僕と先生との物語

げんき

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社会人

3年目【職場体験】

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冬休みも終わり授業が再開した。
みんな相変わらずがんばってる。

1年前まではこんな落ち着くとは思ってなかった。
何でこんな感じになったのかはわからない。
高橋先生に怒られるのが怖いからと言うのだけが理由ではない気がする。



3学期には職場体験に行った。
それぞれ希望した先で2日間職場体験を行う。
ラーメン屋、カレー屋、ドラッグストア、コンビニ、ドッグサロン、幼稚園、小学校、魚市場、スポーツ施設など様々な所で2日間働く体験をする。



僕が気になっていたのは蓮と龍之介。

蓮は前回の事がありお父さんから「働いてお金を稼ぐ厳しさを学んでこい。」と言われていた。

龍之介は相変わらず朝起きれない。
毎日僕が電話を入れるが遅刻する事が多い。

そんな蓮はラーメン屋に行った。
龍之介はコンビニ。



僕はみんなの体験先を回りながら様子を見ていった。

1日目、龍之介は少し眠そうにコンビニで接客をしていた。
理由を聞いてみると「遅刻出来へんから寝ずにオールした。だからめっちゃ眠いねん。」と言っていた。

明日以降大丈夫なのか心配になるがどうもできない。
がんばってもらうしかない。



1日目のラーメン屋。
蓮は裏でずっと皿洗いをしていると教えてもらったが、裏にいてるため様子を見る事はできなかった。

2日目の蓮は僕が行くと注文を聞いていた。
僕が席に着くと水を運んできて注文を聞いて来た。
何となく形になっていた。
この様子だと心配なさそうで安心した。



一方2日目のコンビニ。
朝から学校に問い合わせがあり、まだ龍之介が来ていないとの事だった。
僕はすぐに龍之介の家に向かった。
何度電話しても出ないので、おそらくまだ寝ている。
インターホンを何度も鳴らすが起きている様子はない。

しばらく鳴らし続けるとやっと龍之介がインターホンに出た。
僕は玄関を開けるように伝え、玄関に入った。



「龍之介おはよう。朝電話出たのに二度寝か?」

「ごめん。今日もオールしようと思ってたのに気がついたらまた寝てた。」

「2日連続オールとか体が保たんやろ。そんな無茶な事してたらアカン。」

「うん。ただ、絶対行かないとアカンかったからがんばったんやけど。」

「がんばり方間違えてる。ちゃんと早く寝て、朝起きやんと。」

「でも起きられへんねん。」

「わからんでもないけど、習慣やで。いつも同じ時間に寝て、同じ時間に起きる。リズムができたら自然と目が覚めるで。」

「そうなんかな。」

「それはこれからやな。とりあえず早く用意して一緒にコンビニ謝りに行くで。」

「気まずいし、もう休みたい。」

「そんないい加減なことできやん。ちゃんと謝って残り時間体験さしてもらおう。一緒に謝るから。早く用意しておいで。」



龍之介は渋々立ち上がり用意を始めた。
その後は2人でコンビニまでなるべく急いで行った。

コンビニに着くとちゃんと龍之介は謝っていた。
僕からも謝罪をして、この後も体験をさせてもらえる事になった。



心配していた2人だけじゃなく、クラスの大半が楽しかったと言って体験を終えて来た。
大きなトラブルもなく職場体験も終わった。

そしていよいよ3年生。



僕はこの年も教員採用試験に落ちたので、来年度も講師としてこの学校に残る事になった。
そして、3年生の担任を打診されていた。
もちろん主任は高橋先生。
ラスト1年も平和に過ごせるといいなぁと思いながら忙しい春休みを迎えた。
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