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秋久ルート
第37話
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「具合はどう?」
「だいぶよくなりました。ありがとうございます」
「…別に。僕は僕の仕事をしただけだから」
冬真さんにお礼を言ったものの、ちゃんと伝えられたかどうかは分からない。
「大丈夫だ。ちゃんと気持ちは伝わってる。冬真は照れ屋だからな」
「え?」
どうして考えていることが分かったんだろう。
秋久さんには人の心を見抜く目があるのかもしれない。
「ごめん。前にも言ったけど、人と話すのがあんまり得意じゃないんだ」
「いえ。ただ、ちゃんと気持ちが届かなかったんじゃないかと思っただけで…安心しました」
「…そう」
「冬真、もう少し素直にならないと相手に伝わらなくなるぞ」
微笑ましい会話を見ていると、足元に何かが飛びついてくる。
「甘栗…?」
名前を呼ぶと、いつもより強く足にすりすりしてきた。
嫌なわけじゃないけれど、突然のことに戸惑ってしまう。
「甘栗はずっとお嬢ちゃんを探してたんだ。帰ってこないかずっと玄関で座って待ってた」
「そうだったんですね。すみません、ご心配をおかけしました」
甘栗がずっと甘えてくれるのは嬉しい。
ただ、他の人の前で秋久さんに名前を呼んでもらえなかったのは少し寂しかった。
「どうかしたか?」
「い、いえ。なんでもありません」
「そうか。何かあったらすぐ言うように」
優しく頭を撫でられてぱっと顔をあげる。
冬真さんも怒っているわけじゃなかったし、甘栗も元気そうでほっとした。
「あ、あの…入ってもいいですか?」
冬真さんに包帯を換えてもらって、恐る恐る秋久さんの部屋の扉をノックする。
すると、ゆっくり開かれた扉から少し顔が出てきた。
「すまない、お嬢ちゃんか」
「いえ…気にしないでください。お茶を淹れてきたんです。如何でしょうか?」
「ああ。ありがとな、月見」
名前を呼ばれただけで世界が止まったように感じる。
心がぽかぽか熱くなるこの気持ちは何だろう。
「どうした?何かあったのか?」
「いえ、その…名前を呼ばれるのがいいなって思ったんです。
なんだかぽかぽかして、ぱっと明るくなる気がして…上手く説明できなくてごめんなさい」
こんなことを言ったら困らせてしまう…そうは思っても、隠し通すことはできそうにない。
俯きそうになると、頬に優しく手が添えられた。
「そんなに不安がらなくてもいい。気持ちを表現するのは難しいからな。
ただ…俺が名前を呼ぶのがそこまで嬉しいと思ってくれたのは素直に嬉しい」
顔を少しあげてみたら、視界が秋久さんの笑顔でいっぱいになる。
蕀さんたちのことを話しても変わらず接してもらえるのは嬉しい。
また何か作ってみようと考えながら、彼の手のひらから伝わってくるぬくもりを感じていた。
「だいぶよくなりました。ありがとうございます」
「…別に。僕は僕の仕事をしただけだから」
冬真さんにお礼を言ったものの、ちゃんと伝えられたかどうかは分からない。
「大丈夫だ。ちゃんと気持ちは伝わってる。冬真は照れ屋だからな」
「え?」
どうして考えていることが分かったんだろう。
秋久さんには人の心を見抜く目があるのかもしれない。
「ごめん。前にも言ったけど、人と話すのがあんまり得意じゃないんだ」
「いえ。ただ、ちゃんと気持ちが届かなかったんじゃないかと思っただけで…安心しました」
「…そう」
「冬真、もう少し素直にならないと相手に伝わらなくなるぞ」
微笑ましい会話を見ていると、足元に何かが飛びついてくる。
「甘栗…?」
名前を呼ぶと、いつもより強く足にすりすりしてきた。
嫌なわけじゃないけれど、突然のことに戸惑ってしまう。
「甘栗はずっとお嬢ちゃんを探してたんだ。帰ってこないかずっと玄関で座って待ってた」
「そうだったんですね。すみません、ご心配をおかけしました」
甘栗がずっと甘えてくれるのは嬉しい。
ただ、他の人の前で秋久さんに名前を呼んでもらえなかったのは少し寂しかった。
「どうかしたか?」
「い、いえ。なんでもありません」
「そうか。何かあったらすぐ言うように」
優しく頭を撫でられてぱっと顔をあげる。
冬真さんも怒っているわけじゃなかったし、甘栗も元気そうでほっとした。
「あ、あの…入ってもいいですか?」
冬真さんに包帯を換えてもらって、恐る恐る秋久さんの部屋の扉をノックする。
すると、ゆっくり開かれた扉から少し顔が出てきた。
「すまない、お嬢ちゃんか」
「いえ…気にしないでください。お茶を淹れてきたんです。如何でしょうか?」
「ああ。ありがとな、月見」
名前を呼ばれただけで世界が止まったように感じる。
心がぽかぽか熱くなるこの気持ちは何だろう。
「どうした?何かあったのか?」
「いえ、その…名前を呼ばれるのがいいなって思ったんです。
なんだかぽかぽかして、ぱっと明るくなる気がして…上手く説明できなくてごめんなさい」
こんなことを言ったら困らせてしまう…そうは思っても、隠し通すことはできそうにない。
俯きそうになると、頬に優しく手が添えられた。
「そんなに不安がらなくてもいい。気持ちを表現するのは難しいからな。
ただ…俺が名前を呼ぶのがそこまで嬉しいと思ってくれたのは素直に嬉しい」
顔を少しあげてみたら、視界が秋久さんの笑顔でいっぱいになる。
蕀さんたちのことを話しても変わらず接してもらえるのは嬉しい。
また何か作ってみようと考えながら、彼の手のひらから伝わってくるぬくもりを感じていた。
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