物置小屋

１人向け・イベント系

あなたへのおかえし・ルートⅠ(ヴァンパイアの恋人と過ごす時間)

...ここは、彼女の家？そうだ、あれから僕は欲求を抑えられそうになくなって、それで...どうしたんだっけ？
ごめん、心配かけて...。僕はどうして今ここで横になっているの？
え、あの後タクシーに乗って君の家まできて、そのまま倒れちゃったのをここまで運んでくれたってこと？
迷惑かけて本当にごめん。
僕はもう大丈夫、だから...っ、ねえ、どうして僕の口の前に腕を持ってくるの？
ちょっと待って。もしかしてこれって、僕が...え、自分で切ったって、どうしてそんな無茶を！
たしかに、喉、渇いてきた、けど...ごめん、お願い。ちょうだい。
ごめん、僕がもっと、我慢できれば...っ。
他の人たちを見ても何とも思わないのに、君を前にすると、どうしても欲しくなる。
痛かったらすぐ言ってね。
...ありがとう。だけど、自分の体を傷つけるようなことはもうしないで。
僕がそうさせたんだけど...本当にごめん。
あ、それ...さっき行きたい場所があるって言ったでしょ？本当はそこで渡すつもりだったんだ。
それがこんなことになっちゃって、かっこ悪いね。
君が一日側にいたのに楽しくなかったわけないでしょ、どうして謝るの？
...僕にも笑ってほしいって、君は本当に優しいんだね。
こんな恋人嫌になったって思われたんじゃないかって考えてたけど、僕は君のこと大好きだから離れたくないなって思った。
これからも、側にいてくれる？ありがとう。それから...それ、つけてみてもいい？
絶対君に似合うから、ちょっとだけそこに座って？
僕だって髪を結うくらいはできるよ。
母親に練習させてもらってたことがあるから。
だけど、他の女の人の髪をこうやって触るのは初めて。
嘘じゃないよ、これからもきっと君以外の人の髪を触ることなんてないと思う。
...はい、できた。どうかな？気に入ってくれた...？
よかった、どうしても君を笑顔にしたかったんだ。
この花は僕が好きな花で...絶対似合うって思ったんだ。
日常でも使いやすいから、いいかなって...君が笑ってくれて本当によかった。
僕の都合ばっかりになっちゃってごめんね。結局倒れちゃうし...母親にできるだけ欲求を抑える方法を聞いて試してみたんだけど、やっぱり半分の僕じゃ違ったみたい。
え、次のお休み？明後日は何もないと思うけど...え、そのときに今日行けなかった場所に行くって、君の都合は大丈夫なの？
分かった、そのとき挽回させて。
今日は遅いからって、でも流石に泊めてもらうわけには...側にいたいからって、もう、君って本当に可愛い！
もし君がまだ眠くないなら、こうやって話しててもいい？そっか、君がいいなら夜ふかししよう。
それから...朝までぎゅってしててもいい？やった、ありがとう。
それから、こんな僕を受け入れてくれてありがとう。...大好きだよ。
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今回は『恋人の部屋』で迎えるエンドにしました。
もう一つのはちょっと違ったものになるのかな、と思います。
因みに今回出てきた髪飾りの花はガーベラ...花言葉は色によって違いますが、どの色にも共通しているのが『希望』『前向き』『美しさ』。
二人の未来はきっと希望で満ち溢れるでしょう、なんて...。
ヴァンパイアものの台本、また書きたいと思います。