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過去に奪われる懸念。
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リヒャルト殿下に手を取られ、導かれるようにベッドの縁に座らされた俺の前に殿下が立つ。
見下ろした俺の頬に手の平を当てた殿下が、親指でくすぐる様に俺の目尻や頬を撫でた。
俺の目元から頬骨を撫で、指を滑らせて唇に触れて隙間を開く様に促し。
肌を滑る指先が心地良くて、うっとりと殿下を見上げて促されるままに薄く唇を開き、殿下の顔が近付くと目を閉じた。
優しく柔らかく重ねられた殿下の唇が気持ちがいい。
「オズ……好きだよ……愛してる。」
「殿下……俺も……好き……愛し……ッ」
伝え終わるより先に、殿下が深く唇を重ねて来た。
殿下の舌先が俺の腔内でうねる。
俺の舌先を立ち上げさせ、俺にも舌先を動かす様にと急かされる。
遠慮がちに、たどたどしく舌先を動かす俺を叱る様に、殿下の指先が俺の胸の粒をキュッと摘んで、くりくりと指先で捏ねくり始めた。
「ふぁっ…!で、殿下っ……」
「そんなに声を出したら…ドアの前に居るオズの部下に気付かれてしまうよ?いいの?
僕は構わないんだけれど。」
互いの上唇を触れさせたまま深く重ねた口を離す。
互いの吐息を吸い込む位置で意地悪く囁いた後、声ごと食むように再び深く口を重ねた。
構わないって…殿下が、俺みたいな中年のオッサンと情を交わしている事、バレちまっていいの?
趣味悪いと思われたら恥ずかしいとか思わない?
いや…それより……こんな事バレたりしたら……
許されるはずがない。陛下の耳に入ったりしたら…
俺は殿下の側に居られなくなる………
それはイヤだ━━
「オズ、僕に集中して。余計な事は考えちゃ駄目。」
「ンンンッ!で、殿下っ…あ…あっ…!」
胸の粒を愛でていた殿下の手が、いつの間にか俺のトラウザーズの中に潜り込んでおり、指先で愛でられプクリと膨らみ堅く尖った乳首は殿下の舌先で嬲られ始めていた。
「ふあっ……殿下ッ……あっ!先っ…俺のの先が…!」
「先がどうしたの…止めて欲しいの?それとも……
もっと触れて欲しい?」
窮屈なトラウザーズから解放された俺の茎が殿下の手の平で握りしめられ、先端の吐精口から滲み出した粘液を親指の腹でヌルヌルと性器の頭全体に塗りたくる。
「も、もっと…もっと触れて気持ち良くして欲し…」
胸の粒にチュッチュッと吸い付く殿下の頭に、コテンと甘える様に傾けた自分の顔を乗せる。
殿下は、俺の身体を倒してベッドの上で仰向けにし、左手で俺のペニスを強めに扱き始めた。
殿下に先走りを塗りたくられてテラテラと艶めかしく光る頭の先から、絶え間無く湧き出る清水を殿下が茎に擦り込んでゆく。
俺の性器の周りを撫でていた殿下のネチャネチャになった右手が俺の後孔の周りをほぐすように粘液をなすり付け、指先がヌチュヌチュと浅く入口を出入りし始めた。
「まだ固いね。緊張してる?」
緊張…してるかも知れない。
決して拒んでるワケでは無いのだが、殿下と触れ合っていると身体が強張ってしまう。
受け入れた後の気持ち良さの前に痛みを感じる事も、まだ身体が記憶していて構えてしまうのもあるかも知れない。
さすがに、まだ二回目だしな。
「なんて初々しくて可愛いんだろう、僕のオズは。
愛しくて堪らないよ。」
浅く入口を出入りしていた殿下の指が、ズププと深く内側を掘り進んだ。
一本ではない、二本?三本?狭い入口が抉じ開けられていくのが分かる。
内側からの強い圧迫感に思わず焦ってしまい、余計に身体を強張らせてしまった。
シーツを掴み、苦痛に表情を歪ませてしまう。
「ゔぁあっ…!あ!あぐっ…!」
こんな表情を見せて、殿下に申し訳無い。
昨夜の俺って、どうやって殿下を受け入れたんだっけ?
「オズ、力を抜いて…
優しく拡げてあげるから頑張ってね。」
「でっ殿下ぁ!ちょ…そんなトコっ!!」
殿下の可憐な唇が、俺のヌルヌルネチャネチャな竿の先に口付けた。
いやぁ…いやぁ!それ、駄目だろう!!
いや、昨夜もシて頂いたけどっ!
殿下が乳首を愛でていた時と同じ様に、チュウチュウと先端を強く吸う。
先端の小さな穴をクリクリほじる様に尖らせた舌先で刺激し、茎部分を強く扱く。
紙一重の痛さと気持ち良さに、俺は無意識の内に腰をカクカクと浮き沈みさせており、後孔を穿つ殿下の指をいつの間にやら深い場所まで受け入れていた。
「もう、指の付け根まで埋まってるよ。
3本も。僕を受け入れる為に頑張ってくれたんだね。
フフッ嬉しい。」
「あぁ……殿下ぁ……気持ち良くて……んくッ!!
ああっ!!あああ!!」
殿下が俺のペニスの頭をパクリと口に咥え込んだ。
雁首の裏側を舌先でグリグリと責めながら茎を扱き、後孔に3本の指をヂュポヂュポと出入りさせる。
痛みなんてとうに消え失せており、今はただ昇り詰めろと急き立てられる様に吐精を強いられている。
気持ちいい……気持ち良くて堪らない…!だが……
「ふぁあっ!!!いっ…いい…!はうあっ…殿下ッ!」
殿下の口中に精を吐き出し、押し寄せた快感に全身がわななく。
だが…だが、違う。足りない。
もっと気持ち良くなりたい。
身体だけではなく心も満たされたい。
愛しい人と、ひとつに交わり溶け合いたい。
「殿下!…貴方が欲しいです!」
足を開いて腰を浮かせ、殿下の指で柔らかくほぐされた後孔を晒す。
「お願いだ…!貴方をもっと感じたい…!」
射精が済んだばかりの身体が内側に燻る情慾に火を点けてしまった。
もっと先にある、さらなる絶頂を求め疼く身体が殿下を強く欲する。
情けなく眉尻を下げて尻孔を晒して懇願する俺は、さぞみっともない事だろう。
「なんて可愛いんだ…オズ…僕だけのオズ!」
殿下が自身の竿を握り、俺の下の口に宛てがった。
ズヌンと、抵抗なく殿下の杭を内側に迎え入れる。
殿下の身体の一部が俺の内部に在り、俺の内肉が受け入れた殿下の楔をグッと強く抱き締めた。
「んっ…!あぁっ…!殿下っ殿下っ…!」
折り重なる様に俺の上に乗った殿下の細い身体を強く強く抱き締める。
幼い少年の身体が、縋りたくなるほど逞しく感じる。
愛しい殿下と交わりひとつになっている。
それだけで心が喜びに打ち震える。
「オズ、フフッ。これじゃ動けないよ。
二人でもっと気持ち良くなろうね。」
俺の野太い腕に捕らえられた殿下が、俺の鎖骨にチュっと吸い付いた。
殿下から与えられる感触に過敏に反応する状態になっている俺は、鎖骨への愛撫でビクッと身体を強張らせた後スッと両腕の力が抜けた。
「いい子だね、オズ。
もっと僕を感じてね。」
俺の両腕の檻から抜けて上体を起こした殿下が、グッグッと大きく腰を数回突き出した。
俺の深い場所の内壁が擦られ、俺の身体が縦に大きく揺れ動く。
「あっ…あっ…殿下っ……!それ、重…ンン!」
殿下は俺の片足を肩に乗せググッと前に屈んで繋がりを深くし、勢いをつけて激しい律動を与え始めた。
「ぁひぁっ!!で、殿下っ…!そんな急にっ…!」
肌が叩き合う拍手の様にパンパンと小気味良い音と共に、バチュバチュと湿った肉をほじくる音がする。
内側の壁を殿下の性器の括れが引っ掛ける様に掻いて出入りする。
先ほどまで、ペニスを扱かれ殿下の御口に粗相をさせられてしまった時の局部的な快感を越えて
それこそ身体の内側も外側も全身が強い快感に溺れている。
「オズ…リヒャルトって呼んで…。」
「リヒャルトっ…!リヒャルトっ…いっ…気持ちいい…!
中っ…中スゴ…!」
王族の方を呼び捨てする事に躊躇もしないほど、俺の頭は思考を放棄していた。
殿下に言われた言葉に、僅かでも抗う理由が見つからない。
「もっと呼んで。愛してるって言って。」
「あい…愛してる…!愛してる!リヒャルト…!んアッ」
殿下と繋がり、殿下が与える律動によって俺の身体が大きく揺れ動く。
完全に殿下の支配下に置かれた俺の身体が、殿下に翻弄されていくのが何と心地よいのだろう。
「あぁ、僕のオズ…なんてお利口さんなのかな」
「り、リヒャルト…気持ち良くて…
ナカ、コリコリ気持ち良くて…!イキそぉ……!」
「じゃあ、次は一緒にイこうか。僕も出すよ?
オズのあったかい場所に。」
コクコクと素早く頷き、追い上げて欲しいとねだる。
性器に触れられて無い状態なのに、ビンとそそりたつ雄茎は中の刺激だけで射精を堪えてプルプルと震えている。
ナカだけで気持ち良くなってイくなんて…
「オンナのコみたいだね、オズ。
じゃあオンナのコみたいに中でいっぱい受け止めてね、オズ。」
ズプズプと内側を捏ねくる音がし、性器の生え際までピチャぁと密着するほど深く最奥に埋め込んだ殿下の身体がビクンと跳ねた。
内側にドバァっと広がる熱の余波が全身に浸透する。
「ふくァァァ!!あっ…あつッ……ナカ熱い……」
刹那、俺も無遠慮に殿下の部屋に来てから二度目の吐精を果たした。
目尻を潤ませ、恍惚とした表情でヒクヒクと小刻みに震える俺の顔を、殿下が覗き込む。
「誰にも渡さないよ。オズ。
兄上にも………それと、アシュリーにも。」
…………アシュリーにも……?
リヒャルト殿下、それどういう意味ですか??
━━アシュリーは、汚されてしまった。━━
「なぜ、俺のモノにはならなかったのに他の男のモノになってんだ?
ふざけんなよ!おかしいだろ!そんなの!!!」
「エルンスト王太子殿下、どうなさいました!」
深夜のエルンストの私室、エルンストが苛立ちからテーブルの上のモノを払い落とした。
飲み物の入った瓶やグラスが床に落ちて割れ、大きな音がなった。
部屋の前に立つ警護騎士が、慌てたようにエルンストの部屋に飛び込んで来る。
「…エルンスト?………あぁ、ごめん。
テーブルの上に虫が居たから叩き潰そうとして失敗したんだ。
もう寝たいから、片付けは明日にするよう言っておいて。」
「承知致しました。では、そのように。」
ニコリと笑うエルンストに違和感を覚えつつ警護騎士が部屋を出る。
部屋に残ったエルンストは、ポツリと呟いた。
「これじゃ前世と同じじゃないか。」
見下ろした俺の頬に手の平を当てた殿下が、親指でくすぐる様に俺の目尻や頬を撫でた。
俺の目元から頬骨を撫で、指を滑らせて唇に触れて隙間を開く様に促し。
肌を滑る指先が心地良くて、うっとりと殿下を見上げて促されるままに薄く唇を開き、殿下の顔が近付くと目を閉じた。
優しく柔らかく重ねられた殿下の唇が気持ちがいい。
「オズ……好きだよ……愛してる。」
「殿下……俺も……好き……愛し……ッ」
伝え終わるより先に、殿下が深く唇を重ねて来た。
殿下の舌先が俺の腔内でうねる。
俺の舌先を立ち上げさせ、俺にも舌先を動かす様にと急かされる。
遠慮がちに、たどたどしく舌先を動かす俺を叱る様に、殿下の指先が俺の胸の粒をキュッと摘んで、くりくりと指先で捏ねくり始めた。
「ふぁっ…!で、殿下っ……」
「そんなに声を出したら…ドアの前に居るオズの部下に気付かれてしまうよ?いいの?
僕は構わないんだけれど。」
互いの上唇を触れさせたまま深く重ねた口を離す。
互いの吐息を吸い込む位置で意地悪く囁いた後、声ごと食むように再び深く口を重ねた。
構わないって…殿下が、俺みたいな中年のオッサンと情を交わしている事、バレちまっていいの?
趣味悪いと思われたら恥ずかしいとか思わない?
いや…それより……こんな事バレたりしたら……
許されるはずがない。陛下の耳に入ったりしたら…
俺は殿下の側に居られなくなる………
それはイヤだ━━
「オズ、僕に集中して。余計な事は考えちゃ駄目。」
「ンンンッ!で、殿下っ…あ…あっ…!」
胸の粒を愛でていた殿下の手が、いつの間にか俺のトラウザーズの中に潜り込んでおり、指先で愛でられプクリと膨らみ堅く尖った乳首は殿下の舌先で嬲られ始めていた。
「ふあっ……殿下ッ……あっ!先っ…俺のの先が…!」
「先がどうしたの…止めて欲しいの?それとも……
もっと触れて欲しい?」
窮屈なトラウザーズから解放された俺の茎が殿下の手の平で握りしめられ、先端の吐精口から滲み出した粘液を親指の腹でヌルヌルと性器の頭全体に塗りたくる。
「も、もっと…もっと触れて気持ち良くして欲し…」
胸の粒にチュッチュッと吸い付く殿下の頭に、コテンと甘える様に傾けた自分の顔を乗せる。
殿下は、俺の身体を倒してベッドの上で仰向けにし、左手で俺のペニスを強めに扱き始めた。
殿下に先走りを塗りたくられてテラテラと艶めかしく光る頭の先から、絶え間無く湧き出る清水を殿下が茎に擦り込んでゆく。
俺の性器の周りを撫でていた殿下のネチャネチャになった右手が俺の後孔の周りをほぐすように粘液をなすり付け、指先がヌチュヌチュと浅く入口を出入りし始めた。
「まだ固いね。緊張してる?」
緊張…してるかも知れない。
決して拒んでるワケでは無いのだが、殿下と触れ合っていると身体が強張ってしまう。
受け入れた後の気持ち良さの前に痛みを感じる事も、まだ身体が記憶していて構えてしまうのもあるかも知れない。
さすがに、まだ二回目だしな。
「なんて初々しくて可愛いんだろう、僕のオズは。
愛しくて堪らないよ。」
浅く入口を出入りしていた殿下の指が、ズププと深く内側を掘り進んだ。
一本ではない、二本?三本?狭い入口が抉じ開けられていくのが分かる。
内側からの強い圧迫感に思わず焦ってしまい、余計に身体を強張らせてしまった。
シーツを掴み、苦痛に表情を歪ませてしまう。
「ゔぁあっ…!あ!あぐっ…!」
こんな表情を見せて、殿下に申し訳無い。
昨夜の俺って、どうやって殿下を受け入れたんだっけ?
「オズ、力を抜いて…
優しく拡げてあげるから頑張ってね。」
「でっ殿下ぁ!ちょ…そんなトコっ!!」
殿下の可憐な唇が、俺のヌルヌルネチャネチャな竿の先に口付けた。
いやぁ…いやぁ!それ、駄目だろう!!
いや、昨夜もシて頂いたけどっ!
殿下が乳首を愛でていた時と同じ様に、チュウチュウと先端を強く吸う。
先端の小さな穴をクリクリほじる様に尖らせた舌先で刺激し、茎部分を強く扱く。
紙一重の痛さと気持ち良さに、俺は無意識の内に腰をカクカクと浮き沈みさせており、後孔を穿つ殿下の指をいつの間にやら深い場所まで受け入れていた。
「もう、指の付け根まで埋まってるよ。
3本も。僕を受け入れる為に頑張ってくれたんだね。
フフッ嬉しい。」
「あぁ……殿下ぁ……気持ち良くて……んくッ!!
ああっ!!あああ!!」
殿下が俺のペニスの頭をパクリと口に咥え込んだ。
雁首の裏側を舌先でグリグリと責めながら茎を扱き、後孔に3本の指をヂュポヂュポと出入りさせる。
痛みなんてとうに消え失せており、今はただ昇り詰めろと急き立てられる様に吐精を強いられている。
気持ちいい……気持ち良くて堪らない…!だが……
「ふぁあっ!!!いっ…いい…!はうあっ…殿下ッ!」
殿下の口中に精を吐き出し、押し寄せた快感に全身がわななく。
だが…だが、違う。足りない。
もっと気持ち良くなりたい。
身体だけではなく心も満たされたい。
愛しい人と、ひとつに交わり溶け合いたい。
「殿下!…貴方が欲しいです!」
足を開いて腰を浮かせ、殿下の指で柔らかくほぐされた後孔を晒す。
「お願いだ…!貴方をもっと感じたい…!」
射精が済んだばかりの身体が内側に燻る情慾に火を点けてしまった。
もっと先にある、さらなる絶頂を求め疼く身体が殿下を強く欲する。
情けなく眉尻を下げて尻孔を晒して懇願する俺は、さぞみっともない事だろう。
「なんて可愛いんだ…オズ…僕だけのオズ!」
殿下が自身の竿を握り、俺の下の口に宛てがった。
ズヌンと、抵抗なく殿下の杭を内側に迎え入れる。
殿下の身体の一部が俺の内部に在り、俺の内肉が受け入れた殿下の楔をグッと強く抱き締めた。
「んっ…!あぁっ…!殿下っ殿下っ…!」
折り重なる様に俺の上に乗った殿下の細い身体を強く強く抱き締める。
幼い少年の身体が、縋りたくなるほど逞しく感じる。
愛しい殿下と交わりひとつになっている。
それだけで心が喜びに打ち震える。
「オズ、フフッ。これじゃ動けないよ。
二人でもっと気持ち良くなろうね。」
俺の野太い腕に捕らえられた殿下が、俺の鎖骨にチュっと吸い付いた。
殿下から与えられる感触に過敏に反応する状態になっている俺は、鎖骨への愛撫でビクッと身体を強張らせた後スッと両腕の力が抜けた。
「いい子だね、オズ。
もっと僕を感じてね。」
俺の両腕の檻から抜けて上体を起こした殿下が、グッグッと大きく腰を数回突き出した。
俺の深い場所の内壁が擦られ、俺の身体が縦に大きく揺れ動く。
「あっ…あっ…殿下っ……!それ、重…ンン!」
殿下は俺の片足を肩に乗せググッと前に屈んで繋がりを深くし、勢いをつけて激しい律動を与え始めた。
「ぁひぁっ!!で、殿下っ…!そんな急にっ…!」
肌が叩き合う拍手の様にパンパンと小気味良い音と共に、バチュバチュと湿った肉をほじくる音がする。
内側の壁を殿下の性器の括れが引っ掛ける様に掻いて出入りする。
先ほどまで、ペニスを扱かれ殿下の御口に粗相をさせられてしまった時の局部的な快感を越えて
それこそ身体の内側も外側も全身が強い快感に溺れている。
「オズ…リヒャルトって呼んで…。」
「リヒャルトっ…!リヒャルトっ…いっ…気持ちいい…!
中っ…中スゴ…!」
王族の方を呼び捨てする事に躊躇もしないほど、俺の頭は思考を放棄していた。
殿下に言われた言葉に、僅かでも抗う理由が見つからない。
「もっと呼んで。愛してるって言って。」
「あい…愛してる…!愛してる!リヒャルト…!んアッ」
殿下と繋がり、殿下が与える律動によって俺の身体が大きく揺れ動く。
完全に殿下の支配下に置かれた俺の身体が、殿下に翻弄されていくのが何と心地よいのだろう。
「あぁ、僕のオズ…なんてお利口さんなのかな」
「り、リヒャルト…気持ち良くて…
ナカ、コリコリ気持ち良くて…!イキそぉ……!」
「じゃあ、次は一緒にイこうか。僕も出すよ?
オズのあったかい場所に。」
コクコクと素早く頷き、追い上げて欲しいとねだる。
性器に触れられて無い状態なのに、ビンとそそりたつ雄茎は中の刺激だけで射精を堪えてプルプルと震えている。
ナカだけで気持ち良くなってイくなんて…
「オンナのコみたいだね、オズ。
じゃあオンナのコみたいに中でいっぱい受け止めてね、オズ。」
ズプズプと内側を捏ねくる音がし、性器の生え際までピチャぁと密着するほど深く最奥に埋め込んだ殿下の身体がビクンと跳ねた。
内側にドバァっと広がる熱の余波が全身に浸透する。
「ふくァァァ!!あっ…あつッ……ナカ熱い……」
刹那、俺も無遠慮に殿下の部屋に来てから二度目の吐精を果たした。
目尻を潤ませ、恍惚とした表情でヒクヒクと小刻みに震える俺の顔を、殿下が覗き込む。
「誰にも渡さないよ。オズ。
兄上にも………それと、アシュリーにも。」
…………アシュリーにも……?
リヒャルト殿下、それどういう意味ですか??
━━アシュリーは、汚されてしまった。━━
「なぜ、俺のモノにはならなかったのに他の男のモノになってんだ?
ふざけんなよ!おかしいだろ!そんなの!!!」
「エルンスト王太子殿下、どうなさいました!」
深夜のエルンストの私室、エルンストが苛立ちからテーブルの上のモノを払い落とした。
飲み物の入った瓶やグラスが床に落ちて割れ、大きな音がなった。
部屋の前に立つ警護騎士が、慌てたようにエルンストの部屋に飛び込んで来る。
「…エルンスト?………あぁ、ごめん。
テーブルの上に虫が居たから叩き潰そうとして失敗したんだ。
もう寝たいから、片付けは明日にするよう言っておいて。」
「承知致しました。では、そのように。」
ニコリと笑うエルンストに違和感を覚えつつ警護騎士が部屋を出る。
部屋に残ったエルンストは、ポツリと呟いた。
「これじゃ前世と同じじゃないか。」
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