王家の影一族に転生した僕にはどうやら才能があるらしい。(完結)

薄明 喰

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第4章

火傷って耐えれなくはないけどずっと痛い



ほんの少し理性を取り戻した様子のレッドドラゴンだけれど、まだ子が見つかっていないし怒りは収まっていない為、レッドドラゴンの周りは未だ暑くてとても近づけない。


子が居ないことに怒っているけれど、卵を落としたのって自分じゃないの?と心の中の僕が呟くけれどそれを口に出せば面倒な状況になることは分かっているのでごくりと飲み込む。






『不自然な土地の干上がりの原因を探していたところ、貴方の卵を発見しました。案内するので落ち着いてついてきてくださっっち!!!』


『っ阿呆!火を纏ったまま近づくな!』



僕の言葉を聞き終わる前にこちらへ近づいてきたレッドドラゴンのあまりの熱さに声を上げた僕をホルス様が慌てて両手?両前足?で包んで守ってくれたが皮膚がヒリヒリする。

三重の結界が施されていてもこの熱さはやばい。


怪我なく帰るとノヴァと約束したけれど…これは怪我になるだろうか?



『ルナイス大丈夫か?』


『んー…ホルス様、僕の皮膚赤くなってないです?』


『…いつもより少し赤いように見える。急いでノヴァに治療してもらおう。我も治癒魔法は苦手なのだ。』



ホルス様に叱られて渋々僕達から離れたレッドドラゴンに背を向ける形でホルス様が僕の様子を心配そうに見てくれて、僕の皮膚が少し赤くなっていることに気が付き慌てて飛んでノヴァの元へ行こうとするので待ったと手を挙げる。

急いでノヴァに治療してもらいたい気持ちは一緒なのですが…




『レッドドラゴンのあの熱いのどうにかしてもらわないと移動できません。』


『…ほんに面倒な…ガーネットお前自身のその熱を下げれぬのか。』


『無理だ!私だってこれでも必死に抑えている!脆弱な人間に合わせてやる義理はない!!』



ドゴォン!




ホルス様の手の中であっと思った時には既にホルス様の尻尾がレッドドラゴンを強く叩きつけ、レッドドラゴンが一瞬地に落ちかける。




『なっ何をする!!』


『我等はお前に卵の場所を教えず、卵を排除することもできるのだぞ。』



声を荒げ怒るレッドドラゴンに対しホルス様は今まで見たことがないほど冷たい冷気を放ち怒りを滲ませている。

こんな時だけれどホルス様から放たれる冷気が熱を持った皮膚に心地良い。


思わず冷たい鱗にひしっと抱き着いた僕にホルス様は目をぱちくりとした後、どうやってか更に冷気を放って鱗を冷たくしてくれた。






『ルナイス、あいつとまともな会話をすることは不可能だ。お主の治療を優先する。』


わーわーと騒いでいるレッドドラゴンに背を向け、ホルス様はそう言うと此処に来るまでよりも何倍も速く飛んだ。



一瞬でレッドドラゴンは豆粒となり、その数分後にはノヴァの元に辿り着いた。




『ノヴァすまぬ。ルナイスが怪我を負った。』


「ルナイス!」



ホルス様が僕を包んでいた手を開き、ノヴァの前に下してくれて、ホルス様の手から出てきた僕の状態を見たノヴァがすぐに治癒魔法を掛けてくれる。





「ノヴァ約束破ってごめんね。思ったよりもレッドドラゴンが熱かった。そしてめっちゃ会話のキャッチボールが上手くできなかった。」


「キャッチボール?……ルナイス、どうだ。まだ痛いところはあるか?」




ひんやりとしたホルス様の鱗を堪能しながら治癒をしてもらい、ノヴァの問いに全身を確認。

はしたないけれどちょっと服も捲って体を確認する僕をすかさずホルス様が体で覆って隠してくれる。
有難いけど暗くて見えないと困っていたら一緒に覆われたノヴァが明るくしてくれたので無事火傷が全て治癒されていることが確認できました。


ホルス様にお礼を言って、ホルス様のひんやり鱗から渋々離れノヴァ達にレッドドラゴンの状態を説明し、どうするかを話し合うことにした。






___________


※『暑い』と『熱い』が入り乱れておりますが、感じ方の違いを現したくてあえて変えて入力しています。


感想 59

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