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夏彦ルート
第45話
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「もし昼飯がまだなら食べていくか?」
「アッキーが作るの?」
「流石にツナサンドだけじゃ足りねえだろうからな。お嬢ちゃん、よかったら食べないか?」
「えっと…」
他の人がきたら上手く話せないし、猫が苦手な人もいるかもしれないし、私がいると邪魔になるのではないか…そんなことを考えていると、夏彦に肩をたたかれた。
「大丈夫。月見ちゃんがどうしたいかで教えて?」
「私は…迷惑じゃないなら、お願いしたいです」
「決まりだな」
秋久さんの言葉を合図にしたかのように、花菜が色々なものを並べはじめる。
「私にも、手伝えることはありませんか?」
「お客さんに色々やってもらうわけにはいかないよ!私も料理しようかな」
その一言に、場の空気が凍てつく。
どうして夏彦たちは黙ってしまったのだろう。
彼らがいる方に目を向けると、その視線は花菜に向けられていた。
「……正気か?」
「私は至って真面目です!」
「やめておきなよ、花菜。またキッチン爆発したら、今度は修理できないかもしれないよ?」
完全に意味を理解したわけではないけれど、もしかすると花菜は…
「大丈夫…だと思います、多分」
だんだん声が小さくなっていく様子を見て確信した。
花菜は料理が得意ではないらしい。
どんな反応をすればいいのか分からなくて固まっていると、夏彦に声をかけられる。
「俺たちで何か一品作ろうか」
「は、はい…」
普段は交代制で料理を作っているし、夏彦は夜仕事に出掛けることが多いので朝食は基本的に私ひとりで作っている。
だから、こうしてふたりで一緒に作業できることが嬉しかった。
「月見ちゃん、キャベツを千切りにしておいてくれる?」
「分かりました」
サラダ系のものを作るなら、これくらいで大丈夫だろう…そう考えながら切り揃えると、背後から視線を感じる。
「あ、あの…」
「ごめん、あまりに手捌きがいいものだから見惚れちゃった!」
花菜は目を輝かせてこちらを真っ直ぐ見ている。
「それから、この前のお礼を言っておこうと思って…」
「お礼、ですか?」
「私の潜入服!作ってくれてありがとう。おかげで、なんとか無事に任務が終わったよ!」
花菜はただ笑ってそう言った。
夏彦以外で私が作ったものを身につけて笑顔になった人を見るのは、これが初めてかもしれない。
「また今度もお願いしていい?」
「わ、私でよければ…頑張ります」
「花菜、月見ちゃんを困らせないでね?」
「なっちゃんほど困らせてないもん!」
「…ふたりとも、ちょっとこっちへ来てもらおうか。お嬢ちゃんはそのままサラダを作っててくれ」
「あ、はい…」
秋久さんに連れていかれるふたりを見送って、再び野菜を切り刻む。
どんな味にしようか、どんな洋服にしようか…色々なことを考えていると楽しくなった。
「アッキーが作るの?」
「流石にツナサンドだけじゃ足りねえだろうからな。お嬢ちゃん、よかったら食べないか?」
「えっと…」
他の人がきたら上手く話せないし、猫が苦手な人もいるかもしれないし、私がいると邪魔になるのではないか…そんなことを考えていると、夏彦に肩をたたかれた。
「大丈夫。月見ちゃんがどうしたいかで教えて?」
「私は…迷惑じゃないなら、お願いしたいです」
「決まりだな」
秋久さんの言葉を合図にしたかのように、花菜が色々なものを並べはじめる。
「私にも、手伝えることはありませんか?」
「お客さんに色々やってもらうわけにはいかないよ!私も料理しようかな」
その一言に、場の空気が凍てつく。
どうして夏彦たちは黙ってしまったのだろう。
彼らがいる方に目を向けると、その視線は花菜に向けられていた。
「……正気か?」
「私は至って真面目です!」
「やめておきなよ、花菜。またキッチン爆発したら、今度は修理できないかもしれないよ?」
完全に意味を理解したわけではないけれど、もしかすると花菜は…
「大丈夫…だと思います、多分」
だんだん声が小さくなっていく様子を見て確信した。
花菜は料理が得意ではないらしい。
どんな反応をすればいいのか分からなくて固まっていると、夏彦に声をかけられる。
「俺たちで何か一品作ろうか」
「は、はい…」
普段は交代制で料理を作っているし、夏彦は夜仕事に出掛けることが多いので朝食は基本的に私ひとりで作っている。
だから、こうしてふたりで一緒に作業できることが嬉しかった。
「月見ちゃん、キャベツを千切りにしておいてくれる?」
「分かりました」
サラダ系のものを作るなら、これくらいで大丈夫だろう…そう考えながら切り揃えると、背後から視線を感じる。
「あ、あの…」
「ごめん、あまりに手捌きがいいものだから見惚れちゃった!」
花菜は目を輝かせてこちらを真っ直ぐ見ている。
「それから、この前のお礼を言っておこうと思って…」
「お礼、ですか?」
「私の潜入服!作ってくれてありがとう。おかげで、なんとか無事に任務が終わったよ!」
花菜はただ笑ってそう言った。
夏彦以外で私が作ったものを身につけて笑顔になった人を見るのは、これが初めてかもしれない。
「また今度もお願いしていい?」
「わ、私でよければ…頑張ります」
「花菜、月見ちゃんを困らせないでね?」
「なっちゃんほど困らせてないもん!」
「…ふたりとも、ちょっとこっちへ来てもらおうか。お嬢ちゃんはそのままサラダを作っててくれ」
「あ、はい…」
秋久さんに連れていかれるふたりを見送って、再び野菜を切り刻む。
どんな味にしようか、どんな洋服にしようか…色々なことを考えていると楽しくなった。
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