王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第4章

心の大きな変化

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早くに産みの親を亡くし、自立して生きてきたノヴァにはとーさまからの補助というか厚意が凄く気になる様子で、何回か僕が運ぶケーキを咀嚼してくれはしても気分は落ちたまま。





「ノヴァ。そんなに気になるなら僕がとーさまに断ろうか?」


あまりに気にしている様子にそんな風に声をかけた。

正直、僕の仕事のこともあるし、アーバスノイヤー家の領内にお家があった方がいいのだけど、ノヴァがどうしても納得できないのなら僕達が納得できる場所を探せばいい。



「いや…折角言ってくれているのだし、当主様ならば双方にとって良い場所を選択してくださると思っているが……正直…どう受け止めれば良いのか戸惑っている。」


ノヴァは僕の言葉に首を横に振り、正直な気持ちを教えてくれた。


ノヴァも小さい時からよく一緒にいるから、とーさまも家族みたいに考えていると思うのだけど、ノヴァは一線を引いている感じは前から分かっていた。



言葉で伝えてもこれはノヴァの気持ちの問題だから、どうしようもないのだけど…






「アーバスノイヤー家の都合が8割だけど、とーさまが場所の提供をするって言ってるのは、正式に家族になったノヴァに何かしてやりたいって親心みたいな気持ちもあると思うんだ。ノヴァはとーさまに頼まれて僕が生まれたての頃から遠いのにアーバスノイヤー家に来て僕の面倒を見てくれたでしょ?言わばノヴァは僕のアーバスノイヤー家の恩人だ。取り合えずは恩人への礼として受け止めていていいんじゃない?」



なんて言うけど、僕がいざノヴァの立場だったら同じように戸惑うと思う。

だけど僕の立場からするととーさまの気持ちもノヴァの気持ちも何となく分かるから、ノヴァが取り合えず納得できそうな理由を提案する。





「…そう…だな。当主様が用意してくれる土地以上に良い場所はないだろうし、断るのも失礼だ。不満があるわけじゃないのだし……うん。…ありがとうルナイス。もう大丈夫だ。納得した。」



「うん。まぁ、いざ住んでみて嫌になれば引っ越せばいいよ!」



「ふっ…そうだな。」





やっと笑ってくれたノヴァに僕もつられて笑う。


ノヴァに言いながら、僕が僕自身に少し驚いている。



僕ってこんなに楽観的にポジティブな考え方できてたっけ?って。





でもこの変化はいい方向への変化だと思う。


この変化は、間違いなく周りの人達のおかげ。




優しく見守ってくれて、惜しみなく力を貸してくれるとーさま


傍にいてくれて、絶対的な安心感と愛を与えてくれるにぃ様


何度でも救ってくれて、優しく抱きしめてくれるノヴァ


ずっと成長を見守って、時には叱ってくれたばぁや


いつも傍に居て、静かに護ってくれているヨハネスやコルダ達


弟のように思ってくれて、いざという時には頼りになるヒュー様


兄のように慕ってくれて、癒してくれるチル


ありのままに接してくれて、友人と迷うことなく言えるテトラ君、オスカル君


深い情と大きな安心感を与えてくれるホルス様




その他にも沢山の人達と関わって、色んなことを経験して、今の僕ができている。







改めて考えると本当に今世の僕は贅沢なほどに恵まれていると胸を張って言える。





あぁ…


何だか心がいっぱいだ。







_______


ふと気になってみて見れば、いつの間にやら200Pを超えていましたw

お話はもう少し続きますのでもうしばらくお付き合いください。

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