千年恋物語~何度生まれ変わっても、また君に恋をする~【R18】

白夜

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17話 勘違いだって…

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   ……最悪だ…


俺って、ほんとツイてない…。

こんなタイミングで、思ってもいない事聞かれるなんて…。




隼の口角が少し上がって

『そうですよね。氷雨さんが陽向さんを好きなはずないですよね?』

って、大きな声で隼が言った。

たぶん…聞こえていたんだろう。
陽向はそのまま方向を変えて、スタッフの方へ戻っていった。


『俺!氷雨さんに振り向いてもらえるまで!がんばりますから!!』

得意のアイドルスマイルでそう言って、俺の肩を抱いてスタジオへ向かった。



『おぉ~おはよ!相変わらず仲良しだね!』
って、頼りになるリーダー翔吾が言った。


『はいっ。俺、氷雨さん大好きなんで!!』
なんの迷いもなくハッキリと断言した隼。

嬉しそうな隼とは全く逆で、上手く笑う事も出来ない俺。

陽向はスタッフと話しをしていて、俺を見ようともしない。


絶対に…勘違いしてるよな…

最悪だ!

なんで?

なんであんな状況見られて、しかも、その後、好きじゃないって…

嘘ついたのを聞かれるなんて…

最悪以外に言葉が見つからない…


誤解を解きたいのに…



『氷雨さん♡』

ずっと、俺のそばには隼がいる。


勘違いされても仕方がないくらいの距離の、俺と隼。

こんなの…勘違いされても仕方がない距離感…


それから、陽向に話しかけよとしてるのに
まるで陽向も俺を避けてるみたいに、話しかけられなくて…


撮影の時も

いつもなら、ぎゅっとハグしてきたり

俺を見つめてニコっとしたり

『ひ~くん♡』っていうのに…


今日は、そんなの一切ない…


避けられてるみたい…

じゃなくて、避けられてる。


なんでなんだよっ…

降り出した雨が、余計に俺の心を寂しくさせた。


それから、しばらく隼のぴったりマークが始まって。

俺が、陽向の所へ行こうとすると


『氷雨さん。どうしたんですか?』

『氷雨さん♡ちょっといい?』

なんだかんだで…俺と陽向の間に入ってくる。


そんなのが1週間も続いている。

そんなに邪魔されるなら、メールでも送ればとも思ったが…

突然メールであれは誤解だなんて送られても…
そう思うと何もできなくて…


撮影でも、陽向はみんなに気が付かれないくらいに絶妙に俺を避けてる。

たぶん、みんなは気が付いていない。

雑誌の撮影で求められれば、今まで通りにハグしたり、手をつないだりもする。
でも、今迄みたいに自発的に手を繋いで来たり、ハグしてきたりは絶対にしない…。

控室でふたりきりになりそうな時には

『あ…トイレっ…』
って、控室から消える。

絶対、トイレと違うじゃん!!


これ、絶対隼とのこと勘違いしてるよな?

でも、それで俺を避けるってどういう事?


そんな、俺と陽向だったけど…


この現状を回復するチャンスがやって来る!!

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