別れ道のツバサ

鏡恭二

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ひとりのツバサ

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  キミハホントウニソレデイイノ
ある朝、飛び起きた。頭がガンガンに痛い。二日酔い、インフルエンザでの発熱、一人暮らしの寂しさが一気に押し寄せた時に宗助の頭の中から聞こえた。言葉だった・・・

 青森県の引っ越しも終わった。親にも別れを告げた。
 母「きょうからしっかりやるのよ。体に気を付けて」
 宗助「わかってるよ。」宗助は照れながら、母親と父親と別れを告げた。
バラ色なキャンパスライフを思い描いていた。宗助...............しかし現実は違った。
 家族で暮らしていた時は口うるさく言われた...............
母「はやくねなさい!!」母「宗助!!おきて!!学校の時間だよ!!」
しかし、一人暮らしでは誰も何も言わなかった。
 日曜日の朝、ゲームを始める宗助、次はYoutubeを見始める、次はtiktokそんなことをしても何も言われなかった。その時気づくのだ。
宗助「あっ!!今一人暮らしだ!!」と...............
気づけば何も食べていないまま
夕方の17時...............
おなかもすいた。宗助は叫ぶ。
宗助「飯あるー?」
帰ってくる返事はない。ここでも気づく。ああそうか。一人だったと...............
あきらめてまた動画を見始める。気づけばもう朝になっていた。
独り暮らしを甘く見ていた。
全く生活コントロールができなかった。
 青森県で生活するとなると、田舎暮らしのため、活動範囲が狭まってしまう。
なので、友達作りも能動的に動かなければ、作ることができない。
アルバイトもいいのだが、時給も安く、何よりも距離が遠くて続かない。
なので大体どの学生も大学の部活に所属していることが多かった。
もちろんやることがない大学生活の時間を埋めるための人もいるのだが..............
そこで、友人から誘われたサークルがあった。
     「すごいカップル成立率が高いサークルがある。それは、ダンスサークル。そこに入った人は結構な割合でカップルになっているよ。宗助にももしかしたらチャンスがあるかも...............」
 宗助は、合コンには、参加していたものの、彼女を作るには至らず、未だ童○。
ここに、入ればチャンスはあるはずと宗助は、サークルに入ることを決意した。
 そこで、また始まった。
いや、始まってしまったのだ。いつもLINEが来るようになった。
  雄二「今日は、優子の家で、飲み会があります。17:00集合でお願いします。」
  宗助「優子ちゃんは何学部なの?」
  雄二「タイプの男子いる?」
  俊介「今度また飲もうか?」
  優子「うん。のもー。今度綾香も呼んでくるねー。」
 大学生活を謳歌しまくった。
まるで人間関係も、女性関係も深みがない・・・ファーストフードのような毎日・・・飲み物は酒、食べ物はつまみ、フライドポテト、脂っこいラーメン・・・
   宗助はどんどん壊れていった・・・
大学にも試験はあった、それも、わからない、試験も再試験だらけ、しかし、それがネタにされ逆に人気者に、snsは怖い。
一斉に学校中に全単位を落とした奇跡の男として一躍有名になった。
 周囲から話しかけられる。
「あの全単位落としても、全部合格したって奇跡の人ですよね。」
宗助「ああ。そうだよ。」
「きゃー。すごーい。握手してください」
芸能人のようになっていく宗助は決して
褒められたものではない。
 どんどん壊れていく、自分から目を背け続けた。
 ある日母親から電話がかかってくる。
母「あんた!!学校ちゃんといってるの!!このままじゃ進級が危ないって電話が来たよ。大学から・・・」
頭が痛い、気持ち悪い・・・何も入ってこないので、静かに電話を切る
 宗助「俺ってなんだ・・・大学生活ってなんなんだ・・・」
 呼んでいるラブコメ漫画を部屋に放り投げながら宗助は部屋の中でつぶやいていた。

     
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