333 / 732
青海錬 編
第5話
しおりを挟む
◇《みんなで出かけない?》
美音からメールがきたのは記憶に新しい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遊園地、という場所らしい。
その場には五人いた。
...ん?五人?
◆「こいつは新人の王間晴男(おうま はれお)だよ!」
■「王間です」
◇「彼は、あまりしゃべらないから...」
♪「...よろしくね」
珍しく錬が警戒している。
(でもたしかに、どこかで会ったことがあるような...)
♪「...足、痛むんじゃない?」
「ごめんなさい...」
人混みのせいか足がいつもより痛む。
♪「あの、さ。俺は黒羽のことが」
~「おうおう、見つけたぜぇ~」
(この人たちは...!)
町で襲ってきたやつら。
でも数は二十人近くいた。
◇「休日出勤になったね」
◆「...ちっ、もっと気づくのが早ければ」
■「あんた、一般市民だろう。さがっていろ」
♪「残念だけど、それには時間が足りなかったみたいだ」
いつの間にか、ごろつきたちに囲まれていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~「いい女は離さない主義でよぉ~...」
♪「うるさい黙れ。...僕の彼女に触るな」
~~「状況分かっとるんか、おら~!」
錬の頬に攻撃が...当たる前に、ごろつきは崩れ落ちた。
~「なっ...!?おまえら、やっちまえ!」
◇「...仕方ない。作戦は『アンサンブル』でいく。
...オペレーション、スタート」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(すごい...!)
私以外の四人はどんどんごろつきの塊を蹴散らしていく。
~「ぎゃあああああ!」
しかし。
(錬、気づいてない!)
背後から二人、迫っていた。
(私は、王子様を探すために来た。でも、私が愛しているのは...)
「錬!危ない!」
ザシュ、と音がする。
斬られていたのは...
♪「黒羽!?」
「...っつ」
肩から出血している。
♪「おまえらあああああああ!」
バシッ!バシッ!と音がする。
次の瞬間には、ごろつきたちの手に手錠がかけられていた。
~「おまえら、一体なにもんなんだよ...」
◆「俺らか?俺らは...」
◇「...公安零課」
♪「...っ」
■「こいつらは俺が連れていっておきます」
◆「ああ、俺も行くよ!」
◇「私は報告書を...。錬、二人でごゆっくり。診たところそこまで傷は深くないから二、三日安静にして。それと、今日から一ヶ月おやすみをあげる。黒羽を守って」
♪「黒羽!黒羽!大丈夫!?」
「ごめんなさい、迷惑かけてばっかりで...」
♪「とりあえず応急処置はした。帰ろう」
「うん...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♪「どうして僕なんかを...」
「『僕なんか』じゃないよ...。確かに、いつも錬は私を守ってくれる。足が痛むのにもすぐに気づいてくれる。でも私は、錬に死んでほしくない!だって私は錬のことが...」
♪「ちょっと待って。そういうのは男の口から言うものだよ」
「...?」
♪「僕は、黒羽のことが好きなんだ。だからずっと側にいてほしいって、今日言うつもりだったんだけど...。そのために、玲音が場所を用意してくれたのに...」
「...!じゃあ、錬は私のこと...好き、なの?」
♪「黒羽...愛してる」
「...!」
チュ、と軽く口づけされる。
♪「ケガが治ったら...この続き、してもいい?」
「う、うん...」
(続きって、なんだろう...)
そんな疑問を残しながら、黒羽はメールで美音に聞いてみようと思っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆「...ね?お互い気づいていないようですけど、順調でしょう?」
■「ああ、安心した。だが...」
◆「?」
■「あの女のことだ、また何か仕掛けてくるはずだ。この命に代えても、あの娘を守ろう」
◆「おっさんにしか見えませんよ、今のあなたは...。しかしまた、何故彼女をそんなにも守ろうと思うのです?」
玲音は疑問だった。
彼や彼女の正体にも、何故彼女を命に代えても守ろうとするのかも。
■「...これは、約束じゃからのう」
◆「誰との約束です?」
■「内緒じゃ。というか、一つ調べたいことがある」
二人がこんな会話をしていることを誰も知らない。
美音からメールがきたのは記憶に新しい。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
遊園地、という場所らしい。
その場には五人いた。
...ん?五人?
◆「こいつは新人の王間晴男(おうま はれお)だよ!」
■「王間です」
◇「彼は、あまりしゃべらないから...」
♪「...よろしくね」
珍しく錬が警戒している。
(でもたしかに、どこかで会ったことがあるような...)
♪「...足、痛むんじゃない?」
「ごめんなさい...」
人混みのせいか足がいつもより痛む。
♪「あの、さ。俺は黒羽のことが」
~「おうおう、見つけたぜぇ~」
(この人たちは...!)
町で襲ってきたやつら。
でも数は二十人近くいた。
◇「休日出勤になったね」
◆「...ちっ、もっと気づくのが早ければ」
■「あんた、一般市民だろう。さがっていろ」
♪「残念だけど、それには時間が足りなかったみたいだ」
いつの間にか、ごろつきたちに囲まれていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~「いい女は離さない主義でよぉ~...」
♪「うるさい黙れ。...僕の彼女に触るな」
~~「状況分かっとるんか、おら~!」
錬の頬に攻撃が...当たる前に、ごろつきは崩れ落ちた。
~「なっ...!?おまえら、やっちまえ!」
◇「...仕方ない。作戦は『アンサンブル』でいく。
...オペレーション、スタート」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
(すごい...!)
私以外の四人はどんどんごろつきの塊を蹴散らしていく。
~「ぎゃあああああ!」
しかし。
(錬、気づいてない!)
背後から二人、迫っていた。
(私は、王子様を探すために来た。でも、私が愛しているのは...)
「錬!危ない!」
ザシュ、と音がする。
斬られていたのは...
♪「黒羽!?」
「...っつ」
肩から出血している。
♪「おまえらあああああああ!」
バシッ!バシッ!と音がする。
次の瞬間には、ごろつきたちの手に手錠がかけられていた。
~「おまえら、一体なにもんなんだよ...」
◆「俺らか?俺らは...」
◇「...公安零課」
♪「...っ」
■「こいつらは俺が連れていっておきます」
◆「ああ、俺も行くよ!」
◇「私は報告書を...。錬、二人でごゆっくり。診たところそこまで傷は深くないから二、三日安静にして。それと、今日から一ヶ月おやすみをあげる。黒羽を守って」
♪「黒羽!黒羽!大丈夫!?」
「ごめんなさい、迷惑かけてばっかりで...」
♪「とりあえず応急処置はした。帰ろう」
「うん...」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
♪「どうして僕なんかを...」
「『僕なんか』じゃないよ...。確かに、いつも錬は私を守ってくれる。足が痛むのにもすぐに気づいてくれる。でも私は、錬に死んでほしくない!だって私は錬のことが...」
♪「ちょっと待って。そういうのは男の口から言うものだよ」
「...?」
♪「僕は、黒羽のことが好きなんだ。だからずっと側にいてほしいって、今日言うつもりだったんだけど...。そのために、玲音が場所を用意してくれたのに...」
「...!じゃあ、錬は私のこと...好き、なの?」
♪「黒羽...愛してる」
「...!」
チュ、と軽く口づけされる。
♪「ケガが治ったら...この続き、してもいい?」
「う、うん...」
(続きって、なんだろう...)
そんな疑問を残しながら、黒羽はメールで美音に聞いてみようと思っていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆「...ね?お互い気づいていないようですけど、順調でしょう?」
■「ああ、安心した。だが...」
◆「?」
■「あの女のことだ、また何か仕掛けてくるはずだ。この命に代えても、あの娘を守ろう」
◆「おっさんにしか見えませんよ、今のあなたは...。しかしまた、何故彼女をそんなにも守ろうと思うのです?」
玲音は疑問だった。
彼や彼女の正体にも、何故彼女を命に代えても守ろうとするのかも。
■「...これは、約束じゃからのう」
◆「誰との約束です?」
■「内緒じゃ。というか、一つ調べたいことがある」
二人がこんな会話をしていることを誰も知らない。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
押しつけられた身代わり婚のはずが、最上級の溺愛生活が待っていました
cheeery
恋愛
名家・御堂家の次女・澪は、一卵性双生の双子の姉・零と常に比較され、冷遇されて育った。社交界で華やかに振る舞う姉とは対照的に、澪は人前に出されることもなく、ひっそりと生きてきた。
そんなある日、姉の零のもとに日本有数の財閥・凰条一真との縁談が舞い込む。しかし凰条一真の悪いウワサを聞きつけた零は、「ブサイクとの結婚なんて嫌」と当日に逃亡。
双子の妹、澪に縁談を押し付ける。
両親はこんな機会を逃すわけにはいかないと、顔が同じ澪に姉の代わりになるよう言って送り出す。
「はじめまして」
そうして出会った凰条一真は、冷徹で金に汚いという噂とは異なり、端正な顔立ちで品位のある落ち着いた物腰の男性だった。
なんてカッコイイ人なの……。
戸惑いながらも、澪は姉の零として振る舞うが……澪は一真を好きになってしまって──。
「澪、キミを探していたんだ」
「キミ以外はいらない」
魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる