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第5章
改良された魔法付与札は見たいが…
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緊急招集されてから一週間。
他国からの不法な侵入者に気を付けるようにとだけ伝えた辺境伯達は皆、詳しいことは分からずとも国にとって警戒態勢を取るべき状況にあると理解したようで、今回の件とは関係のないと証明された者含め不法な侵入者が結構捕らえられたという報告が上がっている。
多くは自国での生活が苦しくなったり、迫害にあってきた混血種、つまりキメラ種がアーナンダ国へ逃げてきたという者だった。
今回の事を期に各辺境伯は国境の警備態勢を見直すことが決定された。
そして、問題の始まり点であった西の孤児院では一度大きな爆発があった。
どうやら孤児院周辺に騎士が巡回するようになり、思うように動けなくなったことへの鬱憤と孤児院全体を護る強固な結界が展開され目的を果たすことが非常に困難となった敵が強行突破に踏み切ったようだった。
ノヴァの報告によると爆破の威力は強力であったがノヴァの結界2枚を突破する程ではなかったとのこと。
しかし、ノヴァの結界を1枚でも突破したのならやはり相手は油断ならぬ敵であると判断できる。
爆発を起こしたのは野盗共で、通りすがりの商人から孤児院の孤児の誘拐と巡回の騎士の邪魔をするよう依頼を受けた。
前金として一週間贅沢をしなければ食に困らない程度の額を渡され、成功すれば半年は少し贅沢をしても問題ない程の額を渡すと言われていたようだ。
しかしその話を持ち掛けてきた商人はどこを探しても未だ見つかっていない。
僕は悪魔族が関与している可能性もあるのではないかと国王様にラプラス様に協力を願い出てはどうかと提案した。
コンコン
「ルナイス様、お知らせがございます」
各所から集まる情報に目を通し整理しているとガンナーが扉を叩いた。
「どうやらルナイス様の読み通り商人は悪魔族の者だったようです。魔界に居たようであちらで得意げに酒場で話していた犯人をラプラス様が捕縛しこちらに連れてきてくださったようです」
「こっちを幾ら探しても見つからないわけだ。爆発はそれが?」
「その者が爆発を付与した魔法付与札を使用したようです。その魔法付与札も使用後には魔力も残さず消えるよう魔界で改良された物のようで、ラプラス様曰く最近上位悪魔が面白がって開発したもので、今は飽きて放置されていた物を犯人が盗み使用したのだろうということです」
ガンナーから聞く報告に思わずはぁっと深い息が口からこぼれる。
改良された魔法付与札には凄く興味が湧くが、魔界旅行に行く余裕も改良付与札を研究する余裕もないのが残念だ。
「更に件の悪魔の聞き取りをラプラス様自ら行うと名乗り出てくださったようで、聞き取りは問題なく行われているようです」
ラプラス様がどんな手を使って聞き取りをしているのかは分からないが、悪魔相手なら悪魔が対応する方が安心だしスムーズにことが進むだろうから名乗り出てくれてよかった。
「聞き取りの結果が得られ次第至急僕のところへ持ってきて。それからこのことをノヴァに」
「御意」
退室するガンナーを見送って手に握っていた書類をぽいっと机に放る。
『ルナイス。息抜きをせぬか』
「ん?…そうだね。ちょっと外の空気でも吸おうかな」
『ならば我が背に乗るといい』
息を吐き出し一瞬現実逃避をしていた僕に部屋の隅で寝ていたホルス様から声がかかり、ホルス様の提案通り少し息抜きをしに出掛けることにした。
窓から飛び出たホルス様が一瞬でドラゴンの姿に変わり、僕が背に乗りやすいように翼を差し出してくれる。
ユエやパンの羽はまだ柔らかさがあって、足で踏んでしまうとお互いに危ないけれどホルス様の羽は硬くてしっかりしているので僕が乗っても安定感がある。
僕が背に乗って座り位置が決まるとホルス様はすぐに出発した。
他国からの不法な侵入者に気を付けるようにとだけ伝えた辺境伯達は皆、詳しいことは分からずとも国にとって警戒態勢を取るべき状況にあると理解したようで、今回の件とは関係のないと証明された者含め不法な侵入者が結構捕らえられたという報告が上がっている。
多くは自国での生活が苦しくなったり、迫害にあってきた混血種、つまりキメラ種がアーナンダ国へ逃げてきたという者だった。
今回の事を期に各辺境伯は国境の警備態勢を見直すことが決定された。
そして、問題の始まり点であった西の孤児院では一度大きな爆発があった。
どうやら孤児院周辺に騎士が巡回するようになり、思うように動けなくなったことへの鬱憤と孤児院全体を護る強固な結界が展開され目的を果たすことが非常に困難となった敵が強行突破に踏み切ったようだった。
ノヴァの報告によると爆破の威力は強力であったがノヴァの結界2枚を突破する程ではなかったとのこと。
しかし、ノヴァの結界を1枚でも突破したのならやはり相手は油断ならぬ敵であると判断できる。
爆発を起こしたのは野盗共で、通りすがりの商人から孤児院の孤児の誘拐と巡回の騎士の邪魔をするよう依頼を受けた。
前金として一週間贅沢をしなければ食に困らない程度の額を渡され、成功すれば半年は少し贅沢をしても問題ない程の額を渡すと言われていたようだ。
しかしその話を持ち掛けてきた商人はどこを探しても未だ見つかっていない。
僕は悪魔族が関与している可能性もあるのではないかと国王様にラプラス様に協力を願い出てはどうかと提案した。
コンコン
「ルナイス様、お知らせがございます」
各所から集まる情報に目を通し整理しているとガンナーが扉を叩いた。
「どうやらルナイス様の読み通り商人は悪魔族の者だったようです。魔界に居たようであちらで得意げに酒場で話していた犯人をラプラス様が捕縛しこちらに連れてきてくださったようです」
「こっちを幾ら探しても見つからないわけだ。爆発はそれが?」
「その者が爆発を付与した魔法付与札を使用したようです。その魔法付与札も使用後には魔力も残さず消えるよう魔界で改良された物のようで、ラプラス様曰く最近上位悪魔が面白がって開発したもので、今は飽きて放置されていた物を犯人が盗み使用したのだろうということです」
ガンナーから聞く報告に思わずはぁっと深い息が口からこぼれる。
改良された魔法付与札には凄く興味が湧くが、魔界旅行に行く余裕も改良付与札を研究する余裕もないのが残念だ。
「更に件の悪魔の聞き取りをラプラス様自ら行うと名乗り出てくださったようで、聞き取りは問題なく行われているようです」
ラプラス様がどんな手を使って聞き取りをしているのかは分からないが、悪魔相手なら悪魔が対応する方が安心だしスムーズにことが進むだろうから名乗り出てくれてよかった。
「聞き取りの結果が得られ次第至急僕のところへ持ってきて。それからこのことをノヴァに」
「御意」
退室するガンナーを見送って手に握っていた書類をぽいっと机に放る。
『ルナイス。息抜きをせぬか』
「ん?…そうだね。ちょっと外の空気でも吸おうかな」
『ならば我が背に乗るといい』
息を吐き出し一瞬現実逃避をしていた僕に部屋の隅で寝ていたホルス様から声がかかり、ホルス様の提案通り少し息抜きをしに出掛けることにした。
窓から飛び出たホルス様が一瞬でドラゴンの姿に変わり、僕が背に乗りやすいように翼を差し出してくれる。
ユエやパンの羽はまだ柔らかさがあって、足で踏んでしまうとお互いに危ないけれどホルス様の羽は硬くてしっかりしているので僕が乗っても安定感がある。
僕が背に乗って座り位置が決まるとホルス様はすぐに出発した。
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