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第3章 空虚の王
4 白亜の宮殿
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朝食を終えてすぐの時間。ひとりきりの部屋の中で、エフィミアは腕の力で体を支えながら部屋の窓から身を乗り出した。
「よいしょっと」
正面にはローリアの美しい町並みと、高く昇った陽の光にきらめくローラ川が一望できた。だがそんな絶景に目をとめることもせずエフィミアは窓の真下を見下ろし、すくむような高さにぎょっとした。
一晩考え抜いた結果、エフィミアは部屋からの脱出経路の開発を急いでいた。その第一候補として、王道の窓から検証を始めたわけである。ぐずぐずして、あの子供じみた王の毒牙に身をさらす気はない。
窓の下は、宮殿を取り巻く水路になっていた。ローラ川からくみ上げられた水が白い石で囲われ、澄んだ流れを作っている。その向こうには綺麗に整備された庭園が広がっており、形よく刈り込まれた常緑樹の間を薄赤い石畳の道が通っている。そこを警備の衛士が歩いているのが見えた。
水路はそれなりの幅はあるようだが、この高さからでは水深までは分からなかった。隙間なく大理石の積まれた壁はとっ掛かりがなく、伝い降りるのは無理だ。ロープのようなものを使って下まで降りるか、あるいは下の階の部屋に移ることができれば――
そこまで考えを巡らせたとき、窓の縁に突いていた手が滑った。まずいと思ったときには、完全に上半身を乗り出していた体が前にかたむいた。
「うわっ! うわ、わっ!」
体勢を立て直そうと、エフィミアはつま先で踏ん張り、腕を振り回した――体が、窓枠を離れる。
エフィミアは反射的に目を閉じ、長い悲鳴をあげた。
衝撃を感じて、水路に落ちたと思ったエフィミアは叫びながら夢中で手足をばたつかせた。思いのほか水の抵抗が強く体の動きを妨げ、エフィミアはさらなる恐慌に陥った。
「こらっ、暴れるな。落ちるっ」
恐慌状態のところへ聞き覚えのある声が降ってきた。少し経って、エフィミアは自分が普通に呼吸できていることに気づいた。
「あ、あれ?」
つむっていた目をエフィミアは開いた。目の前に、黒い帽子から銅の前髪をのぞかせた男の顔がある。水の抵抗だと思ったのは、エフィミアを押さえ込む彼の腕の力だった。
目を保護するゴーグルのレンズ越しに、苛立たしげな灰色の瞳がエフィミアを一瞥した。
「窓から飛び降りるなんて、なにを考えているんだ」
我に返ったエフィミアは、ほとんど条件反射で彼に言い返していた。
「別に飛び降りたわけじゃあ――」
「では言葉を変えよう。窓から落ちるなんて、なんて間抜けなんだ」
これには反論の余地もなく、エフィミアはぐっと黙り込んだ。脱出経路を探していたなどと、言えるはずもない。
恐慌を脱すると、顔に風を感じた。そして、ばさっ、となにかが羽ばたく音。風の吹いてくる方向に目をやれば、四本の角がはえた赤い竜の後頭部と、その向こうにローリアの街並みが見下ろせた。
「うわあ! すごい、飛んでる!」
「しっかりつかまっていろ。振り落とされるぞ」
騎竜隊長の忠告など、ほとんど上の空で聞き流していた。風を切る感覚はなんとも爽快で、エフィミアは恐怖も忘れて、広がる景色に見入った。
木々の濃い緑の間に、王都はその鮮やかな色を映えさせていた。一面に広がる煉瓦屋根の赤。しかしその赤色は均一ではなく、濃かったり、薄かったり、茶色がかったりして、不規則な、それでいて幾何学的な模様を描き出している。
その間を網目のようにぬっている街道では、雑多な人々が忙しそうに行き交っている。街の中心では、音に聞く大聖堂の尖塔が天を突いていた。
だがこれは、どこまでも延々と続く銀の帯――ローラ川の西岸の話で、川の東岸はさらに多彩だった。
屋根の色は赤だけでなく、黒や青、濃紫まであって、しかもそのひとつひとつの規模が西岸の比ではない。庭木も綺麗な丸や四角に刈り込まれていて、まるで緑の積み木が並んでいるようで目に楽しかった。迷路の形になっているものまである。道幅は広く、人ではなく重厚な馬車が石畳を踏んでいる。
はるかに見える王都の外は、収穫が終わり種まきを待つ農耕地が果てしなく広がっていた。
「ブライアント隊長、ご無事ですか」
景色に夢中になっていたエフィミアは、不意にかけられた声に少し驚いて顔をあげた。いつの間にかアレクスの竜を挟む形で、二騎の騎竜兵が隣を飛んでいた。
「大丈夫だ。お前たちは先に行っていろ。わたしは彼女を城まで送ってくる」
騎竜兵は承知すると、たくみに手綱を操って向きを変え東の空へと飛び去った。それを見やりながら、アレクスは宮殿の上空で竜を旋回させた。
「ふーん、本当に隊長なのね」
「……君は、わたしをなんだと思っているんだ」
呆れたような落胆したような、そんなため息をアレクスはついた。
「そんなことより、ちゃんと鞍に跨がれ。着陸のときに振り落とされる」
エフィミアはなかば横抱きにアレクスに抱えられており、非常に不安定な体勢を彼の腕力で支えられていた。この状態でさえ自在に竜を操る彼の技術は、相当なものなのだろう。
そのことに気づいてすごいとは思っても、エフィミアは彼を称賛する気はさらさらなかった。おそらく彼もそんなものは望んでいない。
「スカートならわたしが押さえていてやる。わたしの腕を使え。前じゃあなくて、こちらを向くんだ」
アレクスの言うとおりに彼の腕に縋りつきながら、エフィミアはなんとか体勢を作った。途中で一度バランスを崩しかけたが、アレクスが支えてくれたおかげで持ちこたえられた。
竜に乗るための鞍は乗馬用のものと似ていたが、より簡易的だった。滑り止めを縫いつけた革に、軽い白木で前後の厚みがつけられている。機能より軽さが重視された印象だ。それが竜の肩にあたる位置に固定されていて、頑丈に編まれた革製の綱が鞍と騎竜隊長の体を繋いでいた。
「わたしの胴に腕をまわせ。服をつかんでもいい。しっかりと体を密着させろ」
エフィミアはよいせとアレクスの体に腕をまわしてしがみつき、そのまま彼の服を握った。
「こう?」
「そうしたら膝を曲げて、足でしっかり鞍を挟むんだ」
言われたとおりにしようとしたが、慣れないエフィミアは思うように力が入らず、どうしても鞍から足が離れてしまった。見かねたアレクスは、長い足で彼女の足を捕らえて鞍に強く押しつけた。
「痛い」
「少しくらい我慢しろ。着陸する」
アレクスの身につける騎竜兵の制服の固い布地に頬を押しつけたまま、エフィミアは上目遣いに彼の顔を見た。
「もう降りるの?」
「当たり前だ。いつまでも君につき合っていられるほど、わたしも暇ではない」
飛竜に乗って飛ぶという、稀な体験に胸躍らせていたエフィミアはあからさまに落胆した。
「残念。結構楽しかったのに。いつでもこんな景色が見られるなんて、騎竜兵ってずるいのね」
「どうしても乗りたいというなら、わたしが暇なときにしてくれ」
「乗せてくれるの!」
「こら、手を放すな」
竜はゆっくりと下降を始めて着陸態勢に入っており、エフィミアは慌てて騎竜隊長の体にしがみついた。
旋回しながら、竜の体がゆっくり横に傾く。すると、今まで羽ばたく翼に隠れて見えなかった、王宮の全容が明らかになった。
宮殿のある丘全体を囲う、白い回廊型の建物が見えた。その建物のローラ川の東岸を見下ろす位置には、堀を渡るための跳ね橋とふたつの尖塔を有する大門があった。そこからさらに白い石畳の道が宮殿の銀の門に向かって、何度かゆるやかに曲線を描きながら続いている。
降下とともにに迫る宮殿は、丘を包み込もうとするかのようにその両翼を広げ、壁の白大理石が日の光に艶を放っていた。大小さまざまな尖塔が規則性を持って整然と並び、その尖端にはすべて銀に輝く繊細な装飾がなされている。その装飾が、日の光に当たるたびにきらきらと光を放った。
豊かな水をたたえて宮殿を取り巻く水路もまた、その水面に光を散らしている。丘を覆う緑が王宮の白い姿を際立たせ、庭園の一角に咲き乱れる薄紅のコスモスがさらなる華を添えていた。
エフィミアはその壮麗な姿に、しばし見惚れた。さっきまで自分がいたところにも関わらず、これは本当に人の住むところなのだろうかと思わずにいられない。
そもそもこれは、人の手によって造られたものなのだろうか。おとぎ話の王女もきっとこれほど美しい城には住んでいまい。国中の技術の粋がここに集結している。王宮は圧倒的な存在感を持って、そこにあった。
これこそがドラディア王国の象徴、ローリア城だった。
「よいしょっと」
正面にはローリアの美しい町並みと、高く昇った陽の光にきらめくローラ川が一望できた。だがそんな絶景に目をとめることもせずエフィミアは窓の真下を見下ろし、すくむような高さにぎょっとした。
一晩考え抜いた結果、エフィミアは部屋からの脱出経路の開発を急いでいた。その第一候補として、王道の窓から検証を始めたわけである。ぐずぐずして、あの子供じみた王の毒牙に身をさらす気はない。
窓の下は、宮殿を取り巻く水路になっていた。ローラ川からくみ上げられた水が白い石で囲われ、澄んだ流れを作っている。その向こうには綺麗に整備された庭園が広がっており、形よく刈り込まれた常緑樹の間を薄赤い石畳の道が通っている。そこを警備の衛士が歩いているのが見えた。
水路はそれなりの幅はあるようだが、この高さからでは水深までは分からなかった。隙間なく大理石の積まれた壁はとっ掛かりがなく、伝い降りるのは無理だ。ロープのようなものを使って下まで降りるか、あるいは下の階の部屋に移ることができれば――
そこまで考えを巡らせたとき、窓の縁に突いていた手が滑った。まずいと思ったときには、完全に上半身を乗り出していた体が前にかたむいた。
「うわっ! うわ、わっ!」
体勢を立て直そうと、エフィミアはつま先で踏ん張り、腕を振り回した――体が、窓枠を離れる。
エフィミアは反射的に目を閉じ、長い悲鳴をあげた。
衝撃を感じて、水路に落ちたと思ったエフィミアは叫びながら夢中で手足をばたつかせた。思いのほか水の抵抗が強く体の動きを妨げ、エフィミアはさらなる恐慌に陥った。
「こらっ、暴れるな。落ちるっ」
恐慌状態のところへ聞き覚えのある声が降ってきた。少し経って、エフィミアは自分が普通に呼吸できていることに気づいた。
「あ、あれ?」
つむっていた目をエフィミアは開いた。目の前に、黒い帽子から銅の前髪をのぞかせた男の顔がある。水の抵抗だと思ったのは、エフィミアを押さえ込む彼の腕の力だった。
目を保護するゴーグルのレンズ越しに、苛立たしげな灰色の瞳がエフィミアを一瞥した。
「窓から飛び降りるなんて、なにを考えているんだ」
我に返ったエフィミアは、ほとんど条件反射で彼に言い返していた。
「別に飛び降りたわけじゃあ――」
「では言葉を変えよう。窓から落ちるなんて、なんて間抜けなんだ」
これには反論の余地もなく、エフィミアはぐっと黙り込んだ。脱出経路を探していたなどと、言えるはずもない。
恐慌を脱すると、顔に風を感じた。そして、ばさっ、となにかが羽ばたく音。風の吹いてくる方向に目をやれば、四本の角がはえた赤い竜の後頭部と、その向こうにローリアの街並みが見下ろせた。
「うわあ! すごい、飛んでる!」
「しっかりつかまっていろ。振り落とされるぞ」
騎竜隊長の忠告など、ほとんど上の空で聞き流していた。風を切る感覚はなんとも爽快で、エフィミアは恐怖も忘れて、広がる景色に見入った。
木々の濃い緑の間に、王都はその鮮やかな色を映えさせていた。一面に広がる煉瓦屋根の赤。しかしその赤色は均一ではなく、濃かったり、薄かったり、茶色がかったりして、不規則な、それでいて幾何学的な模様を描き出している。
その間を網目のようにぬっている街道では、雑多な人々が忙しそうに行き交っている。街の中心では、音に聞く大聖堂の尖塔が天を突いていた。
だがこれは、どこまでも延々と続く銀の帯――ローラ川の西岸の話で、川の東岸はさらに多彩だった。
屋根の色は赤だけでなく、黒や青、濃紫まであって、しかもそのひとつひとつの規模が西岸の比ではない。庭木も綺麗な丸や四角に刈り込まれていて、まるで緑の積み木が並んでいるようで目に楽しかった。迷路の形になっているものまである。道幅は広く、人ではなく重厚な馬車が石畳を踏んでいる。
はるかに見える王都の外は、収穫が終わり種まきを待つ農耕地が果てしなく広がっていた。
「ブライアント隊長、ご無事ですか」
景色に夢中になっていたエフィミアは、不意にかけられた声に少し驚いて顔をあげた。いつの間にかアレクスの竜を挟む形で、二騎の騎竜兵が隣を飛んでいた。
「大丈夫だ。お前たちは先に行っていろ。わたしは彼女を城まで送ってくる」
騎竜兵は承知すると、たくみに手綱を操って向きを変え東の空へと飛び去った。それを見やりながら、アレクスは宮殿の上空で竜を旋回させた。
「ふーん、本当に隊長なのね」
「……君は、わたしをなんだと思っているんだ」
呆れたような落胆したような、そんなため息をアレクスはついた。
「そんなことより、ちゃんと鞍に跨がれ。着陸のときに振り落とされる」
エフィミアはなかば横抱きにアレクスに抱えられており、非常に不安定な体勢を彼の腕力で支えられていた。この状態でさえ自在に竜を操る彼の技術は、相当なものなのだろう。
そのことに気づいてすごいとは思っても、エフィミアは彼を称賛する気はさらさらなかった。おそらく彼もそんなものは望んでいない。
「スカートならわたしが押さえていてやる。わたしの腕を使え。前じゃあなくて、こちらを向くんだ」
アレクスの言うとおりに彼の腕に縋りつきながら、エフィミアはなんとか体勢を作った。途中で一度バランスを崩しかけたが、アレクスが支えてくれたおかげで持ちこたえられた。
竜に乗るための鞍は乗馬用のものと似ていたが、より簡易的だった。滑り止めを縫いつけた革に、軽い白木で前後の厚みがつけられている。機能より軽さが重視された印象だ。それが竜の肩にあたる位置に固定されていて、頑丈に編まれた革製の綱が鞍と騎竜隊長の体を繋いでいた。
「わたしの胴に腕をまわせ。服をつかんでもいい。しっかりと体を密着させろ」
エフィミアはよいせとアレクスの体に腕をまわしてしがみつき、そのまま彼の服を握った。
「こう?」
「そうしたら膝を曲げて、足でしっかり鞍を挟むんだ」
言われたとおりにしようとしたが、慣れないエフィミアは思うように力が入らず、どうしても鞍から足が離れてしまった。見かねたアレクスは、長い足で彼女の足を捕らえて鞍に強く押しつけた。
「痛い」
「少しくらい我慢しろ。着陸する」
アレクスの身につける騎竜兵の制服の固い布地に頬を押しつけたまま、エフィミアは上目遣いに彼の顔を見た。
「もう降りるの?」
「当たり前だ。いつまでも君につき合っていられるほど、わたしも暇ではない」
飛竜に乗って飛ぶという、稀な体験に胸躍らせていたエフィミアはあからさまに落胆した。
「残念。結構楽しかったのに。いつでもこんな景色が見られるなんて、騎竜兵ってずるいのね」
「どうしても乗りたいというなら、わたしが暇なときにしてくれ」
「乗せてくれるの!」
「こら、手を放すな」
竜はゆっくりと下降を始めて着陸態勢に入っており、エフィミアは慌てて騎竜隊長の体にしがみついた。
旋回しながら、竜の体がゆっくり横に傾く。すると、今まで羽ばたく翼に隠れて見えなかった、王宮の全容が明らかになった。
宮殿のある丘全体を囲う、白い回廊型の建物が見えた。その建物のローラ川の東岸を見下ろす位置には、堀を渡るための跳ね橋とふたつの尖塔を有する大門があった。そこからさらに白い石畳の道が宮殿の銀の門に向かって、何度かゆるやかに曲線を描きながら続いている。
降下とともにに迫る宮殿は、丘を包み込もうとするかのようにその両翼を広げ、壁の白大理石が日の光に艶を放っていた。大小さまざまな尖塔が規則性を持って整然と並び、その尖端にはすべて銀に輝く繊細な装飾がなされている。その装飾が、日の光に当たるたびにきらきらと光を放った。
豊かな水をたたえて宮殿を取り巻く水路もまた、その水面に光を散らしている。丘を覆う緑が王宮の白い姿を際立たせ、庭園の一角に咲き乱れる薄紅のコスモスがさらなる華を添えていた。
エフィミアはその壮麗な姿に、しばし見惚れた。さっきまで自分がいたところにも関わらず、これは本当に人の住むところなのだろうかと思わずにいられない。
そもそもこれは、人の手によって造られたものなのだろうか。おとぎ話の王女もきっとこれほど美しい城には住んでいまい。国中の技術の粋がここに集結している。王宮は圧倒的な存在感を持って、そこにあった。
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