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緑川 真人 続篇
第9話
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魚料理が一切ないところ...真人は選ぶのに苦労していた。
▲「うーん...」
「真人?」
▲「ううん、なんでもないよ」
真人は店を探しながら、なんとか見つけることができた。
▲「ここにしようか」
「うん!」
ふわり。
黒羽の笑顔はやっぱりふわふわしていて。
真人は胸のときめきが抑えられなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
▲「すみません、これとこれと...」
ー「承りました!」
「私はこれをお願いします」
ー「...分かりました」
店員は明るくそう言って、その場を離れた。
▲「なんだかいい人そうだったね」
「う、うん!」
黒羽は曖昧な返事をした。
(このくらいで嫉妬したなんて、言えないよ...。それに今、睨まれた?)
太陽のような店員の笑顔が頭から離れてくれない。
真人にはああいう人がお似合いなのだろうかと嫌なことを考えてしまう自分が自分で嫌になった。
▲「黒羽?」
「ううん、なんでもないよ」
▲「...」
黒羽のぎこちない笑みを、真人は見逃していなかった。
ー「お待たせいたしました」
▲「ありがとう。ところで...一つ、忠告しておくよ」
ー「なんでしょう?」
▲「彼女に謝って?」
真人は気づいた。
自分に対する態度と黒羽に対する態度が明らかに違うことに。
黒羽に感じた違和感の正体は、恐らくそれだということに。
▲「生憎俺も接客業でね。お客に対して態度を変えるのは一番やっちゃいけないことだと思うけど」
このあとちょっとした騒ぎになり、お店のオーナーから謝られた。
「いやいや、もういいんです」
ーー「本当に何とお詫びすればいいか...」
▲「お詫びなら、他にこんな思いをしたお客さんがいないように気をつけてください。...それだけで、充分です」
真人はいつものにこやかなスマイルで言った。
▲「黒羽、出ようか」
「うん!」
二人でいつものように手を繋いで店をあとにした。
後ろから『かっこいい!』と声がしたが、きっと気のせいだ。
▲「うーん...」
「真人?」
▲「ううん、なんでもないよ」
真人は店を探しながら、なんとか見つけることができた。
▲「ここにしようか」
「うん!」
ふわり。
黒羽の笑顔はやっぱりふわふわしていて。
真人は胸のときめきが抑えられなかった。
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▲「すみません、これとこれと...」
ー「承りました!」
「私はこれをお願いします」
ー「...分かりました」
店員は明るくそう言って、その場を離れた。
▲「なんだかいい人そうだったね」
「う、うん!」
黒羽は曖昧な返事をした。
(このくらいで嫉妬したなんて、言えないよ...。それに今、睨まれた?)
太陽のような店員の笑顔が頭から離れてくれない。
真人にはああいう人がお似合いなのだろうかと嫌なことを考えてしまう自分が自分で嫌になった。
▲「黒羽?」
「ううん、なんでもないよ」
▲「...」
黒羽のぎこちない笑みを、真人は見逃していなかった。
ー「お待たせいたしました」
▲「ありがとう。ところで...一つ、忠告しておくよ」
ー「なんでしょう?」
▲「彼女に謝って?」
真人は気づいた。
自分に対する態度と黒羽に対する態度が明らかに違うことに。
黒羽に感じた違和感の正体は、恐らくそれだということに。
▲「生憎俺も接客業でね。お客に対して態度を変えるのは一番やっちゃいけないことだと思うけど」
このあとちょっとした騒ぎになり、お店のオーナーから謝られた。
「いやいや、もういいんです」
ーー「本当に何とお詫びすればいいか...」
▲「お詫びなら、他にこんな思いをしたお客さんがいないように気をつけてください。...それだけで、充分です」
真人はいつものにこやかなスマイルで言った。
▲「黒羽、出ようか」
「うん!」
二人でいつものように手を繋いで店をあとにした。
後ろから『かっこいい!』と声がしたが、きっと気のせいだ。
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