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第一章 寒空のリュート
プロローグ
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「そうか……。あれには闇属性の魔法が加護として与えられているのか」
「ええ、侯爵様。長女セリナ様には魔神ブロッサムの強き加護が与えられているようです。その証拠に浄化の炎を近づけたところ、腐蝕の炎により燭台が溶けてしまいました」
浄化の炎を灯した燭台を手にした神官は、腐蝕の炎で手を焼かれ火傷をおったという。
フォイラム侯爵夫妻は、報告に醜く顔を歪めた。
浄化の神殿から派遣された女官は、困ったように微笑んだ。
セリナは一卵性双生児で、リュミエールという妹がいる。
二人は六歳になった昨日、スキル覚醒の儀式を受けるために浄化の女神リシェスの神殿を訪れたばかりだった。
神官がセリナの腐蝕の魔炎で怪我をしたのは、そのときのことだ。
浄化の女神を祀る神殿は、真反対の穢れた魔神の祝福を受けたセリナのことを危険視しているようで、能力を封じるため、という口実でセリナの身柄を要求していた。
「困ったものだ。妹は聖女候補として浄化の能力をたたえられたというのに――」
「でもあなた。あの子はいまふせっています。とても神殿に赴ける状態ではありません」
魔神の祝福を受けていても、つい昨日までは愛おしい我が子だった長女をいきなり引き渡せと言われ、侯爵夫妻がはいとうなづくはずもない。
さらにセリナは昨日、神殿からの帰り道にとんでもない目に遭遇していた。
浄化の女神の恩寵――光属性の祝福を受けた妹、リュミエールはさらに詳しい試験を受けることになった。
かたや憎まれている闇属性のスキルに目覚めたセリナは、一足先に侯爵家の馬車で護衛の騎士や侍女とともに帰宅することになったのだ。
「そうだな……。まさか、あのような場所でイナーフに襲われるとは――」
「そうですわ、あなた。魔王の放った刺客……イナーフ。そのような存在に狙われることこそが、あの子が魔族からも人族からも疎まれている証拠かもしれません」
「おまえ、それを言ってはいけないよ。少なくとも、わしらはあの子の味方でいなくてはならない。それが生みの親の務めだ」
「はい、あなた」
夫人は悲し気に涙を浮かべ、侯爵にすがりつく。
女神官はこれではセリナのことを連れ帰れないと知り、焦りを隠せないでいた。
「こ、侯爵夫人のおっしゃられることももっともです。しかし、もし、お嬢様が魔力を暴走させ魔炎を放ったら、それこそ侯爵家の恥となります」
「……なにが恥か!」
「ええ?」
侯爵の口から押し殺し震える怒りの声が発せられた。
女神官は言葉を誤ったことに気づく。
そう――フォイラム侯爵夫妻は呪いや信仰、世間の評判よりも家族の絆を大事にする、そんな家族愛に満ちた人々だったのだ。
「昨日、長女セリナの帰宅については神殿からも二名の神官を派遣していただいていた。しかし、イナーフの顕現により、我が侯爵家の騎士や魔導師、侍従たちとともに殺されてしまった。娘と侍女の一人が助かったのは、まるで見知らぬ第三の少年の手によるものだったという」
「そ、そのようでございますね。しかし、侯爵様。イナーフは魔族が放った精神憑依型の魔族です。憑依されてから二ヶ月以内に覚醒し、魔族としての姿を顕現。暴れた後に結晶化し、ラブスと呼ばれる鉱石になってしまいます」
「だが、そのラブス鉱石すら神殿は手にしていないと言うではないか!」
「そうです! 護衛すら満足にできない浄化の女神リシェス様の神殿で、我が娘セリナの管理ができるとは思えません」
「では――どのようになさるおつもりですか? すくなくとも世間は放置しておくことを望まないでしょう」
なら、と侯爵は重苦しくうなずいた。
夫人を見、互いに納得するように確認しあい言葉を続ける。
「我が家でセリナを、地下牢にて監視するようにしよう。リシェスの神殿から神官を派遣していただき、娘が地下牢から出ないように、その力を発揮できないように、結界を張っていただきたい」
「そうですね。可能ならばリシェス様の聖女さまにお越しいただき……娘を救っていただきたいと存じます」
女神官ははあ、と大きくため息をはくと首を小さく左右した。
自分の手には負えないということを認識したようだ。
かしこまりました、と力なく認めるとですが、と条件をつけた。
「セリナお嬢様は昨日、イナーフに襲われ九死に一生を得た状態。魔炎が覚醒しやすいといえるでしょう」
「だ、だからどうしろというのだ、女神官殿」
「まさか……」
夫人は最悪の状況を想像したのだろう。
二階にある自室で寝込んでいるセリナの部屋をつい見上げてしまう。
女神官は強く告げた。
「本日はもう夕刻です、夜は闇の力がもっとも強く発揮される時間。聖女様にも危険が及びます。明日の朝早く、結界を付与する儀式を行うように申請致します」
「……怪我人に鞭打つつもりか!?」
「そんなひどい! あの子は好きな家臣たちを何人も目の前で失っているのよ!」
「ですから、申し上げているのです。……もしかしたらイナーフの能力を増強した可能性があるのですから」
「……っ!」
イナーフとはこの数十年間、このヴァリシオン王国を悩ませている奇病のような物だ。
魔王がばら撒いたとされる精神系魔族で、人の欲望を嗅ぎつけて憑依し、強欲を糧として魔族へと姿を変えてしまう。
魔獣、ゴーレム、ドラゴン、鬼族などその豹変した姿はさまざまな形態をとるが、確実なことはひとつ。
額に三本の角を生やし、寄生主の命が尽き果てるまで暴れ回って破壊の限りを尽くす。
生命力を使い果たした後は、ラブスと呼ばれる真珠色の鉱石へと肉体を変化させてしまう。
一度、憑依されてしまったら覚醒するまでの間に、イアンーフを取り除かないと宿主は死んでしまうということだ。
そして、宿主に選ばれた人々は、例外なく霊を視る。霊を視て恐れおののき、精神をすり減らしてイナーフの羽化に対抗するだけの体力を失う。
もしも、昨日、娘を襲ったイナーフの羽化を、セリナの能力が加速したのだとしたら――夫妻にはもう、神殿からの要請を断る術はなかった。
こうしてフォイラム侯爵家長女、セリナ・フォイラムは地下牢に幽閉されてしまう。
浄化の女神の聖女の結界というおまけつきで、その中にいるかぎり、他者に影響を及ぼすことはないとされていた。
だがその半年後――。
六歳のセリナは十八歳になる長兄、ヴァシュアが妹を労いに牢を訪れた際に見てしまう。
闇の奥から音もなくあらわれた怪異、イナーフがヴァシュアと騎士たちを襲い、暴虐の限りを尽くすのを。
このイナーフは王国騎士団に勤めていた兄の尽力によりセリナに近づくことなく、その場にいたほとんどの人々を喰い殺して去って行った。
ヴァシュアは瀕死の重傷を負い――セリナは牢の対角にあった闇の奥からイナーフが霧のように現れたと発言したことにより、牢から解放された。
最初に襲われた時も、この時もセリナには視えていたからだ。
イナーフが霧の状態で出現したこと、誰もそのときはきづかなかったこと、肉体を顕現させて始めて人々はイナーフに気づいたが、セリナは警告を発することができたこと。
さらにセリナは兄が切り裂いたイナーフの血を浴びてしまった。
顔の左側にかかった青色の血は、セリナの目から視力を失い、代わりに常時、イナーフの見える状態を明らかにしたのだ。
イナーフだけでなく、ゴーストや吸血鬼や、闇に潜む妖精たちの声すらも聞こえてしまう。
長兄は一命をとりとめ王国騎士団に復帰したものの、顔面に大きく受けたイナーフの一撃により、貴族社会では求婚しようという令嬢はいなくなってしまった。
長兄を不幸にし、侯爵家の名声すらも貶めてしまう事態に発展しかねない状況を明るくしたのは、妹、リュミエールの巫女昇進のニュースだった。
姉は常に薄暗く闇のなかに生き、妹は光り輝く外の世界で高い評価を受け続ける。
セリナが身を委ねる場所は、もう一箇所だけ。
魔神バルッサムの神殿だけだった。
「ええ、侯爵様。長女セリナ様には魔神ブロッサムの強き加護が与えられているようです。その証拠に浄化の炎を近づけたところ、腐蝕の炎により燭台が溶けてしまいました」
浄化の炎を灯した燭台を手にした神官は、腐蝕の炎で手を焼かれ火傷をおったという。
フォイラム侯爵夫妻は、報告に醜く顔を歪めた。
浄化の神殿から派遣された女官は、困ったように微笑んだ。
セリナは一卵性双生児で、リュミエールという妹がいる。
二人は六歳になった昨日、スキル覚醒の儀式を受けるために浄化の女神リシェスの神殿を訪れたばかりだった。
神官がセリナの腐蝕の魔炎で怪我をしたのは、そのときのことだ。
浄化の女神を祀る神殿は、真反対の穢れた魔神の祝福を受けたセリナのことを危険視しているようで、能力を封じるため、という口実でセリナの身柄を要求していた。
「困ったものだ。妹は聖女候補として浄化の能力をたたえられたというのに――」
「でもあなた。あの子はいまふせっています。とても神殿に赴ける状態ではありません」
魔神の祝福を受けていても、つい昨日までは愛おしい我が子だった長女をいきなり引き渡せと言われ、侯爵夫妻がはいとうなづくはずもない。
さらにセリナは昨日、神殿からの帰り道にとんでもない目に遭遇していた。
浄化の女神の恩寵――光属性の祝福を受けた妹、リュミエールはさらに詳しい試験を受けることになった。
かたや憎まれている闇属性のスキルに目覚めたセリナは、一足先に侯爵家の馬車で護衛の騎士や侍女とともに帰宅することになったのだ。
「そうだな……。まさか、あのような場所でイナーフに襲われるとは――」
「そうですわ、あなた。魔王の放った刺客……イナーフ。そのような存在に狙われることこそが、あの子が魔族からも人族からも疎まれている証拠かもしれません」
「おまえ、それを言ってはいけないよ。少なくとも、わしらはあの子の味方でいなくてはならない。それが生みの親の務めだ」
「はい、あなた」
夫人は悲し気に涙を浮かべ、侯爵にすがりつく。
女神官はこれではセリナのことを連れ帰れないと知り、焦りを隠せないでいた。
「こ、侯爵夫人のおっしゃられることももっともです。しかし、もし、お嬢様が魔力を暴走させ魔炎を放ったら、それこそ侯爵家の恥となります」
「……なにが恥か!」
「ええ?」
侯爵の口から押し殺し震える怒りの声が発せられた。
女神官は言葉を誤ったことに気づく。
そう――フォイラム侯爵夫妻は呪いや信仰、世間の評判よりも家族の絆を大事にする、そんな家族愛に満ちた人々だったのだ。
「昨日、長女セリナの帰宅については神殿からも二名の神官を派遣していただいていた。しかし、イナーフの顕現により、我が侯爵家の騎士や魔導師、侍従たちとともに殺されてしまった。娘と侍女の一人が助かったのは、まるで見知らぬ第三の少年の手によるものだったという」
「そ、そのようでございますね。しかし、侯爵様。イナーフは魔族が放った精神憑依型の魔族です。憑依されてから二ヶ月以内に覚醒し、魔族としての姿を顕現。暴れた後に結晶化し、ラブスと呼ばれる鉱石になってしまいます」
「だが、そのラブス鉱石すら神殿は手にしていないと言うではないか!」
「そうです! 護衛すら満足にできない浄化の女神リシェス様の神殿で、我が娘セリナの管理ができるとは思えません」
「では――どのようになさるおつもりですか? すくなくとも世間は放置しておくことを望まないでしょう」
なら、と侯爵は重苦しくうなずいた。
夫人を見、互いに納得するように確認しあい言葉を続ける。
「我が家でセリナを、地下牢にて監視するようにしよう。リシェスの神殿から神官を派遣していただき、娘が地下牢から出ないように、その力を発揮できないように、結界を張っていただきたい」
「そうですね。可能ならばリシェス様の聖女さまにお越しいただき……娘を救っていただきたいと存じます」
女神官ははあ、と大きくため息をはくと首を小さく左右した。
自分の手には負えないということを認識したようだ。
かしこまりました、と力なく認めるとですが、と条件をつけた。
「セリナお嬢様は昨日、イナーフに襲われ九死に一生を得た状態。魔炎が覚醒しやすいといえるでしょう」
「だ、だからどうしろというのだ、女神官殿」
「まさか……」
夫人は最悪の状況を想像したのだろう。
二階にある自室で寝込んでいるセリナの部屋をつい見上げてしまう。
女神官は強く告げた。
「本日はもう夕刻です、夜は闇の力がもっとも強く発揮される時間。聖女様にも危険が及びます。明日の朝早く、結界を付与する儀式を行うように申請致します」
「……怪我人に鞭打つつもりか!?」
「そんなひどい! あの子は好きな家臣たちを何人も目の前で失っているのよ!」
「ですから、申し上げているのです。……もしかしたらイナーフの能力を増強した可能性があるのですから」
「……っ!」
イナーフとはこの数十年間、このヴァリシオン王国を悩ませている奇病のような物だ。
魔王がばら撒いたとされる精神系魔族で、人の欲望を嗅ぎつけて憑依し、強欲を糧として魔族へと姿を変えてしまう。
魔獣、ゴーレム、ドラゴン、鬼族などその豹変した姿はさまざまな形態をとるが、確実なことはひとつ。
額に三本の角を生やし、寄生主の命が尽き果てるまで暴れ回って破壊の限りを尽くす。
生命力を使い果たした後は、ラブスと呼ばれる真珠色の鉱石へと肉体を変化させてしまう。
一度、憑依されてしまったら覚醒するまでの間に、イアンーフを取り除かないと宿主は死んでしまうということだ。
そして、宿主に選ばれた人々は、例外なく霊を視る。霊を視て恐れおののき、精神をすり減らしてイナーフの羽化に対抗するだけの体力を失う。
もしも、昨日、娘を襲ったイナーフの羽化を、セリナの能力が加速したのだとしたら――夫妻にはもう、神殿からの要請を断る術はなかった。
こうしてフォイラム侯爵家長女、セリナ・フォイラムは地下牢に幽閉されてしまう。
浄化の女神の聖女の結界というおまけつきで、その中にいるかぎり、他者に影響を及ぼすことはないとされていた。
だがその半年後――。
六歳のセリナは十八歳になる長兄、ヴァシュアが妹を労いに牢を訪れた際に見てしまう。
闇の奥から音もなくあらわれた怪異、イナーフがヴァシュアと騎士たちを襲い、暴虐の限りを尽くすのを。
このイナーフは王国騎士団に勤めていた兄の尽力によりセリナに近づくことなく、その場にいたほとんどの人々を喰い殺して去って行った。
ヴァシュアは瀕死の重傷を負い――セリナは牢の対角にあった闇の奥からイナーフが霧のように現れたと発言したことにより、牢から解放された。
最初に襲われた時も、この時もセリナには視えていたからだ。
イナーフが霧の状態で出現したこと、誰もそのときはきづかなかったこと、肉体を顕現させて始めて人々はイナーフに気づいたが、セリナは警告を発することができたこと。
さらにセリナは兄が切り裂いたイナーフの血を浴びてしまった。
顔の左側にかかった青色の血は、セリナの目から視力を失い、代わりに常時、イナーフの見える状態を明らかにしたのだ。
イナーフだけでなく、ゴーストや吸血鬼や、闇に潜む妖精たちの声すらも聞こえてしまう。
長兄は一命をとりとめ王国騎士団に復帰したものの、顔面に大きく受けたイナーフの一撃により、貴族社会では求婚しようという令嬢はいなくなってしまった。
長兄を不幸にし、侯爵家の名声すらも貶めてしまう事態に発展しかねない状況を明るくしたのは、妹、リュミエールの巫女昇進のニュースだった。
姉は常に薄暗く闇のなかに生き、妹は光り輝く外の世界で高い評価を受け続ける。
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