王子と内緒の人魚姫

黒蝶

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○○な2人

心友な2人 ※黒羽が出現しません

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▼「ありがとうございました」
渚は営業スマイルで言う。
○「お疲れ」
客足が途絶えた頃、雪がやってくる。
▼「...まったくだ」
渚の顔には、先程までの笑みはない。
○「なんで無理して笑ってるんだ?」
▼「...ガキが泣かねえようにするには、こうするしかないだろ」
○「...ふっ」
▼「おい笑うな」
少しだけ笑った雪に、渚はすかさずつっこむ。
○「...悪い」
▼「いや、やっぱり笑っとけ」
○「...?」
▼「おまえが静かだと、なんか調子狂うんだよ...」
渚は心のなかで少しだけ後悔していた。
雪は笑えなかった時代がある。
それなのに、さりげない一言でまた笑顔を失ってしまうかもしれない。
そこを考慮するべきだった...と。
○「今日はどこかへ食べに行こうか」
▼「いいのか?仕事はどうした」
○「終わったからきたんだよ」
▼「...そうか」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
二人は馴染みの居酒屋にきていた。
○「久しぶりだな、ここにきたのは」
▼「そうだな」
二人は焼き鳥を注文する。
○「ここは皮が美味いからな...」
▼「俺はぼんじり派だ」
○「どちらもまぜて食べればいいだろう?」
▼「そうだな」
この日二人は夜遅くまで呑み、雪は酔いつぶれてしまった。
▼「まったく...今日は俺の家に泊めてやる」
○「ありがとう。...おまえには、感謝することばかりだ」
雪はお酒を呑むと素直になる。
この日渚は一滴もお酒を呑まなかったため、雪の素直さに驚く。
少し恥ずかしそうに笑う渚と、すっかり千鳥足になった雪。
そんな二人の帰り道を月明かりが照らしていた...。
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