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第三章 名無しのエトランゼ
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イシュトナル要塞南側。
要塞の北側は今やイシュトナル自治区の中心地として栄え、住居や店が幾つも立ち並ぶが、要塞事態を境にしての南側は広く軍事施設として利用されていた。
午後になるとヨハンは簡単な書類をアーデルハイトに任せて、そちらの方へと向かう。
頂点に昇った太陽が照り付ける日差しの中で、多くの兵達が訓練に精を出していた。
彼等の中心で声を上げるのは兵達の中でも叩き上げのベテランと、元軍人であるエトランゼだった。
その二人は兵達に円形に縁どられた運動場を走ることを命じると、ヨハンの元へと駆け寄ってくる。
「ヘーイ! ようやく帰ってきましたね、ミスタヨハン!」
手を上げてそう挨拶したのは、金髪碧眼の大男だった。ヴェスターよりも更に身長は高く、身体は筋骨隆々、短く刈られた金髪と、日に焼けた浅黒い肌が特徴的な男だった。
「テッド。今日も精が出ているな」
「ハッハッハ!」
快活な笑い声が答える。
その男の名前はテッド。エトランゼで、元々の世界でも軍人だった。それほど高い地位にいたわけではないが、軍隊の勝手が判るということで、訓練役を務めてもらっていた。
「バーナー卿。そちらの方はどうです?」
もう一人、貴族服をきっちりと着こなす男の名はクルト・バーナー。こちらはこの世界の住人で、ディッカーについてオルタリアを離反した貴族の一人だった。
口数こそ少ないが実直な男はディッカーの信頼も厚く、だからこそテッドと並んで軍部に配属することになった。
「問題はない。テッドの考案した訓練方法は合理的で、俺の部下達も練度を上げてきている。……エトランゼの知識とは、恐ろしいものだ」
「はっはー! ミー達はギフトだけじゃないんだよー!」
得意げにテッドは大声を出す。
「だが、人手不足は否めない。主に用兵を行える……あー、そちらの言葉なんというんだったか?」
言い淀み、クルトは続きの言葉をテッドに促す。
「オフィサー、士官ね」
「そう。それが足りていない。我々のやり方ではそれは貴族がやることだったが、そちらでは違うのだろう?」
「一応それに関しては解決の糸口はあります。ヘルフリートへの支持が落ちていけば、こちらに寝返る貴族も出てくるでしょう」
「……ふむ。しかし、だからといって貴族全てが戦上手なわけではない。俺達の戦力は本国よりも圧倒的に少ない。下手な将に指揮を取らせ兵を無駄死にさせれば、あっという間に崩れ落ちるぞ」
クルトの言葉は正しい。
「ええ。だからこそ、戦いが始まれば短期で決着を付ける必要があります」
三人は場所を移し、天幕が張ってある下のテーブルに地図を広げながら、話を続ける。
遠目には兵達が厳しい訓練をしている姿が見え、その中にはウァラゼルと一緒に戦ったトウヤの姿もあった。
「ですが、ミサイルも爆撃機もない状態でどうやるのです? ミー達のアナログ兵器じゃ、例えギフトがあっても短期決着は無理ですねー」
「なにも戦いの全てが完全制圧で終わるわけじゃない。むしろ今のエレオノーラ様の立場でそれをやれば、単なる簒奪者となってしまう危険性もある」
「ふーむ?」
首を傾げるテッド。
それとは反対に、クルトの方はもうヨハンの言いたいことを理解したようだった。
「つまりは、ヘルフリート陛下に和平を結ばせることが目的ということだな?」
「そういうことになります」
王都を落とすわけではない。ただ、ヘルフリートが折れて、このイシュトナル自治区を自国領の一部として手厚く扱うことを認めてくれれば戦いは終結する。
現状の問題としてはそれが明らかに難しいと判るほどに、ヘルフリートが苛烈な人間であるということだった。
「そのために戦力が必要です。バーナー卿、周辺の街からの戦力の集まりはどうなっていますか?」
「まずまず、と言ったところだな。各地に駐屯している兵達はやることがない時は農作業や力仕事に従事させている。そこから兵隊に興味を持ってくれるものはいるのだが……。如何せん、誰でも採用するというわけにもいかん」
「判りました。……後数日もすれば、先日の王都であった件が結果を持ってくる頃でしょうが」
「そいつは楽しみねー。で、ボス。開戦はいつ頃ですかー? ミーの部下達……というか、主に一人のビーストが我慢の限界が近いデース!」
視線の先には大剣を振り回し、五人がかりの兵士を弾き飛ばす、ヴェスターの姿があった。肩まで伸びた金髪の男は、その鋭い目でヨハンを捉えると、にやりと唇を釣り上げる。
「早ければ一ヶ月以内には戦いが始まる。そのためにはもっと準備をしておく必要がある。テッド、例の部隊はどうなってる?」
「完全、とは言えませーん。ですが二つとも、実戦投入前には使い物になるようにしておきまーす! ボスから預かった二つの武器、あれはびっくりするぐらい強力でーす! 実戦投入されれば確実に戦争は変わりまーす!」
「俺達にできることは兵を鍛え、その時になって命を賭けることだけだ。事前準備はお前に任せる」
クルトとテッドに両肩を叩かれてから、ヨハンはその場を後にする。
彼等には兵達の練度を限界まで高めておいてもらう必要がある。
あの事件から、ヘルフリートがどういう動きをするのかまだ判らないが、あの男の性格上穏便に事を済ませてくれる可能性は限りなく低い。
要塞の北側は今やイシュトナル自治区の中心地として栄え、住居や店が幾つも立ち並ぶが、要塞事態を境にしての南側は広く軍事施設として利用されていた。
午後になるとヨハンは簡単な書類をアーデルハイトに任せて、そちらの方へと向かう。
頂点に昇った太陽が照り付ける日差しの中で、多くの兵達が訓練に精を出していた。
彼等の中心で声を上げるのは兵達の中でも叩き上げのベテランと、元軍人であるエトランゼだった。
その二人は兵達に円形に縁どられた運動場を走ることを命じると、ヨハンの元へと駆け寄ってくる。
「ヘーイ! ようやく帰ってきましたね、ミスタヨハン!」
手を上げてそう挨拶したのは、金髪碧眼の大男だった。ヴェスターよりも更に身長は高く、身体は筋骨隆々、短く刈られた金髪と、日に焼けた浅黒い肌が特徴的な男だった。
「テッド。今日も精が出ているな」
「ハッハッハ!」
快活な笑い声が答える。
その男の名前はテッド。エトランゼで、元々の世界でも軍人だった。それほど高い地位にいたわけではないが、軍隊の勝手が判るということで、訓練役を務めてもらっていた。
「バーナー卿。そちらの方はどうです?」
もう一人、貴族服をきっちりと着こなす男の名はクルト・バーナー。こちらはこの世界の住人で、ディッカーについてオルタリアを離反した貴族の一人だった。
口数こそ少ないが実直な男はディッカーの信頼も厚く、だからこそテッドと並んで軍部に配属することになった。
「問題はない。テッドの考案した訓練方法は合理的で、俺の部下達も練度を上げてきている。……エトランゼの知識とは、恐ろしいものだ」
「はっはー! ミー達はギフトだけじゃないんだよー!」
得意げにテッドは大声を出す。
「だが、人手不足は否めない。主に用兵を行える……あー、そちらの言葉なんというんだったか?」
言い淀み、クルトは続きの言葉をテッドに促す。
「オフィサー、士官ね」
「そう。それが足りていない。我々のやり方ではそれは貴族がやることだったが、そちらでは違うのだろう?」
「一応それに関しては解決の糸口はあります。ヘルフリートへの支持が落ちていけば、こちらに寝返る貴族も出てくるでしょう」
「……ふむ。しかし、だからといって貴族全てが戦上手なわけではない。俺達の戦力は本国よりも圧倒的に少ない。下手な将に指揮を取らせ兵を無駄死にさせれば、あっという間に崩れ落ちるぞ」
クルトの言葉は正しい。
「ええ。だからこそ、戦いが始まれば短期で決着を付ける必要があります」
三人は場所を移し、天幕が張ってある下のテーブルに地図を広げながら、話を続ける。
遠目には兵達が厳しい訓練をしている姿が見え、その中にはウァラゼルと一緒に戦ったトウヤの姿もあった。
「ですが、ミサイルも爆撃機もない状態でどうやるのです? ミー達のアナログ兵器じゃ、例えギフトがあっても短期決着は無理ですねー」
「なにも戦いの全てが完全制圧で終わるわけじゃない。むしろ今のエレオノーラ様の立場でそれをやれば、単なる簒奪者となってしまう危険性もある」
「ふーむ?」
首を傾げるテッド。
それとは反対に、クルトの方はもうヨハンの言いたいことを理解したようだった。
「つまりは、ヘルフリート陛下に和平を結ばせることが目的ということだな?」
「そういうことになります」
王都を落とすわけではない。ただ、ヘルフリートが折れて、このイシュトナル自治区を自国領の一部として手厚く扱うことを認めてくれれば戦いは終結する。
現状の問題としてはそれが明らかに難しいと判るほどに、ヘルフリートが苛烈な人間であるということだった。
「そのために戦力が必要です。バーナー卿、周辺の街からの戦力の集まりはどうなっていますか?」
「まずまず、と言ったところだな。各地に駐屯している兵達はやることがない時は農作業や力仕事に従事させている。そこから兵隊に興味を持ってくれるものはいるのだが……。如何せん、誰でも採用するというわけにもいかん」
「判りました。……後数日もすれば、先日の王都であった件が結果を持ってくる頃でしょうが」
「そいつは楽しみねー。で、ボス。開戦はいつ頃ですかー? ミーの部下達……というか、主に一人のビーストが我慢の限界が近いデース!」
視線の先には大剣を振り回し、五人がかりの兵士を弾き飛ばす、ヴェスターの姿があった。肩まで伸びた金髪の男は、その鋭い目でヨハンを捉えると、にやりと唇を釣り上げる。
「早ければ一ヶ月以内には戦いが始まる。そのためにはもっと準備をしておく必要がある。テッド、例の部隊はどうなってる?」
「完全、とは言えませーん。ですが二つとも、実戦投入前には使い物になるようにしておきまーす! ボスから預かった二つの武器、あれはびっくりするぐらい強力でーす! 実戦投入されれば確実に戦争は変わりまーす!」
「俺達にできることは兵を鍛え、その時になって命を賭けることだけだ。事前準備はお前に任せる」
クルトとテッドに両肩を叩かれてから、ヨハンはその場を後にする。
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