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第5章 竜の王国
7 背中
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エフィミアの存在を背中に感じながら、ナーガはゆるやかに翼を羽ばたかせた。
なんて小さいのだろうと思う。竜から見れば、人が小さな生き物であるのは当然のことだ。だがナーガが人の姿をとっても、彼女は腕の中にすっぽり収まってしまう。
長い生の中で、人間の女性はそういうものだとすでに知っていたはずだった。それなのに、エフィミアと出会って、なぜかそのことに驚きを覚えた。
きっと、しなやかな野趣をそなえた伸び伸びとした身のこなしが、彼女を実際以上に大きく見せているのだ。
ナーガはこれまで何度もエフィミアを抱き締めた。
始めは彼女を利用しているだけのつもりだった。しかしその度に、恥らう彼女の声に、頬を染めた笑顔に、伝わる体温と肌の柔らかさに、自分が安らぐのが分かった。彼女の豊かな表情ひとつひとつが、鮮明に記憶に焼きついている。
もともと、多少なりとも人に対する興味はあった。けれど、これほど人に魅せられたのは初めてだった。さっきも、彼女を抱き締めたい衝動にかられた。だがナーガは触れることができなかった。抱き締めたら、きっと二度と手放せなくなる。
それほどまでに、ナーガの心は彼女を求めていた。同時に、その感情が彼女のためにならないことも理解していた。
じっと正面を見据えながら、ナーガは翡翠色の目を細めた。もう三度目の往路になる。始めの二度はエフィミアを取り返すために飛んだ。今度は、まったく相反する理由で飛んでいる。
こんなものなのだろうと、ナーガは思った。そのときの最良は、そのときにならなければ分からない。そしてナーガの思う今の最良が、エフィミアをローリア城に送り届けること。それだけの話だ。
状況とは常に変化し続けるものなのだから、長く生きるにはどんな形であれ、それと折り合いをつけていかなければならない。ときには掌を返すことも必要だ。ナーガは数百年そうやって生きてきた。
地平線の彼方に、西日にきらめく白亜の城が見えてきて、ナーガは大きく翼を動かし飛行速度を上げた。
これで本当にすべての片がつくのか、ナーガには分からない。けれど、もう逃げるつもりもなかった。自分にとって都合の悪いことから逃げ続けた結果が今なのだ。それが分かっていながら、好き好んでこれ以上状況を悪化させる必要はない。
(ヴィナをどうするか、だな……)
これが一番ナーガを悩ませていた。シユリーにヴィナの動向を見張ってもらってはいるが、今のところこれといった策もないままだ。なんとか説得ができればいいが、難しいだろうとナーガは考えていた。
《エフィ、着陸するからしっかりつかまって》
「うん」
エフィミアが角に両腕でしがみついたのを確認して、ナーガは宮殿の正面の露台に向かって降下した。
ナーガの巨体が風を切るごうごうという音がする。目の前にあるのは、宮殿の白い石造りの露台。だがその光景に違和感を覚えて、ナーガは、おや、と思った。
(人がいない……?)
正確には衛士がひとりいるが、ほかは誰もいなかった。だだっ広い露台に、人がひとりぽつんと立ち尽くし、驚愕したようすでこちらを見上げている。先刻来たときにはもっと人はいたはずだし、露台の広さから考えても衛士がひとりしかいないというのはあまりに不自然に思えた。
(ほかはあの騎士を追っていったのだろうか……)
色々と推測してはみるが、今はささいな人間を気にしてなどいられない。ばさりと翼を広げて降下速度を落としナーガが着陸の体勢をすると、ちょうど真下にいた衛士は慌てふためいて壁際まで退いた。
「ねえ、ナーガ。どうしてこんなに人がいないのかしら」
露台に着陸するのを待ってエフィミアが囁くように言い、ナーガは体を低くしながら答えた。
《分からない》
エフィミアはナーガの背中から注意深く滑り降りると、壁際で腰を抜かしている衛士の方へ小走りで駆け寄っていった。
「ねえ」
まだ見るからに若い衛士はエフィミアが声をかけると、彼は驚愕と動揺に大きく見開いた目を向けた。
「君は、確か西塔の……いや、それよりも、なぜ白竜がまたここに……」
どうしたらいいのか分からないようすで、衛士はエフィミアとナーガに視線を行ったり来たりさせた。
「ねえ、教えて」
衛士の顔を見ながらエフィミアが声を大きくして言うと、彼はようやくエフィミアに視点を定めた。いまだ戸惑いを見せる彼と目を合わせながら、彼女ははっきりとした声音で言った。
「今ここにはあなたしかいないの? ほかの人たちは一体どこに?」
訊いた途端、ハッと衛士の表情が固まったのが分かり、エフィミアはたたみ掛けた。
「なにか知っているのね。教えて、今ローリア城はどうなっているの?」
彼は緊張しているように何度か肩で息をして、じっとエフィミアの目を見据えた。そして、思いあぐねるような長い間のあとにぼそりと言った。
「皆、下で集結している」
「どういうこと?」
衛士の言葉に不穏さを感じて、エフィミアは眉をひそめた。彼は小さく唇を噛むと、今度はしぼりだすように言った。
「陛下の横暴に、皆もう我慢の限界なんだ。あのブライアント騎竜隊長でさえ、ついに陛下に反された。わたしは皆を止めようとした。まだなにも準備が整っていないのにと。ブライアント様も、あまりに早まられている。けれど皆、ブライアント様に続くのだと言って……」
「なんですって!」
兵が言い終わる前に叫び、エフィミアは驚く彼につかみかかる勢いでわめいた。
「どうしてそういう大事なことを早く言ってくれないの! たいへん、早く止めないと。このままじゃあ、本当にとり返しがつかなくなっちゃうじゃない。そうよ、そもそもアレクスが早まったことするからこんなことになったのよ。ほんとにもう、頭がいいのか悪いのか分からない人なんだから。きっとひとつに集中すると周りが見えなくなるんだわ。まずは彼を止めなきゃ。ねえ、アレクスはどこに行ったの」
エフィミアは一息に言い、胸倉をつかまれた兵は気迫負けして反射的に答えていた。
「確か、謁見の間に……」
「案内して」
「は、はいっ」
解放された兵はうわずった返事をして、一度転びかけながら城内への扉に向かった。
「こちらへ」
エフィミアは睨むようにそちらを向くと、衛士に続いて城内へと駆け込んでいった。
ただの一度も振り返ることもせずに走り去るエフィミアの背中をナーガは名残惜しく見送り、その姿が扉の向こうに消えると共にひとつ息をついた。
ようやく、ナーガのすべきことのひとつ目は終わった。きっと、エフィミアの胡桃色の瞳がナーガをとらえることはもう二度とない。寂しくはあるが、これも彼女のためだとナーガは自身を励ました。
今回のことで、ドラディアは大きく揺れることだろう。間接的にでもナーガは関わってはいるが、竜である身ではどうにもできないし、そもそも人のあれこれに首を突っ込むつもりはない。となれば、ナーガに残された問題はひとつだった。
色々なことに思いを巡らせながら、ナーガは一度宮殿を離れようと、大きく翼を広げた。
《逃がさない》
不意に囁くような声が耳朶をかすめ、大理石でできているはずの足元がぐにゃりと波打った。慌てて飛び立とうとするナーガに向かって、無機質な白い波は高く盛り上がり、はるか頭上から襲い来る。
(しまった……っ!)
波に足をとられ、退路さえも絶たれてすくむしかないナーガの視界が白く埋め尽くされた。
なんて小さいのだろうと思う。竜から見れば、人が小さな生き物であるのは当然のことだ。だがナーガが人の姿をとっても、彼女は腕の中にすっぽり収まってしまう。
長い生の中で、人間の女性はそういうものだとすでに知っていたはずだった。それなのに、エフィミアと出会って、なぜかそのことに驚きを覚えた。
きっと、しなやかな野趣をそなえた伸び伸びとした身のこなしが、彼女を実際以上に大きく見せているのだ。
ナーガはこれまで何度もエフィミアを抱き締めた。
始めは彼女を利用しているだけのつもりだった。しかしその度に、恥らう彼女の声に、頬を染めた笑顔に、伝わる体温と肌の柔らかさに、自分が安らぐのが分かった。彼女の豊かな表情ひとつひとつが、鮮明に記憶に焼きついている。
もともと、多少なりとも人に対する興味はあった。けれど、これほど人に魅せられたのは初めてだった。さっきも、彼女を抱き締めたい衝動にかられた。だがナーガは触れることができなかった。抱き締めたら、きっと二度と手放せなくなる。
それほどまでに、ナーガの心は彼女を求めていた。同時に、その感情が彼女のためにならないことも理解していた。
じっと正面を見据えながら、ナーガは翡翠色の目を細めた。もう三度目の往路になる。始めの二度はエフィミアを取り返すために飛んだ。今度は、まったく相反する理由で飛んでいる。
こんなものなのだろうと、ナーガは思った。そのときの最良は、そのときにならなければ分からない。そしてナーガの思う今の最良が、エフィミアをローリア城に送り届けること。それだけの話だ。
状況とは常に変化し続けるものなのだから、長く生きるにはどんな形であれ、それと折り合いをつけていかなければならない。ときには掌を返すことも必要だ。ナーガは数百年そうやって生きてきた。
地平線の彼方に、西日にきらめく白亜の城が見えてきて、ナーガは大きく翼を動かし飛行速度を上げた。
これで本当にすべての片がつくのか、ナーガには分からない。けれど、もう逃げるつもりもなかった。自分にとって都合の悪いことから逃げ続けた結果が今なのだ。それが分かっていながら、好き好んでこれ以上状況を悪化させる必要はない。
(ヴィナをどうするか、だな……)
これが一番ナーガを悩ませていた。シユリーにヴィナの動向を見張ってもらってはいるが、今のところこれといった策もないままだ。なんとか説得ができればいいが、難しいだろうとナーガは考えていた。
《エフィ、着陸するからしっかりつかまって》
「うん」
エフィミアが角に両腕でしがみついたのを確認して、ナーガは宮殿の正面の露台に向かって降下した。
ナーガの巨体が風を切るごうごうという音がする。目の前にあるのは、宮殿の白い石造りの露台。だがその光景に違和感を覚えて、ナーガは、おや、と思った。
(人がいない……?)
正確には衛士がひとりいるが、ほかは誰もいなかった。だだっ広い露台に、人がひとりぽつんと立ち尽くし、驚愕したようすでこちらを見上げている。先刻来たときにはもっと人はいたはずだし、露台の広さから考えても衛士がひとりしかいないというのはあまりに不自然に思えた。
(ほかはあの騎士を追っていったのだろうか……)
色々と推測してはみるが、今はささいな人間を気にしてなどいられない。ばさりと翼を広げて降下速度を落としナーガが着陸の体勢をすると、ちょうど真下にいた衛士は慌てふためいて壁際まで退いた。
「ねえ、ナーガ。どうしてこんなに人がいないのかしら」
露台に着陸するのを待ってエフィミアが囁くように言い、ナーガは体を低くしながら答えた。
《分からない》
エフィミアはナーガの背中から注意深く滑り降りると、壁際で腰を抜かしている衛士の方へ小走りで駆け寄っていった。
「ねえ」
まだ見るからに若い衛士はエフィミアが声をかけると、彼は驚愕と動揺に大きく見開いた目を向けた。
「君は、確か西塔の……いや、それよりも、なぜ白竜がまたここに……」
どうしたらいいのか分からないようすで、衛士はエフィミアとナーガに視線を行ったり来たりさせた。
「ねえ、教えて」
衛士の顔を見ながらエフィミアが声を大きくして言うと、彼はようやくエフィミアに視点を定めた。いまだ戸惑いを見せる彼と目を合わせながら、彼女ははっきりとした声音で言った。
「今ここにはあなたしかいないの? ほかの人たちは一体どこに?」
訊いた途端、ハッと衛士の表情が固まったのが分かり、エフィミアはたたみ掛けた。
「なにか知っているのね。教えて、今ローリア城はどうなっているの?」
彼は緊張しているように何度か肩で息をして、じっとエフィミアの目を見据えた。そして、思いあぐねるような長い間のあとにぼそりと言った。
「皆、下で集結している」
「どういうこと?」
衛士の言葉に不穏さを感じて、エフィミアは眉をひそめた。彼は小さく唇を噛むと、今度はしぼりだすように言った。
「陛下の横暴に、皆もう我慢の限界なんだ。あのブライアント騎竜隊長でさえ、ついに陛下に反された。わたしは皆を止めようとした。まだなにも準備が整っていないのにと。ブライアント様も、あまりに早まられている。けれど皆、ブライアント様に続くのだと言って……」
「なんですって!」
兵が言い終わる前に叫び、エフィミアは驚く彼につかみかかる勢いでわめいた。
「どうしてそういう大事なことを早く言ってくれないの! たいへん、早く止めないと。このままじゃあ、本当にとり返しがつかなくなっちゃうじゃない。そうよ、そもそもアレクスが早まったことするからこんなことになったのよ。ほんとにもう、頭がいいのか悪いのか分からない人なんだから。きっとひとつに集中すると周りが見えなくなるんだわ。まずは彼を止めなきゃ。ねえ、アレクスはどこに行ったの」
エフィミアは一息に言い、胸倉をつかまれた兵は気迫負けして反射的に答えていた。
「確か、謁見の間に……」
「案内して」
「は、はいっ」
解放された兵はうわずった返事をして、一度転びかけながら城内への扉に向かった。
「こちらへ」
エフィミアは睨むようにそちらを向くと、衛士に続いて城内へと駆け込んでいった。
ただの一度も振り返ることもせずに走り去るエフィミアの背中をナーガは名残惜しく見送り、その姿が扉の向こうに消えると共にひとつ息をついた。
ようやく、ナーガのすべきことのひとつ目は終わった。きっと、エフィミアの胡桃色の瞳がナーガをとらえることはもう二度とない。寂しくはあるが、これも彼女のためだとナーガは自身を励ました。
今回のことで、ドラディアは大きく揺れることだろう。間接的にでもナーガは関わってはいるが、竜である身ではどうにもできないし、そもそも人のあれこれに首を突っ込むつもりはない。となれば、ナーガに残された問題はひとつだった。
色々なことに思いを巡らせながら、ナーガは一度宮殿を離れようと、大きく翼を広げた。
《逃がさない》
不意に囁くような声が耳朶をかすめ、大理石でできているはずの足元がぐにゃりと波打った。慌てて飛び立とうとするナーガに向かって、無機質な白い波は高く盛り上がり、はるか頭上から襲い来る。
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