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49.★おかしくなっちゃう
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さっきから何度も繰り返される「かわいい」だけで幸せすぎてどうにかなりそうだ。
熱っぽい瞳で笑った蒼真は雑に白いシャツを脱ぎ捨て、忙しなくベルトを外した。余裕そうに見えて早急な仕草は、いつもミルカを嬉しくさせる。
そんな密かな楽しみは自分だけが知っていればいいから、彼に告げたことはないけど。
キスを繰り返しながら押し当てられた硬い熱がゆっくり埋め込まれていく。
久しぶりの圧迫感はずっと欲しかったものだけど、達したばかりの体には刺激が強すぎる。
じわじわ埋まる距離にミルカは泣きながら身悶えた。
それにミルカの様子を見ながらじっくり進める蒼真の吐息が余計に感度を引き上げる。
少しの刺激すら、敏感さを増した体は大袈裟なほどの快感を拾ってやまない。
「あ、やっ、だめ……っ♡ 待って、やだ、まってぇ……っ」
「そう? 気持ちよさそうじゃん。すごいね、俺もめっちゃ気持ちいい……。最高なんだけど」
ひくひく蠢めく体内は貪欲に蒼真を取り込もうとする。
ゆっくり焦らすような動きだったのに、あと少しのところで一気に奥を突かれて目の前がチカチカと白く瞬いた。
どちらのものかわからない汗が伝って、体は溶けそうに熱い。
どうにかなってしまいそうな快感は目眩さえ引き起こす。
「ひうぅっ……! だめぇ……っ」
「だめ? 痛い?」
ぐっと奥に押しつけたまま蒼真は動かない。
それでも上がる息が彼の快感も伝えて、愛しさだけでまた絶頂の波がゆるりと押し寄せる。
ふるふる首を振るミルカを眺める瞳は眩暈がするほど官能的なのに、どこか獰猛さを感じさせた。
ぞくぞく満たされる本能は、改めて彼に従属したい気持ちを増幅させる。
「ううん、きもちい……♡ そーまさま、すき♡」
「ん……、すっげ吸い付いてくるし。動かなくても、めっちゃ良さそうだね。うあー……やっば……」
「あっ♡ ん、すごく、いい……っ、ですぅ……っ♡」
快楽に飲まれそうな声も、眉を寄せて耐える顔も、ミルカの大好物だ。
さっきまで見せていた余裕の表情が嘘のようで、きゅんとたまらなくなった。
口には出さないけど、この表情も執拗に求めてくる姿も、いつも可愛いと思っている。
もっと求めてほしいし、なんだって応えたい。
中に感じる蒼真の熱と質量だけで何度でも達しそうだ。
より一層奥へと導く体は勝手に快感を増長させていって、ぴくぴく小さな震えが止まらない。
「きゅーってなるのかわいー。そんなにいいんだ?」
「あ、いい、の……! そーま様……っ、すき、好きすぎて、おかひく、なっちゃうぅ♡」
はふはふ上がる息に、過ぎる快楽で震える体。
体内に直接流れてくる精気より、与えられる快感に夢中になってしまう。
食事だなんてそんなこと微塵も思えなかった。
ただ蒼真に抱かれていることが幸せでたまらない。
顔も声も蕩けるミルカに微笑んだ蒼真は、艶を含む声で提案する。
「そっか。じゃあもっとおかしくなってみよっか」
「えっ……、きゃうんっ!」
突然の鋭い快感に全身がびくんと跳ね上がった。
色情を煽る笑みを浮かべた蒼真の手が、再び尻尾を握っている。
「ひ……っ」
すりと尻尾を親指で擦り上げた蒼真は一度自身を奥に押し付け、引いた腰を再びゆっくり差し込む。
ぐりぐり押しつけられる箇所は一番ミルカが反応する場所で、それを知っている彼は執拗に押し上げてくる。
「ひゃああんっ! あっ、あんっ♡」
「かっわいー声。こうすると、もっといいでしょ」
「ひっ、う、あああっ♡ 待っ……♡」
尻尾を握り込んだまま開始される抽送。
凶暴なほどの快楽に戸惑いが勝ってしまう。
気持ちいいのかつらいのかもうよくわからないのに、体は嘘みたいに蕩けて、離すまいと蒼真に強く絡みつく。
「え、あ、だめっ、それ、だめ……っ♡ ひ、あ、あっ!」
強過ぎる快楽で喉をひくつかせるミルカに蒼真の呼吸も早くなっていく。
逃げたくなるような感覚に腰が引ける。
助けを求めるように伸ばした手は捕まえられ、覆い被さった蒼真の首に回すよう促された。
ぐっと抱かれる腰。
あられもなく開かされた足。
深いところまで侵食される感覚はぞくぞくとミルカの本能を刺激する。
「好きだよ。ずっと、俺だけのミルカでいて」
「ひゃっ……♡ あ、ああっ……!」
耳元に感じる、熱い吐息まじりに囁かれた言葉。
押し上げられていた快楽はもう限界だった。弾けるような強い快感に全身が細かく震える。
熱っぽい瞳で笑った蒼真は雑に白いシャツを脱ぎ捨て、忙しなくベルトを外した。余裕そうに見えて早急な仕草は、いつもミルカを嬉しくさせる。
そんな密かな楽しみは自分だけが知っていればいいから、彼に告げたことはないけど。
キスを繰り返しながら押し当てられた硬い熱がゆっくり埋め込まれていく。
久しぶりの圧迫感はずっと欲しかったものだけど、達したばかりの体には刺激が強すぎる。
じわじわ埋まる距離にミルカは泣きながら身悶えた。
それにミルカの様子を見ながらじっくり進める蒼真の吐息が余計に感度を引き上げる。
少しの刺激すら、敏感さを増した体は大袈裟なほどの快感を拾ってやまない。
「あ、やっ、だめ……っ♡ 待って、やだ、まってぇ……っ」
「そう? 気持ちよさそうじゃん。すごいね、俺もめっちゃ気持ちいい……。最高なんだけど」
ひくひく蠢めく体内は貪欲に蒼真を取り込もうとする。
ゆっくり焦らすような動きだったのに、あと少しのところで一気に奥を突かれて目の前がチカチカと白く瞬いた。
どちらのものかわからない汗が伝って、体は溶けそうに熱い。
どうにかなってしまいそうな快感は目眩さえ引き起こす。
「ひうぅっ……! だめぇ……っ」
「だめ? 痛い?」
ぐっと奥に押しつけたまま蒼真は動かない。
それでも上がる息が彼の快感も伝えて、愛しさだけでまた絶頂の波がゆるりと押し寄せる。
ふるふる首を振るミルカを眺める瞳は眩暈がするほど官能的なのに、どこか獰猛さを感じさせた。
ぞくぞく満たされる本能は、改めて彼に従属したい気持ちを増幅させる。
「ううん、きもちい……♡ そーまさま、すき♡」
「ん……、すっげ吸い付いてくるし。動かなくても、めっちゃ良さそうだね。うあー……やっば……」
「あっ♡ ん、すごく、いい……っ、ですぅ……っ♡」
快楽に飲まれそうな声も、眉を寄せて耐える顔も、ミルカの大好物だ。
さっきまで見せていた余裕の表情が嘘のようで、きゅんとたまらなくなった。
口には出さないけど、この表情も執拗に求めてくる姿も、いつも可愛いと思っている。
もっと求めてほしいし、なんだって応えたい。
中に感じる蒼真の熱と質量だけで何度でも達しそうだ。
より一層奥へと導く体は勝手に快感を増長させていって、ぴくぴく小さな震えが止まらない。
「きゅーってなるのかわいー。そんなにいいんだ?」
「あ、いい、の……! そーま様……っ、すき、好きすぎて、おかひく、なっちゃうぅ♡」
はふはふ上がる息に、過ぎる快楽で震える体。
体内に直接流れてくる精気より、与えられる快感に夢中になってしまう。
食事だなんてそんなこと微塵も思えなかった。
ただ蒼真に抱かれていることが幸せでたまらない。
顔も声も蕩けるミルカに微笑んだ蒼真は、艶を含む声で提案する。
「そっか。じゃあもっとおかしくなってみよっか」
「えっ……、きゃうんっ!」
突然の鋭い快感に全身がびくんと跳ね上がった。
色情を煽る笑みを浮かべた蒼真の手が、再び尻尾を握っている。
「ひ……っ」
すりと尻尾を親指で擦り上げた蒼真は一度自身を奥に押し付け、引いた腰を再びゆっくり差し込む。
ぐりぐり押しつけられる箇所は一番ミルカが反応する場所で、それを知っている彼は執拗に押し上げてくる。
「ひゃああんっ! あっ、あんっ♡」
「かっわいー声。こうすると、もっといいでしょ」
「ひっ、う、あああっ♡ 待っ……♡」
尻尾を握り込んだまま開始される抽送。
凶暴なほどの快楽に戸惑いが勝ってしまう。
気持ちいいのかつらいのかもうよくわからないのに、体は嘘みたいに蕩けて、離すまいと蒼真に強く絡みつく。
「え、あ、だめっ、それ、だめ……っ♡ ひ、あ、あっ!」
強過ぎる快楽で喉をひくつかせるミルカに蒼真の呼吸も早くなっていく。
逃げたくなるような感覚に腰が引ける。
助けを求めるように伸ばした手は捕まえられ、覆い被さった蒼真の首に回すよう促された。
ぐっと抱かれる腰。
あられもなく開かされた足。
深いところまで侵食される感覚はぞくぞくとミルカの本能を刺激する。
「好きだよ。ずっと、俺だけのミルカでいて」
「ひゃっ……♡ あ、ああっ……!」
耳元に感じる、熱い吐息まじりに囁かれた言葉。
押し上げられていた快楽はもう限界だった。弾けるような強い快感に全身が細かく震える。
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