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春人ルート
第12話
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「…包帯、巻き終わったよ」
「ごめんなさ…ありがとう、ございます」
「だいぶよくなってきたみたいでよかった。本当ならちゃんとした医者に診せた方がいいんだろうけど…」
「いえ、充分です。ありがとうございます」
いつも気遣ってもらってばかりになっているのが申し訳ない。
ただ自分にできることをやるしかなくて、それがあまりにも少ないような気がして自信がなくなっていく。
「何かやりたいことはない?」
「私が、考えてもいいんですか?」
「俺は君をここに縛りつけておきたい訳じゃない。
叶えられるかどうかは別として、君がどんなことを考えているのか知っておきたいんだ」
黒柿色の髪をかきあげながら、春人はじっとこちらを見つめる。
探るような嫌な感じでも、あの人たちのような蔑むようなものでもない。
だからこそ、今の私は落ち着いて過ごすことができているのだろう。
「あ、の…」
「どうかした?」
「もっと、お手伝いできることはありませんか?」
どんなことでもいいから、彼の力になれることを探したかった。
これだけでは不十分なような気がして、焦りばかりがつのっていく。
「今のままで充分だよ。充分、だけど…もし他に何かやりたいと思っているなら、これを手伝ってほしい」
春人が見せてくれた箱の中には、色々な部品がぎっしりと詰まっていた。
「歯車…?」
「そう、歯車。他のもいくつかあるけど、これを同じ大きさごとに分けてほしい。
その後の見分けは俺がやるから、お願いしてもいい?」
「…うん」
初めて修理に関係することを任せてもらえたのが嬉しくて、ただ無心で歯車を分けていく。
微妙に大きさが違っていたり色ごとにも分けたりしているうちに、気づいたときには昼食を作る時間になっていた。
「で、できました」
「ありがとう。ここからは俺がやるから、」
「あと、その…お昼ご飯も、できました」
春人は沢山持っていた道具を置いて、そのままキッチンの方へと向かう。
食事が楽しみだと思ってもらえているのなら嬉しいけれど、先程の作業がきちんとできているか不安で仕方がない。
「そこまで気にしなくても、君はちゃんとできてた」
「そう、でしょうか?」
「あれだけ真面目にやってくれてすごく助かった。ありがとう」
まさか感謝の言葉をもらえるとは思っていなかった。
ただ真っ直ぐ見つめると、春人はふっと微笑みながら冷蔵庫から何かを取り出す。
「それってなんですか?」
「ケーキ。食べたことない?」
私が頷くと、彼はそうなんだと呟いた。
「ご飯を食べてから、少し休憩を挟もう。…これを食べるのはそのときに」
春人の言葉にただ頷くことしかできなくて、少しずつ心に花が芽吹いていくのを感じた。
「ごめんなさ…ありがとう、ございます」
「だいぶよくなってきたみたいでよかった。本当ならちゃんとした医者に診せた方がいいんだろうけど…」
「いえ、充分です。ありがとうございます」
いつも気遣ってもらってばかりになっているのが申し訳ない。
ただ自分にできることをやるしかなくて、それがあまりにも少ないような気がして自信がなくなっていく。
「何かやりたいことはない?」
「私が、考えてもいいんですか?」
「俺は君をここに縛りつけておきたい訳じゃない。
叶えられるかどうかは別として、君がどんなことを考えているのか知っておきたいんだ」
黒柿色の髪をかきあげながら、春人はじっとこちらを見つめる。
探るような嫌な感じでも、あの人たちのような蔑むようなものでもない。
だからこそ、今の私は落ち着いて過ごすことができているのだろう。
「あ、の…」
「どうかした?」
「もっと、お手伝いできることはありませんか?」
どんなことでもいいから、彼の力になれることを探したかった。
これだけでは不十分なような気がして、焦りばかりがつのっていく。
「今のままで充分だよ。充分、だけど…もし他に何かやりたいと思っているなら、これを手伝ってほしい」
春人が見せてくれた箱の中には、色々な部品がぎっしりと詰まっていた。
「歯車…?」
「そう、歯車。他のもいくつかあるけど、これを同じ大きさごとに分けてほしい。
その後の見分けは俺がやるから、お願いしてもいい?」
「…うん」
初めて修理に関係することを任せてもらえたのが嬉しくて、ただ無心で歯車を分けていく。
微妙に大きさが違っていたり色ごとにも分けたりしているうちに、気づいたときには昼食を作る時間になっていた。
「で、できました」
「ありがとう。ここからは俺がやるから、」
「あと、その…お昼ご飯も、できました」
春人は沢山持っていた道具を置いて、そのままキッチンの方へと向かう。
食事が楽しみだと思ってもらえているのなら嬉しいけれど、先程の作業がきちんとできているか不安で仕方がない。
「そこまで気にしなくても、君はちゃんとできてた」
「そう、でしょうか?」
「あれだけ真面目にやってくれてすごく助かった。ありがとう」
まさか感謝の言葉をもらえるとは思っていなかった。
ただ真っ直ぐ見つめると、春人はふっと微笑みながら冷蔵庫から何かを取り出す。
「それってなんですか?」
「ケーキ。食べたことない?」
私が頷くと、彼はそうなんだと呟いた。
「ご飯を食べてから、少し休憩を挟もう。…これを食べるのはそのときに」
春人の言葉にただ頷くことしかできなくて、少しずつ心に花が芽吹いていくのを感じた。
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