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イベントもの
合同捜査記録(『王子と内緒の人魚姫』コラボストーリー)
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「…さて、こっちからの報告はこれだけだ。悪いな、もっと詳しい資料があればよかったんだが…」
「ううん。この短期間でそれだけ調べてもらえただけで充分。元はといえば強引に押しつけてきた側の責任なんだし、何も気にする必要はない。
問題は、当日どうしても渡航を中止できないことと万が一のことがあった場合の対応…」
今回話している相手は、零という特殊部隊に所属する面々だ。
カルテットとは協力関係にある為、普段事件を探るときも特に気にしていない。
「…春人、ボムキャンディーの準備はできてるか?」
「そこは抜かりなく終えました」
「やっぱりそっちはみんな特技があってそれを生かせている。…正直羨ましい」
リーダーである美音という女性は、案内図を見つめながらため息を吐いた。
「そちらは楽しい方が多いので、僕個人としてはやりやすいのですが…」
「お世辞でもありがとう。いつも組織が窮屈に感じるだけなんだけど、メンバーに不満ばかりもらすリーダーなんて嫌でしょう?」
カルテットと彼女たちでは自由度が全く違うのだろう。
秋久と彼女が話すのを聞きながら、どこを探すか目星をつけた。
──そして迎えた当日、船内にあるワイナリーに足を踏み入れる。
明らかに違和感がある配電盤を見つけて蓋を開けてみると、タイマーがセットされていた。
『…秋久、お宝を発見しました。解除して入れ換えておきます』
『了解。こっちもひとつ見つけたから解除しておく』
もしも自分が犯人ならどこに仕掛けるか、なんていう危ない思考で探して見つかるとは思っていなかった。
本来なら他に誰か来るまで待つべきなのだろうが、爆弾解除なら慣れている。
『…終わりました。船上に散らばるよう仕掛けておきますね』
『おまえは本当に早いな。向こうには俺から伝えておく』
忍びこんだ身でバレてしまうと後々まずいことになる。
すぐに手作りしてきた全くの別物と交換し、そのまま甲板まで出た。
そこにはもう既に秋久が立っていて、声をかけてくれる。
「悪かったな。本来なら夏彦あたりに頼むのがよかったんだろうが…」
「いえ、大丈夫です」
「お嬢ちゃんが待ってるんじゃないか?」
その一言に一瞬表情が崩れそうになったものの、すぐに笑顔で接した。
「彼女ならきっと大丈夫ですよ。ただ、寝ていない可能性はあるのですぐに帰ります」
「…もうすぐ着くな。お疲れ。俺は零の奴等と話しながらおまえが仕掛けたものを見て帰ることにする」
船が接岸したのを確認して、そのまま階段を駆け降りる。
【ハルが作るあれ、俺は好きだな】
今頃、船はキャンディのシャワーで盛り上がっているところだろう。
……あの人が好きだと言ってくれた、俺にとっての唯一無二の仕掛けで。
「ううん。この短期間でそれだけ調べてもらえただけで充分。元はといえば強引に押しつけてきた側の責任なんだし、何も気にする必要はない。
問題は、当日どうしても渡航を中止できないことと万が一のことがあった場合の対応…」
今回話している相手は、零という特殊部隊に所属する面々だ。
カルテットとは協力関係にある為、普段事件を探るときも特に気にしていない。
「…春人、ボムキャンディーの準備はできてるか?」
「そこは抜かりなく終えました」
「やっぱりそっちはみんな特技があってそれを生かせている。…正直羨ましい」
リーダーである美音という女性は、案内図を見つめながらため息を吐いた。
「そちらは楽しい方が多いので、僕個人としてはやりやすいのですが…」
「お世辞でもありがとう。いつも組織が窮屈に感じるだけなんだけど、メンバーに不満ばかりもらすリーダーなんて嫌でしょう?」
カルテットと彼女たちでは自由度が全く違うのだろう。
秋久と彼女が話すのを聞きながら、どこを探すか目星をつけた。
──そして迎えた当日、船内にあるワイナリーに足を踏み入れる。
明らかに違和感がある配電盤を見つけて蓋を開けてみると、タイマーがセットされていた。
『…秋久、お宝を発見しました。解除して入れ換えておきます』
『了解。こっちもひとつ見つけたから解除しておく』
もしも自分が犯人ならどこに仕掛けるか、なんていう危ない思考で探して見つかるとは思っていなかった。
本来なら他に誰か来るまで待つべきなのだろうが、爆弾解除なら慣れている。
『…終わりました。船上に散らばるよう仕掛けておきますね』
『おまえは本当に早いな。向こうには俺から伝えておく』
忍びこんだ身でバレてしまうと後々まずいことになる。
すぐに手作りしてきた全くの別物と交換し、そのまま甲板まで出た。
そこにはもう既に秋久が立っていて、声をかけてくれる。
「悪かったな。本来なら夏彦あたりに頼むのがよかったんだろうが…」
「いえ、大丈夫です」
「お嬢ちゃんが待ってるんじゃないか?」
その一言に一瞬表情が崩れそうになったものの、すぐに笑顔で接した。
「彼女ならきっと大丈夫ですよ。ただ、寝ていない可能性はあるのですぐに帰ります」
「…もうすぐ着くな。お疲れ。俺は零の奴等と話しながらおまえが仕掛けたものを見て帰ることにする」
船が接岸したのを確認して、そのまま階段を駆け降りる。
【ハルが作るあれ、俺は好きだな】
今頃、船はキャンディのシャワーで盛り上がっているところだろう。
……あの人が好きだと言ってくれた、俺にとっての唯一無二の仕掛けで。
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