2 / 5
第一章 寒空のリュート
第一話 喪服の女
しおりを挟む
バスタ男爵夫人はその青白い顔に陰を落としながら語り始めた。
「――半月ほど前から、妙な音が聞こえるのです。ええ、そう、まるで古びたハープが奏でるような音色です。楽士が奏でるものではなく、どこか不協和音が混じる、重苦しい響き。それが、あなた、特に雪が深く降り積もるような薄暗い日にはっきり聞こえるのです。遠く、屋敷の外からのようでいて、実際には屋敷の奥深く、あの長い回廊の先から……」
男爵夫人は手にしていたレースのハンカチを強く握りしめ、低い声で続けた。
「それで、一度確かめようと思い、召使いに命じて回廊の先を調べさせました。けれども、そこには何もないと言うのです。けれど、音は消えない。それどころか、別の場所――例えば、礼拝堂の近くや使用人の居室からも聞こえるようになって……。――ねえ、気味が悪いでしょう?」
向かいの長椅子に静かに座っていたセリナ・フォィラムは、その言葉に軽く頷いた。
黒絹のリボンで束ねた長い黒髪が揺れ、その端正な顔立ちに僅かな憂いが漂う。
彼女は丁寧に椅子の肘掛けに手を置き、落ち着いた声で口を開いた。
「その音を聞くたびに、夫人は何か……感じることはございますか? 例えば、寒気や頭痛、あるいは胸騒ぎのようなものを」
男爵夫人は目を伏せ、かすかに震えた。
「そう言われてみれば、冷たい風に体が締め付けられるような感覚を覚えることもあります。それに、最近は妙な夢ばかり見るのです。いつも同じ夢で……赤い光がゆらめく中、誰かが泣いているような声がする……。その声が、とても苦しげで、悲しい」
セリナは頷きながら、その瞳を回廊の奥へ向けた。
「わかりました。まず、その回廊の先を改めて調べる必要がありそうです。その音色と夢の原因が結びついている可能性もあります」
男爵夫人は安堵の表情を浮かべたが、次の瞬間、部屋の中にひんやりとした風が吹き抜け、壁にかかった大きな肖像画が微かに揺れた。彼女が身をすくめるのを見て、セリナは静かに微笑んだ。
「その不安の原因を取り除くためにわたしが、バルッサムの神殿から派遣されてまいりました」
言葉は優しかったが、セリナの胸の内には、何か不穏なものが渦巻いていた。
この音が何を呼び起こそうとしているのか、その答えを知ることへの恐れと期待が交錯していた。
セリナの反応に夫人はいっときの落ち着きを得たのか、ほぅっと安堵をつくと、菫色のスカートに手をおいた。その手にしたブラックオパールが蒼でもない藍でもない、黒く、墨色にちかいようなかがやきを放ち、話の内容とあいまってセリナは不気味さを感じてしまう。
「主人には申し伝えましたが、気のせいだと。あの人は貴族連盟の用事でいま忙しくしておりまして、伝えたとしても気のせいだと歯牙にもかけていただけないのです。でも、段々とその姿が見えるようになってきたの……」
男爵夫人、ミシェルは片手を額にやってうつむいた。
背中は小さくなり、まだ三十代前半だというのに、六十を超えた老婆のように見えた。
「見えるといいますと?」
「……ちらっとだけ。あるかないか、と言われればあるように見える、といった程度です。詳しく見ようとすると、もう影も形もないの。まるで見せないようにこちらの視界からずれていくみたいに」
だけど、わかるんです、とミシェルは続けた。
「薄紅色に肌をした豪奢なドレスを着た若い女性です。身分の高い―ーそう、シルクの蝶が胸に舞っていましたわ」
「シルクの蝶……シェルカメオですか」
「ええ、そうね。あれは貝殻のブローチだったと思います」
シェルカメオとは天然の貝の白い部分と褐色の部分を彫りこみ、絵柄を浮かび上がらせる熟練の職人による手作りの宝飾品のことだ。
ここヴァリシオン王国では、もともと王侯だけが手に入れ身に着けることができる作品だった。
現在では、聖職者や高位の神殿関係者、王室に繋がる貴族の婦女だけが身に着けることを許されている。
つまり、ミシェルが見たという女性は、王侯貴族――王室に繋がる女性の霊という可能性が高い。
セリナはううん、と目を細めてミシェルの後ろを見た。
喪服を思わせる黒真珠のネックレスを付けた、濃紺の衣装に身を包む、銀髪の少女がそこ立っている。
「顔には黒のレースを垂らし、ドレスの帯を飾る飾り紐は淡い紺で染め上げられていて、髪は銀髪――」
しかし、足元は黒々としていて足があるのかないのか、判別がつかなかい。セリナは相手と視線が合う前に、目を反らした。
「左手首にはオパールの腕輪をしていて、それがたまに陽光を反射してきらきらと煌めくの」
ミシェルの言葉に、セリナはよく見ているなと思い相槌を打つ。
夫人のうしろに立っている女の容姿は、まさしく言葉通りだった。
少女は顔に黒のレースを垂らしているせいか、顔は見えない。たまにふらふらと揺れて見えるその隙間から、ととのった顔立ちなのだと見て取れる。
本来ならば三つ編みし、後頭部で編みこんでリボンで止めている。
リボンの色は喪服に合わせて濃紫になっていた。
だが、リボンの下から紺色の喪服の背中にかけて、赤黒く色が変わっていた。
血だ……、とセリナは悟った。
流れ出ているもとは女のリボンの上。後頭部に近い部分だ。
「そのような高貴なお方に、お知り合いでもいらっしゃいましたか」
夫人はいいえ、と首を横に振る。
しかし、「旦那様はどうか、わかりませんが」と密やかに付け加えた。
その口調は皮肉に満ちており、普段から家に寄り付くことが少なくなっているという噂にも当てはまる。
バスタ男爵はその昔、ミシェルと身分違いの恋をして婿養子に迎えられた存在だ。
当時の彼は商家の次男坊で、ミシェルは男爵家の長女。
貴族も商人も町人も分け隔てなく教育を受けることができる王立学院の弊害だ、と噂になったものだ。
現在、16歳のセリナでも幼い頃に耳にしたことがあるから、さぞや有名な出来事だったのだろう。
そんな男爵が熱愛の末に婚姻したミシェルに見向きもしなくなったとは……。
将来とは必ずしも幸せに満ちているものではないのだな、とセリナは自らの身に置き換え考え、ふっと自虐的に笑った。
そうこうしているうちに、窓から見える天気が青空から灰色へと変わっていく。
陽光が遮られ屋内に届く光が薄くなって、室内に影が多くなってきた。
バスタ男爵邸のレンガの壁を、雨が打つ。
大きく陽光を取り入れるために採光とデザインが調和した窓を、みぞれ交じりの雨が叩きつけた。
そうこうしているうちに、ポロン、と音がする。
調律がされていない、不協和音が奏でる序奏が鳴るたびに、肌を長い髪先で叩かれているような感触が触れた。
ミシェルは途端、恐怖に満ちた顔になった。
「お聞こえになられて?」
「ええ、高い音階でまるで金属に肌を打たれているよう……」とセリナは短くこたえた。
「良かった。聞こえるかたがいてくれて……わたくしの妄言ではないでしょう? でも主人は幻聴だといいまともに取り合ってくれないのです」
「だから――我が神殿に助けを求められた、と」
ミシェルはどこからか聞こえる音をもう聞きたくない、と両手で耳を塞いだ。
でも、セリナにはわかっている。
これは耳を通じて聞こえる幻聴ではなく、魔力を通じて人の脳に直接届く音なのだ、と。
「わたくしがなにをしたというのですか……これまでバスタの家にはこんな呪いのような出来事は一度も怒らなかったというのに……」
ハープの音から逃れるように、夫人は叫んでいた。
しかし、やはり音は途切れないらしい。しまいに頭を両手で抱えてふさぎ込んでしまった。
セリナは少女がいつの間にか手にしている短剣が見えた。
鋭利な刃先が室内を温めている暖炉の光にきらっと煌いて、どろっとした付着物まで描いていた。
血だ。そう気づいた。短剣の先からは少女の頭から流れているのとはまた別の、赤黒い血がしたたっている。
ハープの音にまぎれて、ふふふっと笑い声が聞こえた。
すすり泣くような声が混じった、すさまじい自嘲の声。
怨念が込められた声だ。夫人のものではない。
セリナは夫人から目を離し、少女の語ろうとしている言葉に耳を澄ました。
だが、「わたくしが何をしたというの」という夫人の問いかけにより、遮られてしまった。
「ねえ、セリナ様。こんなことはよくあるのですか? 神殿ではさまざまな依頼を受けると聞いたことがあります。今回だってそうやって来ていただいたの……」
「ミシェル様、わたしは神殿の遣いとしてただ、お話を聞いてくるように申し付かったまでのこと。よくあるかと言われれば、わかりかねますとしかお答えできません」
「では、神殿に対しての依頼はどうなるの? この魔族の仕打ちのような、幽霊のような騒動を祓って欲しいと願ったわたくしの願いは?」
「……お祓いのことに関してはわかりかねます。わたしはただ、状況を見てこい、と命じられたものですから」
セリナは自分の役目が事情伺いで、それ以上ではないことを告げる。
夫人は恨みがましい視線をセリナに向けた
「では魔神ブロッサム神殿が派遣されている聖騎士については御存知? あなたと同じ神殿でしょう?」
「聖騎士……? いいえ、わたしはそのような話は聞いておりません。どのような――」
そこでセリナは口とつぐんだ。
夫人の後ろに立つ少女が突然、顔を上げたからだった。
「――半月ほど前から、妙な音が聞こえるのです。ええ、そう、まるで古びたハープが奏でるような音色です。楽士が奏でるものではなく、どこか不協和音が混じる、重苦しい響き。それが、あなた、特に雪が深く降り積もるような薄暗い日にはっきり聞こえるのです。遠く、屋敷の外からのようでいて、実際には屋敷の奥深く、あの長い回廊の先から……」
男爵夫人は手にしていたレースのハンカチを強く握りしめ、低い声で続けた。
「それで、一度確かめようと思い、召使いに命じて回廊の先を調べさせました。けれども、そこには何もないと言うのです。けれど、音は消えない。それどころか、別の場所――例えば、礼拝堂の近くや使用人の居室からも聞こえるようになって……。――ねえ、気味が悪いでしょう?」
向かいの長椅子に静かに座っていたセリナ・フォィラムは、その言葉に軽く頷いた。
黒絹のリボンで束ねた長い黒髪が揺れ、その端正な顔立ちに僅かな憂いが漂う。
彼女は丁寧に椅子の肘掛けに手を置き、落ち着いた声で口を開いた。
「その音を聞くたびに、夫人は何か……感じることはございますか? 例えば、寒気や頭痛、あるいは胸騒ぎのようなものを」
男爵夫人は目を伏せ、かすかに震えた。
「そう言われてみれば、冷たい風に体が締め付けられるような感覚を覚えることもあります。それに、最近は妙な夢ばかり見るのです。いつも同じ夢で……赤い光がゆらめく中、誰かが泣いているような声がする……。その声が、とても苦しげで、悲しい」
セリナは頷きながら、その瞳を回廊の奥へ向けた。
「わかりました。まず、その回廊の先を改めて調べる必要がありそうです。その音色と夢の原因が結びついている可能性もあります」
男爵夫人は安堵の表情を浮かべたが、次の瞬間、部屋の中にひんやりとした風が吹き抜け、壁にかかった大きな肖像画が微かに揺れた。彼女が身をすくめるのを見て、セリナは静かに微笑んだ。
「その不安の原因を取り除くためにわたしが、バルッサムの神殿から派遣されてまいりました」
言葉は優しかったが、セリナの胸の内には、何か不穏なものが渦巻いていた。
この音が何を呼び起こそうとしているのか、その答えを知ることへの恐れと期待が交錯していた。
セリナの反応に夫人はいっときの落ち着きを得たのか、ほぅっと安堵をつくと、菫色のスカートに手をおいた。その手にしたブラックオパールが蒼でもない藍でもない、黒く、墨色にちかいようなかがやきを放ち、話の内容とあいまってセリナは不気味さを感じてしまう。
「主人には申し伝えましたが、気のせいだと。あの人は貴族連盟の用事でいま忙しくしておりまして、伝えたとしても気のせいだと歯牙にもかけていただけないのです。でも、段々とその姿が見えるようになってきたの……」
男爵夫人、ミシェルは片手を額にやってうつむいた。
背中は小さくなり、まだ三十代前半だというのに、六十を超えた老婆のように見えた。
「見えるといいますと?」
「……ちらっとだけ。あるかないか、と言われればあるように見える、といった程度です。詳しく見ようとすると、もう影も形もないの。まるで見せないようにこちらの視界からずれていくみたいに」
だけど、わかるんです、とミシェルは続けた。
「薄紅色に肌をした豪奢なドレスを着た若い女性です。身分の高い―ーそう、シルクの蝶が胸に舞っていましたわ」
「シルクの蝶……シェルカメオですか」
「ええ、そうね。あれは貝殻のブローチだったと思います」
シェルカメオとは天然の貝の白い部分と褐色の部分を彫りこみ、絵柄を浮かび上がらせる熟練の職人による手作りの宝飾品のことだ。
ここヴァリシオン王国では、もともと王侯だけが手に入れ身に着けることができる作品だった。
現在では、聖職者や高位の神殿関係者、王室に繋がる貴族の婦女だけが身に着けることを許されている。
つまり、ミシェルが見たという女性は、王侯貴族――王室に繋がる女性の霊という可能性が高い。
セリナはううん、と目を細めてミシェルの後ろを見た。
喪服を思わせる黒真珠のネックレスを付けた、濃紺の衣装に身を包む、銀髪の少女がそこ立っている。
「顔には黒のレースを垂らし、ドレスの帯を飾る飾り紐は淡い紺で染め上げられていて、髪は銀髪――」
しかし、足元は黒々としていて足があるのかないのか、判別がつかなかい。セリナは相手と視線が合う前に、目を反らした。
「左手首にはオパールの腕輪をしていて、それがたまに陽光を反射してきらきらと煌めくの」
ミシェルの言葉に、セリナはよく見ているなと思い相槌を打つ。
夫人のうしろに立っている女の容姿は、まさしく言葉通りだった。
少女は顔に黒のレースを垂らしているせいか、顔は見えない。たまにふらふらと揺れて見えるその隙間から、ととのった顔立ちなのだと見て取れる。
本来ならば三つ編みし、後頭部で編みこんでリボンで止めている。
リボンの色は喪服に合わせて濃紫になっていた。
だが、リボンの下から紺色の喪服の背中にかけて、赤黒く色が変わっていた。
血だ……、とセリナは悟った。
流れ出ているもとは女のリボンの上。後頭部に近い部分だ。
「そのような高貴なお方に、お知り合いでもいらっしゃいましたか」
夫人はいいえ、と首を横に振る。
しかし、「旦那様はどうか、わかりませんが」と密やかに付け加えた。
その口調は皮肉に満ちており、普段から家に寄り付くことが少なくなっているという噂にも当てはまる。
バスタ男爵はその昔、ミシェルと身分違いの恋をして婿養子に迎えられた存在だ。
当時の彼は商家の次男坊で、ミシェルは男爵家の長女。
貴族も商人も町人も分け隔てなく教育を受けることができる王立学院の弊害だ、と噂になったものだ。
現在、16歳のセリナでも幼い頃に耳にしたことがあるから、さぞや有名な出来事だったのだろう。
そんな男爵が熱愛の末に婚姻したミシェルに見向きもしなくなったとは……。
将来とは必ずしも幸せに満ちているものではないのだな、とセリナは自らの身に置き換え考え、ふっと自虐的に笑った。
そうこうしているうちに、窓から見える天気が青空から灰色へと変わっていく。
陽光が遮られ屋内に届く光が薄くなって、室内に影が多くなってきた。
バスタ男爵邸のレンガの壁を、雨が打つ。
大きく陽光を取り入れるために採光とデザインが調和した窓を、みぞれ交じりの雨が叩きつけた。
そうこうしているうちに、ポロン、と音がする。
調律がされていない、不協和音が奏でる序奏が鳴るたびに、肌を長い髪先で叩かれているような感触が触れた。
ミシェルは途端、恐怖に満ちた顔になった。
「お聞こえになられて?」
「ええ、高い音階でまるで金属に肌を打たれているよう……」とセリナは短くこたえた。
「良かった。聞こえるかたがいてくれて……わたくしの妄言ではないでしょう? でも主人は幻聴だといいまともに取り合ってくれないのです」
「だから――我が神殿に助けを求められた、と」
ミシェルはどこからか聞こえる音をもう聞きたくない、と両手で耳を塞いだ。
でも、セリナにはわかっている。
これは耳を通じて聞こえる幻聴ではなく、魔力を通じて人の脳に直接届く音なのだ、と。
「わたくしがなにをしたというのですか……これまでバスタの家にはこんな呪いのような出来事は一度も怒らなかったというのに……」
ハープの音から逃れるように、夫人は叫んでいた。
しかし、やはり音は途切れないらしい。しまいに頭を両手で抱えてふさぎ込んでしまった。
セリナは少女がいつの間にか手にしている短剣が見えた。
鋭利な刃先が室内を温めている暖炉の光にきらっと煌いて、どろっとした付着物まで描いていた。
血だ。そう気づいた。短剣の先からは少女の頭から流れているのとはまた別の、赤黒い血がしたたっている。
ハープの音にまぎれて、ふふふっと笑い声が聞こえた。
すすり泣くような声が混じった、すさまじい自嘲の声。
怨念が込められた声だ。夫人のものではない。
セリナは夫人から目を離し、少女の語ろうとしている言葉に耳を澄ました。
だが、「わたくしが何をしたというの」という夫人の問いかけにより、遮られてしまった。
「ねえ、セリナ様。こんなことはよくあるのですか? 神殿ではさまざまな依頼を受けると聞いたことがあります。今回だってそうやって来ていただいたの……」
「ミシェル様、わたしは神殿の遣いとしてただ、お話を聞いてくるように申し付かったまでのこと。よくあるかと言われれば、わかりかねますとしかお答えできません」
「では、神殿に対しての依頼はどうなるの? この魔族の仕打ちのような、幽霊のような騒動を祓って欲しいと願ったわたくしの願いは?」
「……お祓いのことに関してはわかりかねます。わたしはただ、状況を見てこい、と命じられたものですから」
セリナは自分の役目が事情伺いで、それ以上ではないことを告げる。
夫人は恨みがましい視線をセリナに向けた
「では魔神ブロッサム神殿が派遣されている聖騎士については御存知? あなたと同じ神殿でしょう?」
「聖騎士……? いいえ、わたしはそのような話は聞いておりません。どのような――」
そこでセリナは口とつぐんだ。
夫人の後ろに立つ少女が突然、顔を上げたからだった。
0
あなたにおすすめの小説
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
【完結】ロザリンダ嬢の憂鬱~手紙も来ない 婚約者 vs シスコン 熾烈な争い
buchi
恋愛
後ろ盾となる両親の死後、婚約者が冷たい……ロザリンダは婚約者の王太子殿下フィリップの変容に悩んでいた。手紙もプレゼントも来ない上、夜会に出れば、他の令嬢たちに取り囲まれている。弟からはもう、婚約など止めてはどうかと助言され……
視点が話ごとに変わります。タイトルに誰の視点なのか入っています(入ってない場合もある)。話ごとの文字数が違うのは、場面が変わるから(言い訳)
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~
真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。
この子、貴方の子供です。私とは寝てない? いいえ、貴方と妹の子です。
サイコちゃん
恋愛
貧乏暮らしをしていたエルティアナは赤ん坊を連れて、オーガスト伯爵の屋敷を訪ねた。その赤ん坊をオーガストの子供だと言い張るが、彼は身に覚えがない。するとエルティアナはこの赤ん坊は妹メルティアナとオーガストの子供だと告げる。当時、妹は第一王子の婚約者であり、現在はこの国の王妃である。ようやく事態を理解したオーガストは動揺し、彼女を追い返そうとするが――
「わざわざ始まるまでまたないで、今のうちに手を打ったってよくない?」
イチイ アキラ
恋愛
アスター公爵令嬢エステルは、夢をみる。それは先を映す夢。
ある日、夢をみた。
この国の未来を。
それをアルフレッド王太子に相談する。彼女を愛して止まない婚約者に。
彼は言う。
愛する君とぼくの国のためなら、未来を変えるのも仕方なくない?
最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました
めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。
白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。
その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。
それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。
やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり――
白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。
身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる