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48.★尻尾はダメ
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「ツノも尻尾も可愛いんだけど、なんで今まで見せてくれなかったの?」
「だってどっちも悪魔の象徴なんだもん。だからソウマ様に見られたくなかったの」
「そんなこと気にしなくていいのに。可愛いよね。コスプレみたい」
ちゅっとツノに口付けた蒼真の行動に嬉しく胸が締め付けられる。
悪魔なんか嫌いだと言っていた彼が、どこから見ても悪魔にしか見えないこの容姿を可愛いと言ってくれた。
感動で瞳が潤むミルカだが、にぃっと細められた目に若干嫌な予感がよぎる。
「あのさ、淫魔の尻尾は性感帯って本当?」
蒼真の声と同時に強烈な刺激が頭の先まで駆け抜けた。
思わず出た高い声に彼の口角が上がる。
わけもわからず喉をそらせたミルカは、はくはく呼吸を繰り返した。
見れば蒼真の指が尻尾を握り込んでいる。
再び擦り上げる指に大きく体を跳ねさせたミルカはイヤイヤと首を振って拒絶を訴える。
「ひゃあっ! や、やだそれっ」
「へー、本当だったんだ。ゆっくりするほうがいい?」
じっとり丁寧に緩い力で擦る指は尻尾の先から全身へ抗えない快感を伝えてくる。
ゆっくりした動きは余計に熱を引き出した。
敏感すぎる尻尾は些細な摩擦だけで腰をびくびく跳ねさせてしまう。
背中を反らし喘ぐミルカの頭は混乱しつつあった。
「あっ、や、やだ……っ、なに、それ……っ」
「んー? なにそれって、かーわい。きもちい?」
「あっ! だめ……っ、それ、しらない……!」
淫魔として生きていた故にたくさんの快楽は知ってきたが、尻尾を触られるのは初めてだった。
人間との行為は擬態したままだったし、なによりツノも尻尾も特別な場所だ。
姿を知る同志であれ触ることは許さない。いつか蒼真になら触れて欲しいと思っていたけど、今更ながら緊張が伴ってしまう。
「だめ、待って! 尻尾を触られるのは初めてなの……。やさしくして……」
「なにそれ……。えっろいのにそれは反則だって。天使には効かないはずなのに、俺めっちゃ魅了されてるよ」
困ったように笑い、ちゅっと軽いキスをした蒼真は尖った尻尾の先に口づけた。
そのままゆっくり這わせる舌で付け根まで舐め上げる。
ぞくぞくとつま先まで震える強い快感に、しなかやな背中が艶かしくシーツから浮き上がった。
「あ、あっ、それ、だ……めぇっ……♡」
瞳からは生理的な雫が溢れて落ちる。
胸を上下させて喘ぐ姿に目を細めた蒼真は腿を舐めて、かぷりと軽く歯を立てた。
ショーツのリボンは口でしゅるりと解かれ、尻尾をゆるゆる撫でる手はそのまま継続されている。
もうしとどに濡れていた下着にはいやらしい糸が伝って、滴る蜜を蒼真はゆっくり舐め取った。
「ひぅっ! あっ、あん……っ♡」
「精気がどんな味かはわかんないけど、ミルカも甘くて不思議な味だよね」
ぴちゃりと蜜を掬われての感想に、かあっと顔が熱くなる。
淫魔の体液は異性を魅了する。
それは知っているけど、確認するようにくちびるを舐める蒼真には魅了は効かないはずだ。
彼が気に入ってくれるならなんでも嬉しいはずなのに、それを上回る羞恥のような感情はよくわからなかった。
なんとなく目線を合わせられないミルカを気にせず丁寧に舌でなぞっては、じゅっと音を立てて吸い付く。
「ひあぁっ! だめ、それ、あ、あ、あっ♡」
「あー、ダメだって。逃げないでよ」
上がる嬌声はいつもよりずっと甘ったるく響いた。
無意識に動く足はがっちり固定されてしまった。それでも淫らにくねる腰は止められない。
内側に遠慮なく侵入しては舐め上げて、尖らせた舌で突く。
撫でられたままの尻尾と、秘部から与えられる快感で頭がおかしくなりそうだ。
「だめ、しっぽと、いっしょ、だめぇ……! すぐ、いっちゃう……っ、そーまさまぁ、いくぅっ♡ あ、あ、あっ♡」
「んー、いいよ。イきなよ。背中、すっごい反ってる。かっわいー」
顔を上げた蒼真は掴んだしっぽの先に軽く噛み付いた。
全身を駆け抜ける電流のような快感に、悲鳴のような声が漏れる。
びくんとのけ反った体はくたりと力が抜けてシーツに沈む。
浅い呼吸を繰り返す頬を撫でる指の感触に、ミルカはうっとり瞳を閉じる。
だけど達した余韻に浸る間もなかった。
熱い手のひらが腿を撫でて、それだけでまた甘い声が止まらなくなる。
「顔も体もとろっとろで、めっちゃかわいーね。次は一緒にイこっか」
「だってどっちも悪魔の象徴なんだもん。だからソウマ様に見られたくなかったの」
「そんなこと気にしなくていいのに。可愛いよね。コスプレみたい」
ちゅっとツノに口付けた蒼真の行動に嬉しく胸が締め付けられる。
悪魔なんか嫌いだと言っていた彼が、どこから見ても悪魔にしか見えないこの容姿を可愛いと言ってくれた。
感動で瞳が潤むミルカだが、にぃっと細められた目に若干嫌な予感がよぎる。
「あのさ、淫魔の尻尾は性感帯って本当?」
蒼真の声と同時に強烈な刺激が頭の先まで駆け抜けた。
思わず出た高い声に彼の口角が上がる。
わけもわからず喉をそらせたミルカは、はくはく呼吸を繰り返した。
見れば蒼真の指が尻尾を握り込んでいる。
再び擦り上げる指に大きく体を跳ねさせたミルカはイヤイヤと首を振って拒絶を訴える。
「ひゃあっ! や、やだそれっ」
「へー、本当だったんだ。ゆっくりするほうがいい?」
じっとり丁寧に緩い力で擦る指は尻尾の先から全身へ抗えない快感を伝えてくる。
ゆっくりした動きは余計に熱を引き出した。
敏感すぎる尻尾は些細な摩擦だけで腰をびくびく跳ねさせてしまう。
背中を反らし喘ぐミルカの頭は混乱しつつあった。
「あっ、や、やだ……っ、なに、それ……っ」
「んー? なにそれって、かーわい。きもちい?」
「あっ! だめ……っ、それ、しらない……!」
淫魔として生きていた故にたくさんの快楽は知ってきたが、尻尾を触られるのは初めてだった。
人間との行為は擬態したままだったし、なによりツノも尻尾も特別な場所だ。
姿を知る同志であれ触ることは許さない。いつか蒼真になら触れて欲しいと思っていたけど、今更ながら緊張が伴ってしまう。
「だめ、待って! 尻尾を触られるのは初めてなの……。やさしくして……」
「なにそれ……。えっろいのにそれは反則だって。天使には効かないはずなのに、俺めっちゃ魅了されてるよ」
困ったように笑い、ちゅっと軽いキスをした蒼真は尖った尻尾の先に口づけた。
そのままゆっくり這わせる舌で付け根まで舐め上げる。
ぞくぞくとつま先まで震える強い快感に、しなかやな背中が艶かしくシーツから浮き上がった。
「あ、あっ、それ、だ……めぇっ……♡」
瞳からは生理的な雫が溢れて落ちる。
胸を上下させて喘ぐ姿に目を細めた蒼真は腿を舐めて、かぷりと軽く歯を立てた。
ショーツのリボンは口でしゅるりと解かれ、尻尾をゆるゆる撫でる手はそのまま継続されている。
もうしとどに濡れていた下着にはいやらしい糸が伝って、滴る蜜を蒼真はゆっくり舐め取った。
「ひぅっ! あっ、あん……っ♡」
「精気がどんな味かはわかんないけど、ミルカも甘くて不思議な味だよね」
ぴちゃりと蜜を掬われての感想に、かあっと顔が熱くなる。
淫魔の体液は異性を魅了する。
それは知っているけど、確認するようにくちびるを舐める蒼真には魅了は効かないはずだ。
彼が気に入ってくれるならなんでも嬉しいはずなのに、それを上回る羞恥のような感情はよくわからなかった。
なんとなく目線を合わせられないミルカを気にせず丁寧に舌でなぞっては、じゅっと音を立てて吸い付く。
「ひあぁっ! だめ、それ、あ、あ、あっ♡」
「あー、ダメだって。逃げないでよ」
上がる嬌声はいつもよりずっと甘ったるく響いた。
無意識に動く足はがっちり固定されてしまった。それでも淫らにくねる腰は止められない。
内側に遠慮なく侵入しては舐め上げて、尖らせた舌で突く。
撫でられたままの尻尾と、秘部から与えられる快感で頭がおかしくなりそうだ。
「だめ、しっぽと、いっしょ、だめぇ……! すぐ、いっちゃう……っ、そーまさまぁ、いくぅっ♡ あ、あ、あっ♡」
「んー、いいよ。イきなよ。背中、すっごい反ってる。かっわいー」
顔を上げた蒼真は掴んだしっぽの先に軽く噛み付いた。
全身を駆け抜ける電流のような快感に、悲鳴のような声が漏れる。
びくんとのけ反った体はくたりと力が抜けてシーツに沈む。
浅い呼吸を繰り返す頬を撫でる指の感触に、ミルカはうっとり瞳を閉じる。
だけど達した余韻に浸る間もなかった。
熱い手のひらが腿を撫でて、それだけでまた甘い声が止まらなくなる。
「顔も体もとろっとろで、めっちゃかわいーね。次は一緒にイこっか」
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