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第3章 空虚の王
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昨日よりも遅く運ばれた夕食を腹に収め、体を拭いて寝衣に着替えても、エフィミアはすぐに眠る気分にはなれなかった。
カーテンを閉め切った部屋は、灯火の橙色の光でぼんやりと照らされていた。ランプの炎が揺れるたびに、調度品の影が生き物のようにうごめく。エフィミアはそれを眺めながらベッドに寝そべって、ごろごろと何度も寝返りを打っていた。
今、部屋にはエフィミアひとりだった。
先ほどの異変が、エフィミアは気になって仕方がなかった。王宮に連れてこられてまだ三日なので、気のせいということも大いにありえる。異変を感じたのも、ほとんど直感に近い。
しかし気分はどうにも落ち着かず、目も冴えるばかりだ。すっきりしない気持ちを抱えて、エフィミアは呻いた。
ふと、来室のノックもないまま扉が開かれる音を聞きつけて、エフィミアはぎょっとそちらに顔を向けた。予想に違わず、金髪碧眼の若者がそこに立っていた。
部屋に入ったルーファンスが真っ直ぐこちらに歩み寄ってくるのを見て、エフィミアは慌てて跳ね起きた。シーツに足をとられながら転がり落ちるようにベッドから降り、彼から一番遠い壁にへばりついた。
それを見て、ルーファンスは笑い声を立てた。
「おもしろいな、エフィミアは。そんなに驚くことないのに」
「なにしに来たの」
ルーファンスはあどけなく首を傾けた。
「また来るって言ったろう? 目的も昨日話した」
「今日来るなんて聞いてない」
「わたしは毎日来るつもりだよ」
ルーファンスはベッドを回り込み、エフィミアが壁伝いに逃げようとしたところをあっさり捕まえた。
「いやっ」
「逃げることないだろう。わたしがなにをしたっていうんだ」
「なにかをしにきたのでしょう。放してっ」
エフィミアはルーファンスを振り払おうと、必死にもがいた。彼に触れられているのは、心の底からいやだと思った。
ルーファンスは暴れるエフィミアの両肩をつかむと、壁に叩きつけた。エフィミアが息を詰まらせた間に、壁に押しつけるかたちで動きを封じられる。
「王のわたしに逆らってはいけないと言ったはずだ」
息がかかるほど間近で彼は言い、エフィミアは嫌悪感から顔をそむけた。すると、彼の腰にあるものが目に入った。金の装飾に大きなルビーのはめ込まれた剣の柄。一瞬の迷いのあとにエフィミアはそれをつかみ、引き抜いた。
金属がこすれる独特の音をさせて銀の刃が灯火の下にさらされる。驚いて身を引いたルーファンスに、エフィミアは夢中で剣を突きつけた。
空気が張り詰め、緊張の沈黙が降りた。
気を抜けば震え出しそうな両腕をエフィミアは押さえ込んだ。柄を握る両手に伝わる、確かな重み。ランプに照らされて、無気味に光る銀の刃。自分が手にしているものの物騒さを、エフィミアは恐れた。
(殺すわけじゃあない。脅すだけ……脅すだけよ……)
自分に言い聞かせながら、柄を握る手に力を入れた。くす、とルーファンスが笑った。
「わたしに剣を向けるなんて。分かっているのかい? 反逆は死罪だ」
ルーファンスが一歩、エフィミアに近づいた。
「こないでっ。それ以上近づいたら……」
「わたしを殺す?」
エフィミアはなにも言えず黙った。ルーファンスの顔は変わらず楽しげだ。
「じゃあ殺してみせてよ。わたしの心臓は、ここだ」
ルーファンスは素手のままの右手で剣先を握って、自分の左胸に尖端をあてた。
「刃は水平にするんだ。そうすれば肋骨に当たらない。さあ、殺してごらん」
料理を差して「食べてごらん」と言うような自然さで彼は言い、エフィミアはぞっとした。彼の握る場所から紅いしずくが流れ、剣の刃を伝っていく。
「どうした? あとは剣を押し込むだけだ」
彼は相変わらず笑っていた。感情のこもらない、おぞましいほどにからっぽな笑み。ランプに照らされた顔は、亡霊のようにほの白い。
刃を伝っていた彼の血が、床に落ちた。
エフィミアは震えた。腕だけでなく、全身が震えた。歯の根が合わなくなり、奥歯ががちがちと鳴った。千年の命を欲しているはずの彼から、生への執着がまるで感じられなかった。ただあるのは限りなく純度の高い、狂気。
エフィミアは思わず剣から手を離していた。それまでエフィミアの手に隠れていたルビーが血色に光る。
「なんだ、殺さないのか。つまらないな」
ルーファンスはがっかりしたように言ったが、やはりそこに感情は感じられなかった。
彼が刃を握る手をゆるめると、剣は彼の掌を切り裂きながら床に落ちた。泉のように湧き出した血が、彼の手からしたたる。痛みを感じているはずだが、若者は顔色ひとつ変えない。傷を気にしたらしい動作といえば、舌先で自分の掌をちょっと舐めたくらいだ。
ルーファンスが、壁を背にして凍りついているエフィミアへと手を伸ばした。裂けた掌の肉がぱっくりと口を開き、血を吐き出している。
顔を仰向かされ、血の筋を絡みつかせた指が頬を這った。ぬるりとした感触に、エフィミアは引きつった声をあげた。そのまま、唇を重ねられる。抵抗しようにも、恐怖で体が強張って、エフィミアは動けなかった。
血を塗りつけるように、ルーファンスの手が顔を撫で、匂いにむせ返りそうになる。エフィミアの顔を染め終えた手が首筋を滑り降り、鎖骨をなぞり、壁へ縫い止めるように強く胸を押さえた。
「……柔らかい」
初めて膨らみの存在に気づいたかのように、ルーファンスが唇の隙間から呟いた。感触を確かめるようにゆるく指をうごめかせれば、掌はますます血を吐き出す。寝衣がその血を吸い、真紅の面積を広げていく。
極薄の絹が血に濡れ、素肌に貼りつく。胸の尖りまでくっきりと浮かび上がった真紅の輪郭はどこが不気味であり、扇情的だった。
エフィミアはますます震えた。
「いや……」
どうにか逃れようと、唇が離れた一瞬に若者の手をつかんだ。服を濡らす血は確かに熱いのに、触れた彼の肌は冷たかった。
「お願い、やめて」
ルーファンスの手を引き剥がそうとしたが、震えでうまく力が入らなかった。エフィミアのかすれた哀願に若き王はなにも答えず、恍惚とするように目を細めただけだった。
再び唇を奪われた。急速に血の気が引き、床が崩れ落ちていくような感覚に陥る。ついに肢が立たなくなり沈み込むエフィミアに、ルーファンスが覆いかぶさる。
絶えず血を吐き続ける手が、素肌を求めるように襟のリボンを解いて寝衣の中へと侵入する。つかみ出された乳房の肉に指が沈み込んで、恍惚とした吐息がルーファンスの唇から漏れた。
声は出なかった。冷たい汗が額から噴き出る。朦朧とするほどの頭痛と悪寒のほかに、エフィミアはなにも感じられなかった。
体が言うこととを聞かず、感覚器さえも徐々に用をなさなくなっていた。濃密な血の匂いに嗅覚は麻痺し、回る視界は縁から闇に侵食されるように暗転していく。ただひとつ聴覚だけが、少年じみた笑い声を聞いていた。
くすくすという、無邪気で楽しげな声。失われていく意識の中、それだけを感じる。
すすり泣きにも聞こえる、うつろでおぞましい、声。
狂気が、笑っている。
カーテンを閉め切った部屋は、灯火の橙色の光でぼんやりと照らされていた。ランプの炎が揺れるたびに、調度品の影が生き物のようにうごめく。エフィミアはそれを眺めながらベッドに寝そべって、ごろごろと何度も寝返りを打っていた。
今、部屋にはエフィミアひとりだった。
先ほどの異変が、エフィミアは気になって仕方がなかった。王宮に連れてこられてまだ三日なので、気のせいということも大いにありえる。異変を感じたのも、ほとんど直感に近い。
しかし気分はどうにも落ち着かず、目も冴えるばかりだ。すっきりしない気持ちを抱えて、エフィミアは呻いた。
ふと、来室のノックもないまま扉が開かれる音を聞きつけて、エフィミアはぎょっとそちらに顔を向けた。予想に違わず、金髪碧眼の若者がそこに立っていた。
部屋に入ったルーファンスが真っ直ぐこちらに歩み寄ってくるのを見て、エフィミアは慌てて跳ね起きた。シーツに足をとられながら転がり落ちるようにベッドから降り、彼から一番遠い壁にへばりついた。
それを見て、ルーファンスは笑い声を立てた。
「おもしろいな、エフィミアは。そんなに驚くことないのに」
「なにしに来たの」
ルーファンスはあどけなく首を傾けた。
「また来るって言ったろう? 目的も昨日話した」
「今日来るなんて聞いてない」
「わたしは毎日来るつもりだよ」
ルーファンスはベッドを回り込み、エフィミアが壁伝いに逃げようとしたところをあっさり捕まえた。
「いやっ」
「逃げることないだろう。わたしがなにをしたっていうんだ」
「なにかをしにきたのでしょう。放してっ」
エフィミアはルーファンスを振り払おうと、必死にもがいた。彼に触れられているのは、心の底からいやだと思った。
ルーファンスは暴れるエフィミアの両肩をつかむと、壁に叩きつけた。エフィミアが息を詰まらせた間に、壁に押しつけるかたちで動きを封じられる。
「王のわたしに逆らってはいけないと言ったはずだ」
息がかかるほど間近で彼は言い、エフィミアは嫌悪感から顔をそむけた。すると、彼の腰にあるものが目に入った。金の装飾に大きなルビーのはめ込まれた剣の柄。一瞬の迷いのあとにエフィミアはそれをつかみ、引き抜いた。
金属がこすれる独特の音をさせて銀の刃が灯火の下にさらされる。驚いて身を引いたルーファンスに、エフィミアは夢中で剣を突きつけた。
空気が張り詰め、緊張の沈黙が降りた。
気を抜けば震え出しそうな両腕をエフィミアは押さえ込んだ。柄を握る両手に伝わる、確かな重み。ランプに照らされて、無気味に光る銀の刃。自分が手にしているものの物騒さを、エフィミアは恐れた。
(殺すわけじゃあない。脅すだけ……脅すだけよ……)
自分に言い聞かせながら、柄を握る手に力を入れた。くす、とルーファンスが笑った。
「わたしに剣を向けるなんて。分かっているのかい? 反逆は死罪だ」
ルーファンスが一歩、エフィミアに近づいた。
「こないでっ。それ以上近づいたら……」
「わたしを殺す?」
エフィミアはなにも言えず黙った。ルーファンスの顔は変わらず楽しげだ。
「じゃあ殺してみせてよ。わたしの心臓は、ここだ」
ルーファンスは素手のままの右手で剣先を握って、自分の左胸に尖端をあてた。
「刃は水平にするんだ。そうすれば肋骨に当たらない。さあ、殺してごらん」
料理を差して「食べてごらん」と言うような自然さで彼は言い、エフィミアはぞっとした。彼の握る場所から紅いしずくが流れ、剣の刃を伝っていく。
「どうした? あとは剣を押し込むだけだ」
彼は相変わらず笑っていた。感情のこもらない、おぞましいほどにからっぽな笑み。ランプに照らされた顔は、亡霊のようにほの白い。
刃を伝っていた彼の血が、床に落ちた。
エフィミアは震えた。腕だけでなく、全身が震えた。歯の根が合わなくなり、奥歯ががちがちと鳴った。千年の命を欲しているはずの彼から、生への執着がまるで感じられなかった。ただあるのは限りなく純度の高い、狂気。
エフィミアは思わず剣から手を離していた。それまでエフィミアの手に隠れていたルビーが血色に光る。
「なんだ、殺さないのか。つまらないな」
ルーファンスはがっかりしたように言ったが、やはりそこに感情は感じられなかった。
彼が刃を握る手をゆるめると、剣は彼の掌を切り裂きながら床に落ちた。泉のように湧き出した血が、彼の手からしたたる。痛みを感じているはずだが、若者は顔色ひとつ変えない。傷を気にしたらしい動作といえば、舌先で自分の掌をちょっと舐めたくらいだ。
ルーファンスが、壁を背にして凍りついているエフィミアへと手を伸ばした。裂けた掌の肉がぱっくりと口を開き、血を吐き出している。
顔を仰向かされ、血の筋を絡みつかせた指が頬を這った。ぬるりとした感触に、エフィミアは引きつった声をあげた。そのまま、唇を重ねられる。抵抗しようにも、恐怖で体が強張って、エフィミアは動けなかった。
血を塗りつけるように、ルーファンスの手が顔を撫で、匂いにむせ返りそうになる。エフィミアの顔を染め終えた手が首筋を滑り降り、鎖骨をなぞり、壁へ縫い止めるように強く胸を押さえた。
「……柔らかい」
初めて膨らみの存在に気づいたかのように、ルーファンスが唇の隙間から呟いた。感触を確かめるようにゆるく指をうごめかせれば、掌はますます血を吐き出す。寝衣がその血を吸い、真紅の面積を広げていく。
極薄の絹が血に濡れ、素肌に貼りつく。胸の尖りまでくっきりと浮かび上がった真紅の輪郭はどこが不気味であり、扇情的だった。
エフィミアはますます震えた。
「いや……」
どうにか逃れようと、唇が離れた一瞬に若者の手をつかんだ。服を濡らす血は確かに熱いのに、触れた彼の肌は冷たかった。
「お願い、やめて」
ルーファンスの手を引き剥がそうとしたが、震えでうまく力が入らなかった。エフィミアのかすれた哀願に若き王はなにも答えず、恍惚とするように目を細めただけだった。
再び唇を奪われた。急速に血の気が引き、床が崩れ落ちていくような感覚に陥る。ついに肢が立たなくなり沈み込むエフィミアに、ルーファンスが覆いかぶさる。
絶えず血を吐き続ける手が、素肌を求めるように襟のリボンを解いて寝衣の中へと侵入する。つかみ出された乳房の肉に指が沈み込んで、恍惚とした吐息がルーファンスの唇から漏れた。
声は出なかった。冷たい汗が額から噴き出る。朦朧とするほどの頭痛と悪寒のほかに、エフィミアはなにも感じられなかった。
体が言うこととを聞かず、感覚器さえも徐々に用をなさなくなっていた。濃密な血の匂いに嗅覚は麻痺し、回る視界は縁から闇に侵食されるように暗転していく。ただひとつ聴覚だけが、少年じみた笑い声を聞いていた。
くすくすという、無邪気で楽しげな声。失われていく意識の中、それだけを感じる。
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狂気が、笑っている。
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