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緑川 真人 続篇
第1話
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▲「ご、ごめん!」
いつの間にか起きていた渚が、訝しげな表情で黒羽たちを見ている。
▼「俺は、生きてる、のか...」
「渚、何があったの?」
▼「...言え、るか。言うわけ、ないだろ...」
渚は苦しそうにそう告げた。
「話してくれないと、分からないよ」
▲「ただでさえ一人で色々抱えてるだろ?...それに、その怪我は普通じゃない。渚ほどの手練れがそんなに酷い怪我を負うということは、すごく強い人がきたってことでしょ...?」
▼「おまえらに、何が、分かる?...俺に、近づ、くな。いいな?」
渚は二人を突き放そうと必死だった。
真人が何かを言おうとした瞬間、黒羽が渚に告げた。
「渚は私を助けてくれた。なのに、私は何もできない。何かできるなら、今度は私が力になりたい。だからお願い...話だけでも聞かせてくれないかな?」
黒羽は渚に頭をさげた。
真人も渚も呆然としていたが、やがて渚が口を開いた。
▼「...海には、恐ろ、しい...魔女が、いるって、知って...たか?」
「魔女?魔女が何か関係しているの?」
▼「知り合い、か?」
「...うん」
黒羽は正直に話すべきか迷った。
話してしまえば渚に協力はできる。
だが、渚に気味悪がられないだろうか。
そんな思いがなかなか消えなかった。
▲「黒羽」
「...?」
▲「黒羽は、どうしたい?」
黒羽の思いを悟った真人は、そっと耳打ちした。
(私が、どうしたいか...。嫌われるのは怖い。だけど、このままじゃ渚は...)
黒羽は深呼吸をしてから、そっと告げた。
「渚、私ね...人間じゃなかったの」
▼「どういう、意味だ?」
「私は人魚だったの」
▼「...そうか」
「気味悪がったりしないの?」
▼「人に、言いたくないことだって...あるだろ」
黒羽は渚を真っ直ぐ見つめていた。
真人は黒羽の頭をそっと撫で、手を繋いだ。
▼「おまえは、知ってたん...だな」
▲「うん」
▼「あいつは...おまえのことを、狙っている」
そう言って渚が指差したのは、
「私?」
黒羽だった。
黒羽は動揺が隠せない。
▼「色々、言っていた。おまえは、悪くない。だから...俺にも、手伝わ、せろ」
そこまで言って、渚がむせる。
▲「今日はもう寝た方がいいよ。俺たちがいるから」
▼「...悪い」
渚は再び目を閉じた。
▲「大丈夫、誰も黒羽のことを気味悪がったりしないから」
「本当?」
▲「うん!中庭にでも行こうか。眠れないんでしょ?」
「ありがとう」
ふわり。
真人は黒羽の車椅子を押し、そっと渚の病室を後にした。
いつの間にか起きていた渚が、訝しげな表情で黒羽たちを見ている。
▼「俺は、生きてる、のか...」
「渚、何があったの?」
▼「...言え、るか。言うわけ、ないだろ...」
渚は苦しそうにそう告げた。
「話してくれないと、分からないよ」
▲「ただでさえ一人で色々抱えてるだろ?...それに、その怪我は普通じゃない。渚ほどの手練れがそんなに酷い怪我を負うということは、すごく強い人がきたってことでしょ...?」
▼「おまえらに、何が、分かる?...俺に、近づ、くな。いいな?」
渚は二人を突き放そうと必死だった。
真人が何かを言おうとした瞬間、黒羽が渚に告げた。
「渚は私を助けてくれた。なのに、私は何もできない。何かできるなら、今度は私が力になりたい。だからお願い...話だけでも聞かせてくれないかな?」
黒羽は渚に頭をさげた。
真人も渚も呆然としていたが、やがて渚が口を開いた。
▼「...海には、恐ろ、しい...魔女が、いるって、知って...たか?」
「魔女?魔女が何か関係しているの?」
▼「知り合い、か?」
「...うん」
黒羽は正直に話すべきか迷った。
話してしまえば渚に協力はできる。
だが、渚に気味悪がられないだろうか。
そんな思いがなかなか消えなかった。
▲「黒羽」
「...?」
▲「黒羽は、どうしたい?」
黒羽の思いを悟った真人は、そっと耳打ちした。
(私が、どうしたいか...。嫌われるのは怖い。だけど、このままじゃ渚は...)
黒羽は深呼吸をしてから、そっと告げた。
「渚、私ね...人間じゃなかったの」
▼「どういう、意味だ?」
「私は人魚だったの」
▼「...そうか」
「気味悪がったりしないの?」
▼「人に、言いたくないことだって...あるだろ」
黒羽は渚を真っ直ぐ見つめていた。
真人は黒羽の頭をそっと撫で、手を繋いだ。
▼「おまえは、知ってたん...だな」
▲「うん」
▼「あいつは...おまえのことを、狙っている」
そう言って渚が指差したのは、
「私?」
黒羽だった。
黒羽は動揺が隠せない。
▼「色々、言っていた。おまえは、悪くない。だから...俺にも、手伝わ、せろ」
そこまで言って、渚がむせる。
▲「今日はもう寝た方がいいよ。俺たちがいるから」
▼「...悪い」
渚は再び目を閉じた。
▲「大丈夫、誰も黒羽のことを気味悪がったりしないから」
「本当?」
▲「うん!中庭にでも行こうか。眠れないんでしょ?」
「ありがとう」
ふわり。
真人は黒羽の車椅子を押し、そっと渚の病室を後にした。
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