キミのすべては俺のもの

すずかけあおい

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(8)ふたり風呂③

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◇◆◇

そして待ちに待った休みの日。
店の忙しさは思った通り少しは落ち着いてきた。

「なんかパッケージは普通の入浴剤っぽい」
「とりあえずお湯入れてくる」
「ありがと、要」

昼間から風呂ってなんか変な感じだけど、今日は特別。

「マジか」

入浴剤のパッケージにある説明通りにお湯に入浴剤を入れて混ぜたら声が出てしまった。

「要? どうした」

侑大が俺の声を聞いて浴室に来る。

「侑大、これ触ってみて」
「え? うん」
「……どう?」
「…とりあず入ってみる?」
「うん…」

これはなんていうか、俺的にはものすごーく面白くなりそう。

◇◆◇

「侑大、顔赤い」
「だってなんかこれ」
「面白いじゃん」

本当にお湯がとろとろでまとわりつく感じ。

「そうなんだけど…ぁっ、ちょ…要」

侑大の肌に触れると。

「何?」
「そういう触り方しないで」
「どうして?」
「…だって」
「……興奮する?」

侑大を背中から抱き締める格好で肌に触れる。
ぬめぬめしている。

「っ、………」

俺をちらりと振り返って、こくりと頷く侑大。
恥ずかしそうな顔がめちゃくちゃ可愛い。
うなじにキスをするとぴくんと侑大の肩が跳ねる。
手を侑大の胸元に回して、突起に触れると。

「ひぁっ」
「何その声。可愛過ぎる」
「だ、って…っ…!」

お湯のとろとろ具合でぬめった指で触れるといつもと違う感じ。

「乳首勃ってる」
「ん…や、かなめ…」

突起を弄ると明らかに感覚が違うようで、侑大は身体を捩る。
きゅっと強く抓むと指先が滑った。

「あっ! あ…ぁ」
「こういうの好き?」
「…ん、好き」

突起を弄って遊ぶ度に侑大はぴくんぴくんと腰を震わせる。

「あー可愛い!」

ぎゅっと抱き締めると肌と肌がぬめり合う。
ぞくぞくする感覚。

「…要、勃ってんじゃん…」
「そりゃ、こんな侑大見てたらこうなるだろ」

肩にキスをする。
それだけでも侑大は腰を揺らす。

「ん…あ」

侑大の昂りに手を伸ばし、すでに昂ったものを軽く握る。

「侑大だってすごいかたくなってる」
「…っだ、って…」
「こっちはどう?」

つつつ、と蕾へと指を滑らせる。
指先を挿れるとぬるっと滑り込む。

「あ、かなめ…」
「これ楽しい」

全身がぬめっていて、侑大に触れると本当に不思議な感じ。

「っ…ん、あ…」
「侑大は楽しくない?」

肩にキスをしながら聞くと。

「…たのしく、ない…んっ」
「じゃあやめよっか?」
「え、や…」

こちらを振り返って真っ赤な顔を見せる。
この表情、何度見てもぞくぞくする。

「やらしい顔」

頬に舌を這わせると内壁が締まった。
指を少し進ませ、感触の違う場所に触れながら、もう片方の手で侑大の昂りに触れる。
いつもと違う手触り。
侑大はびくっと身体を震わせる。

「あ、むり…や…」
「もうイく?」

ゆっくり頷く侑大。
昂りを握るとぬるっと滑る。
その感覚にまた身体を震わせる。
俺はぬめる侑大の昂りを扱く。

「だめ…でちゃ…」
「出していいよ」
「ん、ぅ…っ」

身体を大きく震わせて侑大が達する。

「…っあ、は…」

力の抜けた侑大が俺に寄りかかって乱れた吐息を漏らす。
きゅっと抱き締めると手がぬるっと滑って、その滑った感覚に侑大の内側が反応する。

「侑大、のぼせてない? 大丈夫?」
「だぃ、じょぶ…んっ」

侑大の“大丈夫”を聞いてからまた侑大の内の弱い部分に触れる。
身体を何度も震わせる侑大は、風呂で身体が温まっているからか、いつもより気持ちよさそうに見える。

「…続き、どうする?」
「…?」

俺が聞くと侑大はぽーっとした顔で俺のほうを振り返る。

「ここでする? ベッドでする?」

少し考えている様子。

「………ベッドがいい」
「なんで?」
「ぬるぬるしてて、かなめにぎゅってしてもらえないから」
「何それ、可愛過ぎるんだけど」

きゅっと侑大を抱き締める。
確かにぬるっとしてしっかり抱き締められない。
これはこれで気持ちいいけど。

「じゃあ出よ。滑るから気を付けて」
「ん…」

シャワーで身体を流して部屋に戻る。
時計を見ると一時間とちょっとは風呂に浸かっていたようだ。

「侑大、ぽーっとしてて可愛い」
「要、肌すべすべ…気持ちいい」
「侑大も」

侑大が望む通りにぎゅうっと抱き締めると、侑大はひとつ息を吐く。

「…要の腕の中、安心する」
「そう? あんまり安心され過ぎても困るかも」

侑大のスウェットに手を滑り込ませる。
先程まで弄っていた蕾はすんなり指を咥える。

「っ! あ…」
「俺、こんな事ばっか考えてるやつだから」
「っん…かなめならいい…」
「そういうの、ほんと可愛過ぎる…」

侑大の肩を甘噛みするとまた身体を震わせた。
その小さな反応のひとつひとつが俺の熱に火をつけていく。
スウェットを脱がせ、侑大の肌を暴いていく。
滑らかな肌は手が吸い付くような感覚で触れているだけで気持ちいい。

「や、あんまさわんないで…」
「だってすごく気持ちいい」
「っあ、…っぅ…」

内壁を刺激するとびくんっと侑大の身体が跳ねた。

「だめ、イッちゃ…イッ…、っ!」
「あったまったから感じやすい?」
「わか…な…ぃ」

涙の浮かぶ瞳で俺をじっと見つめた後、ぎゅっと抱き着いてくる。
ぬめぬめしているのも楽しいけれど、やっぱり俺も侑大と同じでぎゅうっと抱き締められるのが好きかも。
キスをすると身体だけじゃなく心まで溶けていくような不思議な感覚になる。
侑大に触れていると乾いた土に雨が降って土が柔らかくなるみたいに、心がほぐされていく。
俺の潤い。

「侑大、挿れていい?」
「そういうの…きかなくていいから、はやく」

侑大が身体をすり寄せて俺の昂りをスウェット越しにするっと撫でる。
背筋に鋭い何かが走っていく感じに身体の奥から熱くなる。

「ごめん侑大」
「? なに?」
「やっぱ今日も優しくできないかも」
「あっ、ぁ…あっ!」

ぐっと奥まで突くと侑大が涙を零しながら俺の手を握る。
指を絡めて腰を動かし、侑大を求める。
侑大の弱い部分を擦るように動くと侑大はまたすぐに達した。
赤らんだ肌が柔らかくて滑らかで、食べてしまいたくて舌を這わせる。

「んっ…かなめ、俺おいしくないから…」
「んーん、すごく甘くておいしい」

ちゅ、と肌を軽く吸って甘噛みする。
ほのかに色付く肌がいやらしく俺を誘う。

「ぁっ、…ん、まってまた…」
「イく?」

こくこくと頷く侑大の腰を掴んでぐっと奥まで突くと白濁が散る。
そのまま昂りを扱くと侑大はまた自分の手の甲を噛もうとする。

「だめだって」
「あっ、や、だめ…だめ、かなめ…」

手の甲を噛まないように両手をまとめて押さえつけて、もう片方の手で侑大の昂りを扱く。

「あ、だめ、だ……っ!」

がくがくと身体を大きく震わせて侑大が潮を噴く。
噴き出したものがぱたぱたとシーツに落ちた。

「侑大、噛むの好き?」
「あ…はっ…」
「噛むなら俺の手噛んで」

侑大の唇に俺の手を咥えさせてまた腰を動かし始めると侑大は歯を立てる。
強く噛んではいけないと加減する侑大の理性と、快感を堪え切れず歯を立ててしまう葛藤にぞくぞくする。
ぐっと奥を突くと侑大は俺の手をきつく噛みながら果てる。
追いかけるように俺も達した。

「っ…ん、ぅ」

侑大に咥えさせた手に熱い息が触れてまた欲が湧き上がった。
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