?それは私もです!」
友人と眠くなるまで、すなわちパジャマパーティが憧れのアシュリーとしては、早くも今から意見を変えたいところだ。
「本当? じゃあ滞在中に泊まりに来てね!」
「はいっ!」
いつにしようかとアシュリーが喜びで頬を紅潮させていると、ソファから隣に戻ってきたシルヴィスが苦い顔をする。
「私は宿にいるぞ。脳筋体力馬鹿と同じ空間で一晩を過ごすなど、苦痛でしかない」
「気が合うな。僕も陰険魔法オタクとは関わりたくない」
お互い目も合わさずに、言い合う二人にキアラが困ったような顔をした。こっそりと小声で「ね?息ぴったりでしょう?」と囁かれて、同じことを思ったアシュリーも全力で頷いてみせた。
また夢の一つが叶いそうだとニマニマするアシュリーに、旅の話を聞きたいとキアラがせがむ。期待に満ちた目に嬉しくなって、ここに至るまでの色々を話すことになった。何を話してもニコニコ楽しそうに聞くキアラに促されるように、道中を思い出しながら細かに話していく。
シルヴィスも参加して盛り上がっていると、サラダから始め、いつの間にやら沢山の料理がテーブルに並び出した。
海の幸がふんだんに使われた料理はどれも色鮮やかで、漂うハーブとスパイスの香りがより一層食欲を刺激する。大きめに切られた、魚介と野菜を煮込んだスープの上には繊細な香草。色鮮やかなサラダの上にはナッツが散りばめられている。
大皿にはしっかりと焼き目のついた野菜と、アシュリーのリクエストである肉の串焼きがどっさり盛られているのもポイントが高い。ふんわり焼き色のついた白パンは常備品らしいが、またその焼き加減が絶妙に見える。ひとつひとつに感激していると、明るい色のツヤツヤしたマリネや、フルーツも所狭しと並べられていく。
「す、すごい……! おいしそう! これは神ですね!」
「えへへ、だから世界一なの」
目の前に並ぶご馳走に目を輝かせていると、キアラが誇らしげに笑う。
「本当においしいから、たくさん食べてね」
「はい! クロウさんありがとうございます。いただきます」
一通り料理を並べたクロウも席に着いて、キアラから労いの言葉をかけられている。どれから食べようかと迷いに迷ったアシュリーだったが、結局肉料理を真っ先に口に入れることにした。
串を掴んで豪快に齧るアシュリーにクロウが少し嬉しげな顔を見せた。ここまで喜ばれるとリクエストに応えた甲斐があるというものだ。
「おいしい! 柔らかい! 絶妙! おいしい! そしておいしい!! クロウさんは天才ですね! 昔から作られてるんですか?」
期待以上の味に目を輝かせてひたすら肉を食べるアシュリーだが、残念なことに語彙力がない。
同じ言葉を繰り返し絶賛するしかないが、それでもクロウは満足しているようだ。ちなみにキアラも語彙力がないので、もう慣れているのかもしれない。
「ああ、食べたいものを作ってるうちに楽しくなって……キアラの喜ぶ顔も見れるし。それに僕の作った食事でキアラの細胞が出来ていると思うと、余計に作り甲斐がある」
「わあ……重……いえ、すごいですね」
コミュニケーションは苦手な方だが、意外にも気遣いのできるアシュリーは途中で言葉を変えた。たしかにキアラは髪も肌もツヤツヤで、それはきっと彼女の努力の賜物だろうけど、クロウの栄養管理もきっと影響しているに違いない。そう思うと、並々ならぬ執念すら感じてしまった。
「兄妹とおっしゃってましたが、お二人は小さなころからずっと仲睦まじかったんですか?」
「え? んーと……」
キアラがちらりと隣に座るクロウを見た。つられてアシュリーも視線を動かすと、クロウは少し気まずそうな顔をしている。さっきから思っていたことだが、どうやら彼はキアラが側にいると表情が微妙に豊かになるらしい。
てっきり即惚気られると思っていたアシュリーは二人の様子に少し驚いてしまう。ちなみにシルヴィスは興味がないようで、黙々とスープを味わっている。
「別に……話せばいい」
「んー……、じゃあお泊りの時に話しちゃう! クロウがいると、ちょっと恥ずかしいから……」
「待った、何を話すつもりなんだ?」
「それは乙女の秘密だよ~!」
ね! と同意を求められたので興味津々のアシュリーは頷いて返しておく。クロウは複雑な顔をしているが、ますます宿泊が楽しみになってきた。もういっそ明日にでも泊まりたいくらいだ。
一旦その話題はやめにしたが、それでも話の尽きないアシュリーとキアラが盛り上がっていると、明るいうちから食べ始めたというのに、気づけばもうすっかり窓の外には星が点々と瞬き始めている。
「あ、もうこんな時間……。せっかくの星空だもんね。こんな夜に引き留めちゃダメだった!」
夜の空に気付いたキアラが、今日はおしまいと席を立つ。空になった皿をキッチンへ運ぶ二人に、アシュリーも慌てて椅子から立ち上がった。
「あ、せめて後片付けを……」
「いいの、いいの! アシュリーちゃんはお客様なんだし、私がやるから。せっかくなんだもの、ゆっくり楽しんできてね」
「あ、ありがとうございます」
ニコニコ笑いながらも頑なに手伝いを拒否するキアラに、ここは甘えて宿へと引き返すことにした。簡単に食器を下げたキアラに促され、アシュリーとシルヴィスは帰るために荷物を持つ。
もう一度お礼を言って一歩外に出ると、予想外の神秘的な空にアシュリーはぽかんと口を開けて固まってしまった。満天の星が空を横切るように輝いていて、まるで光る雲の帯に見える。
長年あまり外に出ず星空を見上げる習慣のなかったアシュリーは、旅に出てから夜空の美しさに気付き、いたく感動した。その中でも今夜の空は圧倒的な美しさで、初めて見る景色に思わず息を飲んだ。
「すごい……」
「ああ、これは壮観だな」
アシュリーの後に続いて外に出たシルヴィスも同じように空を見上げる。この季節特有の景色に加え、これだけハッキリと肉眼で確認できる地域は珍しい。
「ね! 綺麗でしょう。森からはぼんやりとしか見えなかったけど、ここは綺麗に見えるんだよね。不思議」
しばらく四人で降るような星を眺めていたが、ふとキアラを見ると、クロウに寄り添った彼女の腰に凛々しい腕が回されていて、何とも良い雰囲気を醸し出している。
これは邪魔してはいけないやつだ。クロウがTPOを完全スルーする事は以前で学習済みだ。むしろ少し離れたい、そう直感したアシュリーはシルヴィスの腕をとる。
「では、また! ご馳走様でした」
「あ、アシュリーちゃん! シルヴィスもまた遊びに来てね! 明日の午後は家にいるから!」
急に立ち去ろうとするアシュリーに驚いたキアラが、慌てて手を振る。シルヴィスも素直に手を振り返すあたり、兄妹仲はきっと良いのだろう。
「はい! 是非!」
「あ、待った」
挙げた手を戻して歩き出すと、何かに気付いたらしいクロウがアシュリーに近付き、後ろから肩に手を置いた。
「どうされました?」
びっくりして振り向くと、クロウが口を開くより先に、肩に置かれた手がシルヴィスに勢いよく払われる。その態度に驚いたクロウは少し大きく開いた目で、自分の手とシルヴィスを見比べている。
「見下ろすな。不愉快だ」
「お前のが低いんだから仕方ないだろ」
そして、少し考えるような素振りをして、シルヴィスと目線を合わせたまま再びアシュリーの肩に手を置いた。
すると、またすぐに叩き落とされる。また肩に手を置く。叩き落とされる。
三回ほど繰り返して、とうとう耐え切れずに笑い出したクロウにアシュリーは一歩引いてしまった。急に感情を表されると、いちいち驚いてしまうので出来れば小出しにしてほしい。
「クロウ……遊んじゃダメだよ」
「……悪い。ちょっと面白かった」
ちょっとどころか、ものすごくツボに入っているようなクロウだが、キアラに窘められて必死で笑いを堪えている。少し間があって、やっと笑いが収まった彼はアシュリーの白いロングスカートを指差した。
「スカートの裾が折れてる」
「あ! 本当! ありがとうございます」
慌てて後ろを見ると、僅かに裾がめくれあがっている。長いスカートなのでそう慌てることもない折れ方だが、「大変!」と寄ってきたキアラがサッと直してくれた。
ふわりと揺れる裾を確認してから、改めて二人に手を振って坂道を下る。
ふとシルヴィスと出会った坂を思い出し、少し慎重に足を運ぶことにした。美しい夜空を眺めながら、軽い足取りで歩き出したアシュリーの後ろをシルヴィスが歩く。
「本当にきれいですね~」
「走り出すなよ」
「わかってます! きゃあっ!?」
星を見上げながら歩いていたアシュリーが後ろを振り向こうとすると、バランスを崩して尻もちをついてしまった。走らなくてもこのザマである。
「いたた……」
「間抜け」
「うぅ……」
少し屈んたシルヴィスは手を差し伸べるが、その手をアシュリーは取らない。不審に思うと、彼女はぽかんとシルヴィスの背にある空を見上げたまま、その場に背中からころんと寝転んだ。
「何をしている」
「すごいですよ! 降ってくるようです!」
隣の地面を興奮気味に叩くアシュリーに呆れていたシルヴィスだったが、なかなか立ち上がらない彼女に根負けしたかのように渋々と隣へ寝転んだ。砂利の感触が不快らしく、表情はなんとも不機嫌になっている。
こうやって寝そべると、見渡す限り視界が瞬く星に埋め尽くされて、かなりの壮観だ。けれど、シルヴィスの反応はよろしくない。
「たしかに……美しいが……」
「ですよね! ここで眠りたいくらいです」
「宿があるのに堅い石畳の上で寝るなんて、絶対にごめんだ」
「あはは……それは、そうですね」
すぐに立ち上がり、淡々と砂を払うシルヴィスにそう言われると馬鹿みたいに思えて、のろのろとアシュリーも身を起こした。服の砂を払い、頭を振ると、髪から細かな砂が零れ落ちる。
初めて見る不思議な星空に浮かれたとはいえ、少しはしゃぎすぎたことが今更情けない。
「宿からも見えるんだろう? 帰るぞ」
「海からも見てみたいです」
「いくらなんでも今日限定のはずがない。海は明日だ」
それもそうだと、今度は差し伸べられた手をしっかり握って、心持ちゆっくりと歩く。こうやって手を繋ぐことも、日常になりつつある。
「前を見て歩けよ」
「はーい、お母さんみたいですね。シルヴィスさん」
「誰のせいだ」
刺々しい視線を送るシルヴィスだが、へこたれないアシュリーには何の効果もない。
「海があって、ご飯もおいしくて、星も綺麗。とっても良い町ですね。住んじゃいましょうか」
「……そうだな」
「あれ? 反対しないんですか?」
「さあな、考えておくだけだ」
「ふふ、楽しみです」
明日はきっと、海から星を見ることが出来る。それに近々キアラと一晩、語り明かすこともできる。この町のおいしいものも全部食べてみたい。星や海をモチーフにした作品も作ってみたい。
シルヴィスと出会って以来、先の予定が楽しいことばかりで、たくさんの希望が叶うばかりだ。なので、やっぱりアシュリーはいつもこう思ってしまう。
「やっぱり、シルヴィスさんは天使様で間違いないです」
そう言うと決まって嫌な顔をするシルヴィスの手をしっかり握りなおして、アシュリーはもう一度、空を覆う光の帯に祈るような目を向ける。
来年もその先もずっと、この景色を一緒に見られますように。
---------
完結です!ここまでお付き合いいただきありがとうございました(*´◒`*)
クロウとキアラのお話。
「魔族で魔眼な妹は勇者な兄とお付き合いしたい!」
も良ければお読み頂けると嬉しいです♪
【※こちらはR18です!】
新連載始めました(๑˃̵ᴗ˂̵)
『精霊の娘は運命の番に甘やかされる』
こちらもよろしくお願い致します
(*´◒`*)
ちょこちょこ後ろをついて、手伝おうとしたキアラだったが「今日は良いから」とアシュリーの方へ行くよう促されると、感謝を伝えてテーブルへ戻ってきた。
「まだ早いけど、適当に作るから。苦手な物があれば言ってくれ」
「特にありません! 強いて言うなら肉が好きです!」
「了解」
図々しくもさりげなく好物をアピールしたアシュリーに、いつも通りの無表情で頷いたクロウは食材を切り始める。その包丁の軽やかな音に、アシュリーは思わず尊敬の目を向けた。
「手慣れてますね。クロウさんはやっぱり料理人なのですか?」
「まさか! 剣士だよ~。でもすっごくおいしいから! シルヴィスのママの味は、クロウのスープだもんね」
「ママの味ですか?」
「おかしな言い方をするな。初めて食べた食事が、たまたま奴が作ったものだっただけだ」
うふふと面白そうに笑ったキアラが、少し居住まいを正してアシュリーに目を合わす。
「アシュリーちゃん。シルヴィスの事情、受け止めてくれたんだよね。私もすっごく嬉しいな。ありがとう」
「そんなそんな! だってシルヴィスさんには変わりないですし、そもそも天使様だと思ってましたから!」
「まだ言うか」
天使様発言にまた少し笑ったキアラだったが、それよりクロウが笑い出したことにまたアシュリーは驚愕する。もしかすると、思うよりも彼は感情が豊かなのかもしれない……などと少し失礼なことを思ってしまう。
「ふっ……、よかったな天使様」
「黙れ脳筋」
笑いを堪えるように肩を震わせながらも料理の手を止めないクロウに「危ないから手伝う」と申し出たキアラだったが、心配する彼女に大丈夫と告げて手伝わせる気配がない。少しそわそわしつつも、再び料理に集中し始めたクロウを確認したキアラは、もう一度アシュリーに向き直る。
「ねね、ここに来るまでのお話聞きたいな。たくさん話したかったから、本当は泊まっていってほしいんだけど……残念。アシュリーちゃんと一緒に寝たかったなぁ」
「えっ!?それは私もです!」
友人と眠くなるまで、すなわちパジャマパーティが憧れのアシュリーとしては、早くも今から意見を変えたいところだ。
「本当? じゃあ滞在中に泊まりに来てね!」
「はいっ!」
いつにしようかとアシュリーが喜びで頬を紅潮させていると、ソファから隣に戻ってきたシルヴィスが苦い顔をする。
「私は宿にいるぞ。脳筋体力馬鹿と同じ空間で一晩を過ごすなど、苦痛でしかない」
「気が合うな。僕も陰険魔法オタクとは関わりたくない」
お互い目も合わさずに、言い合う二人にキアラが困ったような顔をした。こっそりと小声で「ね?息ぴったりでしょう?」と囁かれて、同じことを思ったアシュリーも全力で頷いてみせた。
また夢の一つが叶いそうだとニマニマするアシュリーに、旅の話を聞きたいとキアラがせがむ。期待に満ちた目に嬉しくなって、ここに至るまでの色々を話すことになった。何を話してもニコニコ楽しそうに聞くキアラに促されるように、道中を思い出しながら細かに話していく。
シルヴィスも参加して盛り上がっていると、サラダから始め、いつの間にやら沢山の料理がテーブルに並び出した。
海の幸がふんだんに使われた料理はどれも色鮮やかで、漂うハーブとスパイスの香りがより一層食欲を刺激する。大きめに切られた、魚介と野菜を煮込んだスープの上には繊細な香草。色鮮やかなサラダの上にはナッツが散りばめられている。
大皿にはしっかりと焼き目のついた野菜と、アシュリーのリクエストである肉の串焼きがどっさり盛られているのもポイントが高い。ふんわり焼き色のついた白パンは常備品らしいが、またその焼き加減が絶妙に見える。ひとつひとつに感激していると、明るい色のツヤツヤしたマリネや、フルーツも所狭しと並べられていく。
「す、すごい……! おいしそう! これは神ですね!」
「えへへ、だから世界一なの」
目の前に並ぶご馳走に目を輝かせていると、キアラが誇らしげに笑う。
「本当においしいから、たくさん食べてね」
「はい! クロウさんありがとうございます。いただきます」
一通り料理を並べたクロウも席に着いて、キアラから労いの言葉をかけられている。どれから食べようかと迷いに迷ったアシュリーだったが、結局肉料理を真っ先に口に入れることにした。
串を掴んで豪快に齧るアシュリーにクロウが少し嬉しげな顔を見せた。ここまで喜ばれるとリクエストに応えた甲斐があるというものだ。
「おいしい! 柔らかい! 絶妙! おいしい! そしておいしい!! クロウさんは天才ですね! 昔から作られてるんですか?」
期待以上の味に目を輝かせてひたすら肉を食べるアシュリーだが、残念なことに語彙力がない。
同じ言葉を繰り返し絶賛するしかないが、それでもクロウは満足しているようだ。ちなみにキアラも語彙力がないので、もう慣れているのかもしれない。
「ああ、食べたいものを作ってるうちに楽しくなって……キアラの喜ぶ顔も見れるし。それに僕の作った食事でキアラの細胞が出来ていると思うと、余計に作り甲斐がある」
「わあ……重……いえ、すごいですね」
コミュニケーションは苦手な方だが、意外にも気遣いのできるアシュリーは途中で言葉を変えた。たしかにキアラは髪も肌もツヤツヤで、それはきっと彼女の努力の賜物だろうけど、クロウの栄養管理もきっと影響しているに違いない。そう思うと、並々ならぬ執念すら感じてしまった。
「兄妹とおっしゃってましたが、お二人は小さなころからずっと仲睦まじかったんですか?」
「え? んーと……」
キアラがちらりと隣に座るクロウを見た。つられてアシュリーも視線を動かすと、クロウは少し気まずそうな顔をしている。さっきから思っていたことだが、どうやら彼はキアラが側にいると表情が微妙に豊かになるらしい。
てっきり即惚気られると思っていたアシュリーは二人の様子に少し驚いてしまう。ちなみにシルヴィスは興味がないようで、黙々とスープを味わっている。
「別に……話せばいい」
「んー……、じゃあお泊りの時に話しちゃう! クロウがいると、ちょっと恥ずかしいから……」
「待った、何を話すつもりなんだ?」
「それは乙女の秘密だよ~!」
ね! と同意を求められたので興味津々のアシュリーは頷いて返しておく。クロウは複雑な顔をしているが、ますます宿泊が楽しみになってきた。もういっそ明日にでも泊まりたいくらいだ。
一旦その話題はやめにしたが、それでも話の尽きないアシュリーとキアラが盛り上がっていると、明るいうちから食べ始めたというのに、気づけばもうすっかり窓の外には星が点々と瞬き始めている。
「あ、もうこんな時間……。せっかくの星空だもんね。こんな夜に引き留めちゃダメだった!」
夜の空に気付いたキアラが、今日はおしまいと席を立つ。空になった皿をキッチンへ運ぶ二人に、アシュリーも慌てて椅子から立ち上がった。
「あ、せめて後片付けを……」
「いいの、いいの! アシュリーちゃんはお客様なんだし、私がやるから。せっかくなんだもの、ゆっくり楽しんできてね」
「あ、ありがとうございます」
ニコニコ笑いながらも頑なに手伝いを拒否するキアラに、ここは甘えて宿へと引き返すことにした。簡単に食器を下げたキアラに促され、アシュリーとシルヴィスは帰るために荷物を持つ。
もう一度お礼を言って一歩外に出ると、予想外の神秘的な空にアシュリーはぽかんと口を開けて固まってしまった。満天の星が空を横切るように輝いていて、まるで光る雲の帯に見える。
長年あまり外に出ず星空を見上げる習慣のなかったアシュリーは、旅に出てから夜空の美しさに気付き、いたく感動した。その中でも今夜の空は圧倒的な美しさで、初めて見る景色に思わず息を飲んだ。
「すごい……」
「ああ、これは壮観だな」
アシュリーの後に続いて外に出たシルヴィスも同じように空を見上げる。この季節特有の景色に加え、これだけハッキリと肉眼で確認できる地域は珍しい。
「ね! 綺麗でしょう。森からはぼんやりとしか見えなかったけど、ここは綺麗に見えるんだよね。不思議」
しばらく四人で降るような星を眺めていたが、ふとキアラを見ると、クロウに寄り添った彼女の腰に凛々しい腕が回されていて、何とも良い雰囲気を醸し出している。
これは邪魔してはいけないやつだ。クロウがTPOを完全スルーする事は以前で学習済みだ。むしろ少し離れたい、そう直感したアシュリーはシルヴィスの腕をとる。
「では、また! ご馳走様でした」
「あ、アシュリーちゃん! シルヴィスもまた遊びに来てね! 明日の午後は家にいるから!」
急に立ち去ろうとするアシュリーに驚いたキアラが、慌てて手を振る。シルヴィスも素直に手を振り返すあたり、兄妹仲はきっと良いのだろう。
「はい! 是非!」
「あ、待った」
挙げた手を戻して歩き出すと、何かに気付いたらしいクロウがアシュリーに近付き、後ろから肩に手を置いた。
「どうされました?」
びっくりして振り向くと、クロウが口を開くより先に、肩に置かれた手がシルヴィスに勢いよく払われる。その態度に驚いたクロウは少し大きく開いた目で、自分の手とシルヴィスを見比べている。
「見下ろすな。不愉快だ」
「お前のが低いんだから仕方ないだろ」
そして、少し考えるような素振りをして、シルヴィスと目線を合わせたまま再びアシュリーの肩に手を置いた。
すると、またすぐに叩き落とされる。また肩に手を置く。叩き落とされる。
三回ほど繰り返して、とうとう耐え切れずに笑い出したクロウにアシュリーは一歩引いてしまった。急に感情を表されると、いちいち驚いてしまうので出来れば小出しにしてほしい。
「クロウ……遊んじゃダメだよ」
「……悪い。ちょっと面白かった」
ちょっとどころか、ものすごくツボに入っているようなクロウだが、キアラに窘められて必死で笑いを堪えている。少し間があって、やっと笑いが収まった彼はアシュリーの白いロングスカートを指差した。
「スカートの裾が折れてる」
「あ! 本当! ありがとうございます」
慌てて後ろを見ると、僅かに裾がめくれあがっている。長いスカートなのでそう慌てることもない折れ方だが、「大変!」と寄ってきたキアラがサッと直してくれた。
ふわりと揺れる裾を確認してから、改めて二人に手を振って坂道を下る。
ふとシルヴィスと出会った坂を思い出し、少し慎重に足を運ぶことにした。美しい夜空を眺めながら、軽い足取りで歩き出したアシュリーの後ろをシルヴィスが歩く。
「本当にきれいですね~」
「走り出すなよ」
「わかってます! きゃあっ!?」
星を見上げながら歩いていたアシュリーが後ろを振り向こうとすると、バランスを崩して尻もちをついてしまった。走らなくてもこのザマである。
「いたた……」
「間抜け」
「うぅ……」
少し屈んたシルヴィスは手を差し伸べるが、その手をアシュリーは取らない。不審に思うと、彼女はぽかんとシルヴィスの背にある空を見上げたまま、その場に背中からころんと寝転んだ。
「何をしている」
「すごいですよ! 降ってくるようです!」
隣の地面を興奮気味に叩くアシュリーに呆れていたシルヴィスだったが、なかなか立ち上がらない彼女に根負けしたかのように渋々と隣へ寝転んだ。砂利の感触が不快らしく、表情はなんとも不機嫌になっている。
こうやって寝そべると、見渡す限り視界が瞬く星に埋め尽くされて、かなりの壮観だ。けれど、シルヴィスの反応はよろしくない。
「たしかに……美しいが……」
「ですよね! ここで眠りたいくらいです」
「宿があるのに堅い石畳の上で寝るなんて、絶対にごめんだ」
「あはは……それは、そうですね」
すぐに立ち上がり、淡々と砂を払うシルヴィスにそう言われると馬鹿みたいに思えて、のろのろとアシュリーも身を起こした。服の砂を払い、頭を振ると、髪から細かな砂が零れ落ちる。
初めて見る不思議な星空に浮かれたとはいえ、少しはしゃぎすぎたことが今更情けない。
「宿からも見えるんだろう? 帰るぞ」
「海からも見てみたいです」
「いくらなんでも今日限定のはずがない。海は明日だ」
それもそうだと、今度は差し伸べられた手をしっかり握って、心持ちゆっくりと歩く。こうやって手を繋ぐことも、日常になりつつある。
「前を見て歩けよ」
「はーい、お母さんみたいですね。シルヴィスさん」
「誰のせいだ」
刺々しい視線を送るシルヴィスだが、へこたれないアシュリーには何の効果もない。
「海があって、ご飯もおいしくて、星も綺麗。とっても良い町ですね。住んじゃいましょうか」
「……そうだな」
「あれ? 反対しないんですか?」
「さあな、考えておくだけだ」
「ふふ、楽しみです」
明日はきっと、海から星を見ることが出来る。それに近々キアラと一晩、語り明かすこともできる。この町のおいしいものも全部食べてみたい。星や海をモチーフにした作品も作ってみたい。
シルヴィスと出会って以来、先の予定が楽しいことばかりで、たくさんの希望が叶うばかりだ。なので、やっぱりアシュリーはいつもこう思ってしまう。
「やっぱり、シルヴィスさんは天使様で間違いないです」
そう言うと決まって嫌な顔をするシルヴィスの手をしっかり握りなおして、アシュリーはもう一度、空を覆う光の帯に祈るような目を向ける。
来年もその先もずっと、この景色を一緒に見られますように。
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完結です!ここまでお付き合いいただきありがとうございました(*´◒`*)
クロウとキアラのお話。
「魔族で魔眼な妹は勇者な兄とお付き合いしたい!」
も良ければお読み頂けると嬉しいです♪
【※こちらはR18です!】
新連載始めました(๑˃̵ᴗ˂̵)
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