千年恋物語~何度生まれ変わっても、また君に恋をする~【R18】

白夜

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18話 動き出す運命

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 この、現状を打破するチャンスがやって来た!!


宿泊を伴うメンバー全員の撮影。



『部屋割りじゃんけん!じゃんけんぽいっ!!』
翔吾の掛け声で、みんな手を出す


それぞれの手を見て

『はい!氷雨と陽向!同じ部屋ね!お天気コンビじゃん』


『なんでだよっ!』
陽向は少し嫌そうにしてた。

『じゃんけんなんだから、しゃーない!』


『もっかい!じゃんけんしない?』


『しないで~す!!』
優人が元気よく言って


『…だよな…』
ボソっと陽向が呟く。


そんな露骨に嫌がらなくても…
けっこう、傷つく…かも…



そんなに嫌がられたら、こっちがショックだわ…


でも、これはチャンス!!
誤解を解くチャンスだ!!


お仕事を終えて、それぞれに夕飯にすることになり


俺は、凝りもせずに隼と焼肉屋へ行った。


陽向は翔吾とどこかへ食べに行くって話してたけど…。


まぁ、慌てなくても
部屋に居れば、陽向は帰って来る。

同じ部屋なんだから、避けようもない!

早く食べ終わらせて、部屋に戻って陽向を待とうと思っていたのに…


食事を終えて、隼と別れて部屋に戻ると、

陽向はお風呂を終えて、恒例のストレッチをしていた。


『陽向…ちょっと…いい?』

俺が声をかけると


『ひーくんも、お風呂はいっちゃえば?』

『あ…うんっ…』


なんか、圧?かけられて…

そのままお風呂に入った。


せっかくのチャンスなのに…

なんか、言い出しにくいし、陽向も俺に何も言わせないって雰囲気だすし…


それに、なんて言えばいいんだ?


あのキスしてたのは事故ですって?

そんな言い方おかしいし、俺が隼とキスしてたからって…関係ないって言われればそれまでだし…


陽向を好きじゃないって誤解だって言ったら…

好きって言ってるみたいになっちゃうし…


まぁ、好きなんだけど…


それ、言ったらダメだし…



あ~もうっ!!
シャワーを頭から流し続けた


しばらく、シャワーを頭から浴びていたけど、

シャワーをキュッと止めて

よしっ!!

とにかく!誤解を解こう!

隼と付き合ってないってそれは言っておこう!!


濡れた髪をタオルで拭きながら、ベッドへ向かった。


陽向はもう眠っていた。


気が付けば、1時間もシャワーを浴びていたらしい。

そして、きっと俺を避けて眠ってしまったのだろう…。


せっかくのチャンスだったのに、誤解…解きたかったのに…


言い訳もさせてもらえない…


髪を乾かして、俺もベッドへ潜り込んだ。
隣のベッドでは、陽向が眠っていた。


はぁ…と、大きくため息をついて


しかたなく
俺も眠りに就いた。







『…う゛っ…んっ…う゛っ…』





『…う゛っ…』






『う゛っ…う゛っ…』







『ひーくんっ!…ひーくん!ひーーーーくんっ!!』


俺は、陽向の声で目が覚めた


目を開けると、心配そうに俺を見つめる優しい瞳があった。


俺の肩に手を置いて

俺の手を握る陽向



…あ…俺、また、あの夢みてた?


頬を涙が伝っていた


その涙を陽向が手で拭って

すごく苦しそうに俺を見てた


この繋がれた手が…なんだか夢で見るあの手に似てて…


両手で陽向の手をぎゅっと掴んだ


『おいて…いかないで…』

なんでかわからないけど…口から言葉が出ていた


自分でも不思議だけど…


ポロっと出た言葉だった




『…え?』

驚いた顔した陽向に


『…おいて…行かないで…』


夢なのか…現実なのか…わからなくなっていたのかもしれない


とにかく、この手を離しちゃだめだってそう思った



『…大丈夫…どこへも…いかない…。ここに、いるよ』

いつもより、ずっと優しい声で…


穏やかで…懐かしい声。



『もう…ひとりになりたくない…』


自分でも何言ってるかわかんないけど…


言葉が零れ落ちる




でも、頭で考えて言っているんじゃなくて



心がそう言ってるんだ…



『…そばに、いる』

そう言って、俺のベッドに腰かける陽向


そして、ゆっくりと横になって
俺を抱きしめた


視線が交わる


これが現実なのか、夢なのかわからないくらいにふわふわしていて

陽向の瞳が濡れている


気が付いたら


そちらかともなく唇を重ねてた







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