物置小屋

黒蝶

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シリーズ台本

これがきっと、最後の恋だから。・其の壱

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《僕には秘密がある。
誰にも言えない秘密が...。》
あ、あの!
...ごめん、何て言おうとしたか忘れた。
うん、それじゃあまた明日...。
ああ、もう!僕の意気地無し...今日こそはって思ってたのに。
明日こそちゃんと言わないと...。なんだか言わないと、後悔する気がする。
好きだって、ちゃんと伝えるんだ。


おはよう。今日も早いね。
僕は少し早起きしただけで、特に何かがあったわけじゃないんだ。
それから、えっと...後で話があります。
放課後、屋上で話せる?...そっか、分かった。
それじゃあ用事が終わるまで待ってるから。

来てくれてありがとう。...まさか本当に来てくれるとは思ってなかったから。
もう、笑わないで...これでも結構緊張してるんだよ?
...君はなかなか人と関わりたがらないでしょ?
だから、もしかしたら来てくれないんじゃないかって思ってた。
あのね、僕...君の幼馴染みをやめたい。
ただの幼馴染みじゃなくて、恋人になってほしいんだ。
...ダメ?本当!?やった、ありがとう!
というわけで、これからもよろしくね。ねえ、手を繋いでもいい?嬉しいな。
恋人としての第一歩、だね。
乙女って言うな、これでもちゃんと男なんだから...。
それじゃあ、また明日。

まさか告白が成功するなんて思ってなかったな...ん?メール...またか。
なんで僕、こうなんだろう。でもまあ、きっちりこなさないとね。
《僕には秘密がある。
こんなこと、誰にも言える訳がない。
けれどこのとき、僕は気づいていなかった。
この秘密が彼女にあんな形でバレてしまうことに。
...彼女にも、秘密があったことに。》
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《》の部分や最後の一段落を除けば、単体の台本として使用することも可能だと思います。
タイトルの意味は、ストーリーが進むにつれて分かるようにしていこうと思います。
因みにどれくらいの長さになるかは未知数です。
告白するときってどんな気持ちなんだろう、とか...考えてみたけれど、ベタなものしか出てきませんでした。
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