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第二話 禁書館ライフ
爆破テロ
しおりを挟む「それは絶対に食べちゃダメです! というか、なぜそんなものが禁書館にあるんですか!?」
私は必死にアーガムを止めようとしていた。
禁書館での勤務開始から三週間。今日も放課後、私たちは禁書館で目録作成をしていた。
そして今――アーガムが、どこからか持ってきた謎のサンドイッチを食べようとしていた。
「いや、休憩室のテーブルに置いてあったんだよ。『ご自由にどうぞ』って書いてあったし」
「『ご自由にどうぞ』!? そ んなメモ、私見てませんけど!」
「あれ? 俺が来た時はあったぞ?」
「怪しすぎます! 絶対に罠です!」
私はサンドイッチに魔法をかけた。
「《隠された危険を暴け――ディテクト》」
すると――
サンドイッチが、青白く光った。
「やっぱり! 毒が入ってます!」
「マジで!?」
アーガムは驚いた。
「また毒か……しつこいな、犯人」
「しつこい、じゃないです! これで何回目ですか!」
私は溜息をついた。
毒入り料理事件以来、アーガム宛に怪しい食べ物が届くことが何度かあった。
全て、私が事前に察知して阻止したが。
「でも、腹減ったんだよな……」
「我慢してください。後で安全な食べ物を買いに行きますから」
「マジで? やった!」
アーガムは子供のように喜んだ。
その無邪気さが――
可愛いと思ってしまう自分がいる。
いや、何を考えているんだ、私は。
「とにかく、このサンドイッチは処分します」
「おう」
私は魔法でサンドイッチを氷漬けにして、証拠として保存した。
「また学園長に報告しないと……」
その時だった。
ピピピピピ――
妙な音が聞こえた。
「ん? 何の音だ?」
「分かりません……でも、この音……」
私は集中して音の方向を探った。
そして――
背筋に冷たいものが走った。
「まずい……!」
「どうした?」
「この音……時限爆弾です!」
「は!?」
私は急いで音の発信源を追った。
禁書館の奥――第二カテゴリーの書架の裏側。
「ここ……!」
本棚の影に、小さな箱が置かれていた。
そして、その箱から――
ピピピピピ――
規則的な音が鳴っている。
「これは……」
私は箱に魔法をかけた。
「《構造解析――ストラクチャー・アナライズ》」
魔法で箱の内部を透視する。
すると――
複雑な魔法陣と、大量の爆発性魔力結晶が見えた。
「本当に爆弾……!」
「マジかよ……」
アーガムも青ざめた。
「解除できるのか?」
「……難しいです」
私は魔法陣を分析した。
これは、高度な魔法技術で作られている。
おそらく、古代魔法の知識を持つ者の仕業だ。
「解除魔法をかければ、逆に起爆するように設計されています」
「じゃあ、どうすんだ?」
「物理的に破壊するか、時間切れまで待つか……」
私は箱に表示されたカウントダウンを見た。
残り時間――三分。
「三分!? 短すぎるだろ!」
「避難しましょう! 今すぐ!」
「でも、禁書館が――」
「今はあなたの命の方が大事です!」
私はアーガムの手を掴んで引っ張った。
「走りますよ!」
「お、おう!」
私たちは出口に向かって走り出した。
しかし――
ドンッ!
突然、禁書館の扉が閉まった。
「え!?」
「扉が……!」
私は扉に駆け寄って、魔法で開けようとした。
「《開け――アンロック》」
でも、効果がない。
「くっ……封印魔法がかかってる……!」
「じゃあ、俺が壊す!」
アーガムが扉を蹴ろうとした。
「待ってください! これは――」
私は扉の魔法陣を分析した。
「反動魔法が組み込まれています。物理的な攻撃を受けると、攻撃者に同じ力が跳ね返ります」
「マジか……」
「窓は?」
私は窓を見た。
でも、窓にも同じような魔法陣が刻まれている。
「ダメです……全ての出口が封印されています」
「じゃあ、どうすんだ!?」
ピピピピピ――
爆弾のカウントダウンが続く。
残り時間――二分。
「くそ……罠だったのか……」
アーガムが拳を握った。
「最初から、俺たちを閉じ込めるつもりだったんだな」
「そうみたいです……」
私は必死に考えた。
どうすれば、この状況を切り抜けられる?
爆弾は解除できない。
出口は封印されている。
残り時間は――
一分半。
「ネイサ」
アーガムが私の肩を掴んだ。
「お前、避難しろ」
「え?」
「俺が爆弾を止める。その間に、お前は――」
「何を言ってるんですか!」
私は彼の手を振り払った。
「そんなこと、できるわけないでしょう!」
「でも――」
「あなたを置いて逃げるなんて、絶対にしません!」
私は叫んだ。
「私の任務は、あなたを守ることです!」
「任務、任務って……」
アーガムは苦しそうな顔をした。
「お前の命の方が大事だろうが!」
「あなたの命の方が大事です!」
私も叫び返した。
「私は――」
あなたを愛している、と言いかけて――
言葉を飲み込んだ。
「私は、あなたの味方です。だから、一緒にいます」
「ネイサ……」
ピピピピピ――
残り時間――一分。
「くそ……!」
アーガムは壁を殴った。
私も、必死に考えた。
何か、方法があるはずだ。
爆発を防ぐ方法が――
待って。
防げないなら――耐えればいい。
「アーガム様!」
「何だ!?」
「私に任せてください!」
「え?」
「爆発を防ぐことはできません。でも――」
私は魔法を準備し始めた。
「防御することはできます!」
「防御? でも、あんな大爆発を――」
「できます!」
私は断言した。
「信じてください!」
残り時間――三十秒。
「分かった。お前を信じる」
アーガムが頷いた。
「でも、俺も手伝う」
「え?」
「二人の方が、強いだろ?」
彼は笑った。
「俺たち、相棒だからな」
「……はい!」
私も笑った。
そして――二人で、魔法を準備した。
残り時間――十秒。
「《光よ、全てを包め――アブソリュート・シールド》」
私は最強の防御魔法を展開した。
光の盾が、私たちを包む。
でも――それだけでは足りない。
あの爆弾の威力は、私の魔法だけでは防ぎきれない。
「アーガム様! 私の背中に!」
「おう!」
アーガムが私の背中にぴったりと寄り添った。
そして――
彼の体が、強固な壁となって私を守る。
物理的な防御。
魔法的な防御。
二重の防御。
これなら――
五秒。
四秒。
三秒。
二秒。
一秒。
ゼロ。
ドォォォォォン!
凄まじい爆発音。
熱風。
衝撃波。
光の盾が、激しく揺れる。
私は全力で魔力を注ぎ込んだ。
絶対に、負けない。
アーガムを、守る。
「ぐっ……!」
背中に、アーガムの体温を感じる。
彼も、私を守ってくれている。
お互いを守り合っている。
だから――負けない!
「あああああああ――!」
私は叫んだ。
魔力を、限界まで放出した。
光の盾が、さらに強化される。
そして――
爆発の威力が、収まっていった。
煙が晴れていく。
私は恐る恐る光の盾を解除した。
周囲は――滅茶苦茶だった。
本棚が倒れ、魔導書が散乱している。
床には大きなクレーターができていた。
でも――私たちは、無事だった。
「ネイサ……大丈夫か?」
背中から、アーガムの声が聞こえた。
「はい……大丈夫です」
「良かった……」
アーガムの腕が、私を抱きしめていた。
強く。
優しく。
「お前……すげえよ」
「いえ……あなたも、私を守ってくれました」
「当たり前だろ」
アーガムが笑った。
「お前は、大切な相棒だからな」
相棒――
その言葉が、嬉しくて、そして少し寂しかった。
でも、今は――
「ありがとうございます」
私は小さく呟いた。
しばらくして、私たちは離れた。
アーガムは無傷だった。
完全に無傷。
爆発に巻き込まれたとは思えないほど。
「お前こそ、大丈夫か?」
アーガムが私を心配そうに見た。
「傷とかない?」
「はい、大丈夫です」
私も無傷だった。
魔法で守られていたから。
「……お前、また魔法使っただろ?」
アーガムが聞いた。
「俺を守るために」
「……はい」
私は認めた。
「当然です。あなたを守るのが、私の役目ですから」
「役目、か」
アーガムは複雑な表情をした。
「でもさ、俺もお前を守ったぞ」
「はい……」
「お互い様だ」
彼は笑った。
「俺たち、お互いを守り合ってる」
「……そうですね」
私も笑った。
確かに、お互いを守り合っている。
それが――私たちの関係だ。
「しかし、ひでえな」
アーガムが周囲を見回した。
「禁書館、滅茶苦茶じゃねえか」
「そうですね……学園長に怒られそうです」
「でも、俺たちのせいじゃねえし」
「そうですけど……」
私は落ち込んだ。
守護者として、禁書館を守れなかった。
「気にすんなって」
アーガムが私の頭をぽんぽんと叩いた。
「禁書館は直せる。でも、お前は替えがきかない」
「え……?」
「お前が無事で良かった。それだけで十分だ」
彼の言葉に、胸が温かくなった。
「……ありがとうございます」
「おう」
アーガムが笑った。
その笑顔を見て――私は改めて思った。
この人を守りたい。
何があっても。
扉の封印魔法は、爆発と同時に解除されていた。
おそらく、時限式だったのだろう。
私たちは禁書館を出て、すぐに学園長に報告した。
「なんということだ……」
学園長は、禁書館の惨状を見て溜息をついた。
「幸い、禁書は無事なようだが……」
「申し訳ございません」
私は深く頭を下げた。
「守護者として、不甲斐ない結果で……」
「いや、君たちを責めるつもりはない」
学園長は優しく言った。
「むしろ、よく生き延びてくれた」
「はい……」
「それに、禁書は守られた。君たちは立派に任務を果たしたよ」
「ありがとうございます……」
「しかし、問題は犯人だ」
学園長は厳しい表情になった。
「禁書館に侵入し、爆弾を仕掛け、封印魔法まで使う」
「相当な実力者だな」
「はい……おそらく、前回の侵入者と同じ組織だと思われます」
「そうだろうな」
学園長は腕を組んだ。
「王宮にも報告する。警備をさらに強化しよう」
「お願いします」
報告を終えた後、私たちは保健室に向かった。
一応、検査を受けるためだ。
「本当に、どこも怪我してないんですか?」
保健医が不思議そうに言った。
「あれだけの爆発に巻き込まれて、無傷なんて……」
「まあ、俺は丈夫なんで」
アーガムがあっけらかんと答えた。
「それに、ネイサの魔法が凄かったし」
「そうなんですか……」
保健医は私を見た。
「あなた、相当な実力者ですね」
「いえ、そんな……」
私は謙遜した。
「でも、まあ、二人とも健康です。異常なし」
「良かった……」
私はほっとした。
本当に、無事で良かった。
保健室を出た後、私たちは学園の中庭を歩いていた。
夕日が、美しかった。
「なあ、ネイサ」
「はい?」
「さっき、マジで怖かったわ」
アーガムが珍しく弱音を吐いた。
「お前が死んじゃうんじゃないかって」
「……」
「俺、お前を失いたくない」
彼は立ち止まった。
「だから、無茶すんなよ」
「無茶……してませんよ」
「してるだろ。あんな大爆発、防ぐなんて」
「でも、あなたを守らないと……」
「俺は大丈夫だって。不死身だし」
「不死身でも、心配なんです」
私は彼を見た。
「あなたが傷つくのを見たくない」
「……」
アーガムは黙った。
そして――
「お前も、同じこと言ってるじゃねえか」
彼は笑った。
「お互い、相手のことを心配しすぎだな」
「そうですね……」
私も笑った。
確かに、お互いに心配しすぎだ。
でも――それは、仕方ないことだ。
なぜなら――大切だから。
「でもさ」
アーガムが歩き出した。
「今日、改めて思ったんだ」
「何をですか?」
「お前といると、安心するって」
彼は空を見上げた。
「どんな危険があっても、お前がいれば大丈夫って思える」
「……」
「お前は、俺の――」
彼は言葉を探していた。
「俺の、大切な相棒だ」
相棒――
またその言葉だ。
でも、今回は――
少し違って聞こえた。
まるで――それ以上の何かを含んでいるような。
「私も、同じです」
私は答えた。
「あなたがいれば、どんな困難も乗り越えられます」
「そっか」
アーガムが笑った。
「じゃあ、これからも一緒に頑張ろうぜ」
「はい」
私も笑った。
夕日が、私たちを照らしていた。
二人の影が、地面に長く伸びている。
その影は――寄り添うように、重なっていた。
その夜、寮の部屋でランスと話していた。
「今日は、危なかったな」
「ええ……本当に」
私は窓の外を見た。
「でも、無事で良かった」
「お前、また限界まで魔力使っただろ」
「……うん」
私は認めた。
「でも、仕方なかったの」
「分かってる。でもな、無理しすぎるなよ」
「大丈夫よ。もう回復してるし」
「そういう問題じゃない」
ランスは真剣な表情で言った。
「お前、自分の命を軽視しすぎだ」
「してないわ」
「してるだろ。アーガムを守るために、自分を犠牲にする気満々じゃねえか」
「それは……」
私は言葉に詰まった。
確かに、ランスの言う通りかもしれない。
「私は、彼を愛してる」
私は認めた。
「だから、彼を守りたい。彼のためなら、命も惜しくない」
「……それが愛か」
「ええ」
「重いな」
「重いわよ。愛は、重いものよ」
私は笑った。
「でも、それでいいの」
「そうか……」
ランスは溜息をついた。
「まあ、お前が決めたことなら、俺は何も言わない」
「ありがとう、ランス」
「ただ、忘れるなよ」
「何を?」
「お前が死んだら、アーガムも悲しむってことを」
ランスの言葉が、心に刺さった。
「……分かってる」
私は小さく答えた。
確かに、私が死んだら――
アーガムは悲しむだろう。
それは、避けたい。
「だから、もっと自分を大切にしろ」
「……うん」
私は頷いた。
翌日、朝。
教室に行くと、爆破テロのニュースが広まっていた。
「聞いた? 昨日、禁書館で爆発があったんだって」
「マジで? 怖い……」
「でも、守護者の二人が無事だったらしいよ」
「良かった……」
クラスメイトたちが、ひそひそと話していた。
「ネイサ!」
リリアが駆け寄ってきた。
「大丈夫だった!? 怪我とかない!?」
「うん、大丈夫」
「本当に!? 爆発に巻き込まれたんでしょ!?」
「大丈夫。アーガム様が守ってくれたから」
「そっか……良かった……」
リリアは安心したように息をついた。
「本当に、心配したんだから」
「ごめん、心配かけて」
「いいの。無事なら」
リリアは笑った。
「でも、ネイサは本当に凄いね」
「え?」
「アーガム様を守り続けてるんでしょ? 尊敬するわ」
「そんな……」
「いや、マジで。私だったら、怖くてできない」
リリアは真剣な表情で言った。
「でも、ネイサは違う。いつも、アーガム様のそばにいる」
「……」
「それって、本当に好きじゃないとできないことだと思う」
リリアの言葉が、心に響いた。
本当に好き――そうだ。
私は、彼を本当に愛している。
だから、守れる。
どんな危険があっても。
授業が始まる前、アーガムが教室に入ってきた。
「おう、ネイサ」
「おはようございます」
「昨日は、ありがとな」
「いえ……こちらこそ」
私たちは笑い合った。
そして――
「なあ、今日も禁書館行くか?」
「え? でも、爆発で滅茶苦茶なのでは……」
「修復工事が始まってるらしいぞ。見に行こうぜ」
「そうですね。行きましょう」
私は頷いた。
放課後、禁書館に向かった。
既に工事が始まっていて、職人たちが忙しく動き回っていた。
「すげえな。もう直してるのか」
「学園長、仕事が早いですね」
私たちは職人たちの邪魔にならないよう、端を歩いた。
「ところで、ネイサ」
「はい?」
「昨日から気になってたんだけど」
アーガムが立ち止まった。
「お前、俺のこと守るのって、任務だからなのか?」
「え……?」
突然の質問に、私は戸惑った。
「それとも、他に理由があるのか?」
「それは……」
私は答えに詰まった。
どう答えればいい?
本当のことを言うべき?
でも――
「任務です」
私は嘘をついた。
「あなたを守るのが、私の任務ですから」
「……そっか」
アーガムは少し寂しそうだった。
「まあ、そうだよな」
「はい……」
私は胸が痛んだ。
本当は――任務じゃない。
愛しているから、守りたい。
でも、それは言えない。
言ってしまったら、全てが崩れてしまう。
「でも」
アーガムが言った。
「任務でも、嬉しいよ」
「え?」
「お前が、俺を守ってくれること」
彼は笑った。
「それが、すげえ嬉しい」
「……」
私は何も言えなかった。
ただ――胸が、熱くなった。
工事現場を見学した後、私たちは学園の屋上に向かった。
夕日を見るために。
「綺麗だな」
アーガムが空を見上げた。
「ええ……」
私も空を見た。
オレンジ色の空。
美しい夕焼け。
「なあ、ネイサ」
「はい?」
「俺、思ったんだ」
アーガムが言った。
「お前と一緒なら、どんな困難も乗り越えられるって」
「……」
「だから、これからも一緒にいてくれ」
彼は私を見た。
「ずっと、相棒でいてくれ」
ずっと――その言葉が、切なく響いた。
ずっとは、無理だ。
いつか、この任務は終わる。
そして、私は消える。でも――
「はい」
私は答えた。
「ずっと、一緒にいます」
また、嘘をついた。
でも――今は、それでいい。
この瞬間を、大切にしたい。
彼と一緒にいられる、今を。
その夜、私は師匠に報告していた。
「爆破テロ……か」
師匠は深刻な表情だった。
「犯人の狙いは?」
「アーガム殿下の殺害だと思われます」
「そうか……」
師匠は考え込んだ。
「ネイサ、お前は無事だったか?」
「はい。アーガム様が守ってくれました」
「そうか……」
師匠は少し安心したようだった。
「引き続き、警戒を怠るな」
「はい」
「それと」
師匠が付け加えた。
「お前、アーガム王子に感情移入しすぎていないか?」
「……」
私は黙った。
「ネイサ、答えろ」
「はい……感情移入しています」
私は正直に答えた。
「私は、彼を愛しています」
「……そうか」
師匠は溜息をついた。
「それは、任務に支障をきたすぞ」
「いえ、逆です」
私は断言した。
「愛しているからこそ、全力で守れます」
「……」
師匠は黙った。
そして――
「分かった。お前の判断を信じる」
「ありがとうございます」
「ただし、無理はするな」
「はい」
通信が切れた。
私は窓の外を見た。
星が、輝いている。
アーガムの顔が、浮かぶ。
彼を守りたい。
愛しているから。
それが――私の、全てだ。
0
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