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夏彦ルート
第46話
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「まだ実感わかない?」
秋久さんたちと一緒にご飯を食べた帰り道、夏彦にそんなことを訊かれる。
何の話をしているのかなんてすぐに分かった。
「…はい。あの人たちが襲ってこないのか、探しにきたりしないのか不安になります」
「そりゃそうだよね。現に月見ちゃん、夜なかなか眠れてないでしょ?
それは、不安があるからなんだよね?」
「…ごめんなさい。どうしても怖い夢を視るのが嫌で、不安になるんです」
怖いものは怖い。
ただそれだけのことを伝えるのがこんなにも難しいなんて、昔の私なら考えもしなかっただろう。
誰に話しても無駄だ、ましてやそんな相手なんて...きっとそんなことを思っていたはずだ。
それがどうして、彼を前にすると話せるのだろうか。
「悪夢か…ごめん、俺も対処法は分からない。視ることもあるけど、命日近くだけだからね」
「命日、ですか?」
「うん。兄が殺された日が近くなると、変な夢を視るんだ。あんまりいい気分にならないような内容の…」
やっぱり私には、まだまだ知らないことが沢山ある。
なんとか力になりたいのにそれができない。
こんなにもどかしいことがあるなんて知らなかった。
「あの…デザイン、一緒に考えてもらえませんか?」
「ああ、さっき花菜に頼まれてたやつ?俺でよければ手伝うから、どういうのがいいか考えようか」
「ありがとうございます」
独りで何かをするのはやっぱり不安になる。
間違っていたらどうしよう、もしも失敗したら殴られる…どこかでそう考えてしまっている自分が嫌だ。
夏彦たちはそんな人たちではないことはもう充分分かっているはずなのに、どうしても怖いと思ってしまうことがある。
「月見ちゃん、大丈夫?」
「ご、ごめんなさい。少し考え事をしていて…」
「そっか。何にしようか迷ってる?」
戻ってからすぐ作業に取りかかろうとしたけれど、全く何も浮かばない。
スケッチブックに描こうとしては手を止めるを繰り返していて、全然形にできなかった。
「秋といえば紅葉だよね」
「紅葉、ですか?」
「そう。紅葉とか楓とか…あと、銀杏とか見頃になるはず」
図鑑でしか見たことがない葉の数々をなんとなく思い浮かべてみると、少しずつアイデアがまとまってくる。
「お、できてきた?」
「はい。モデルさんになるなら、これくらいの洋服でも大丈夫かなって…」
自分では絶対に選ばないような種類の洋服ではあるけれど、花菜が着ればきっと似合う。
「たしかに。花菜ならこれでも着こなせそうだね。
それじゃあ、このミニドレスは俺が作るよ。月見ちゃんは小物をお願いしていい?」
「分かりました」
そうして、ケージから出てきたソルトが近くで見ているなか作業をはじめる。
……喜んでもらえるといいな。
秋久さんたちと一緒にご飯を食べた帰り道、夏彦にそんなことを訊かれる。
何の話をしているのかなんてすぐに分かった。
「…はい。あの人たちが襲ってこないのか、探しにきたりしないのか不安になります」
「そりゃそうだよね。現に月見ちゃん、夜なかなか眠れてないでしょ?
それは、不安があるからなんだよね?」
「…ごめんなさい。どうしても怖い夢を視るのが嫌で、不安になるんです」
怖いものは怖い。
ただそれだけのことを伝えるのがこんなにも難しいなんて、昔の私なら考えもしなかっただろう。
誰に話しても無駄だ、ましてやそんな相手なんて...きっとそんなことを思っていたはずだ。
それがどうして、彼を前にすると話せるのだろうか。
「悪夢か…ごめん、俺も対処法は分からない。視ることもあるけど、命日近くだけだからね」
「命日、ですか?」
「うん。兄が殺された日が近くなると、変な夢を視るんだ。あんまりいい気分にならないような内容の…」
やっぱり私には、まだまだ知らないことが沢山ある。
なんとか力になりたいのにそれができない。
こんなにもどかしいことがあるなんて知らなかった。
「あの…デザイン、一緒に考えてもらえませんか?」
「ああ、さっき花菜に頼まれてたやつ?俺でよければ手伝うから、どういうのがいいか考えようか」
「ありがとうございます」
独りで何かをするのはやっぱり不安になる。
間違っていたらどうしよう、もしも失敗したら殴られる…どこかでそう考えてしまっている自分が嫌だ。
夏彦たちはそんな人たちではないことはもう充分分かっているはずなのに、どうしても怖いと思ってしまうことがある。
「月見ちゃん、大丈夫?」
「ご、ごめんなさい。少し考え事をしていて…」
「そっか。何にしようか迷ってる?」
戻ってからすぐ作業に取りかかろうとしたけれど、全く何も浮かばない。
スケッチブックに描こうとしては手を止めるを繰り返していて、全然形にできなかった。
「秋といえば紅葉だよね」
「紅葉、ですか?」
「そう。紅葉とか楓とか…あと、銀杏とか見頃になるはず」
図鑑でしか見たことがない葉の数々をなんとなく思い浮かべてみると、少しずつアイデアがまとまってくる。
「お、できてきた?」
「はい。モデルさんになるなら、これくらいの洋服でも大丈夫かなって…」
自分では絶対に選ばないような種類の洋服ではあるけれど、花菜が着ればきっと似合う。
「たしかに。花菜ならこれでも着こなせそうだね。
それじゃあ、このミニドレスは俺が作るよ。月見ちゃんは小物をお願いしていい?」
「分かりました」
そうして、ケージから出てきたソルトが近くで見ているなか作業をはじめる。
……喜んでもらえるといいな。
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