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17 恋愛相談 (倉田)
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今日もいつも通り、昇降口にあるホワイトボードの裏側に召集の合図がないか確認する。図書委員になってから1か月ほどたったが招集があったことはないので、今日もないだろうと思っていた。
しかしそこには赤い星が書かれていた。それは放課後に集合の合図。
今日は家でだらだらしようと思ってたのに。いや今日もか、、
そんなわけでまじめにすべての授業を受け、皆が下校する中図書室へ向かう。
図書室に入ると受付カウンターに三和先生がいた。
「遅い」
「すいません」
そのまま図書室の奥にある部屋に通される。そこには新しく入荷された本や傷や汚れの修理がされている本、100年以上前のかなり古い本が入っている棚が4つほど並べられていた。それと司書の仕事机とプライベート用の本棚があり、第二の図書室のようになっていた。
それからさらに奥の部屋に通される。そこは向かい合わせのソファー二つの間に机がある、隠れ家のような空間だった。
ソファーにはすでに一人、委員長の中山先輩が座ってコーヒーを飲んでいる。
「どうも」
「おう」
美和先生は手前のソファー、私は中山先輩と奥のソファーに座る。
「はーーー。」
「なんでいきなりため息なんすか?」
「うるさいわね。最近はかせと喋ってないのよ。ということでまたあなた達には私がはかせと話すきっかけを作ってもらいます」
「毎度毎度何なんだよ。声かけるだけじゃん。一人でやれよ」
「それが恥ずかしいからあんた達に頼んでんでしょ」
「わざわざ図書委員にさせることないでしょ」
「倉田さんはやだ?」
いきなり話を振られてもよくわからないし。
「あの、美和先生は葉加瀬先生が好きってことですか?」
「あ、そっか、まだ倉田さんには何も話してなかったわね。好きではないわ。でもはかせ、私に気がありそうだからこえをかけてあげるだけよ」
「え、でもさっき話しかけるの恥ずかしいって、、」
「はかせが恥ずかしいかなってこと。私はあんなヒョロ助と喋るのなんてことないわ」
「はーそうですか。でもなんか先生顔赤いですよ」
「へ?うそ?ちょっとトイレ行ってくるからあんた達でちょっと相談しときなさい」
そういうと三和先生は急ぎ足で部屋から出ていった。
「慌ただしい人だ全く」
「あの中山先輩、三和先生って葉加瀬先生のことが好きなんですか?」
「あー、そういうことだ。あの人隠すの下手すぎだよな」
「あんな分かりやすく動揺する人っているんですね」
「俺もあそこまであからさまな反応をする人を見たのは初めてだ」
「あははは」
「ところで倉田、学校にはもう慣れたのか?一応先輩だしわからないこととかあれば相談しろよ」
「今はもう慣れました。友達はいないですけど」
「安心しろ。三年この学校にいるが友達と呼べるような人は俺にもいない」
「マジですか」
「マジだ」
えっへん、と胸を張ってなぜか誇らしげにしている先輩を見てこの人もちょっと変わってるのではなんて思う。
「先輩は好きな人とかいないんですか?」
「、、、、、いないいない。そんなのいるわけない。ほんとにいないぞ。あんな奴好きでもなんでも、、とにかくいないぞ」
「そうですか」
あーいるやつね。めっちゃ棒読みだし。
図書委員のまとめ役たちがこんなんで大丈夫なのだろうか。
「俺のことは良いとして。お前がはどうなんだ?三和の相談のついでにお前の相談もうけてやるぞい」
あんたがそれを言うか。
「私そういうのちょっと興味ないので」
「嘘をつくな。この年で興味ない奴なんていないだろ」
「それじゃ先輩は興味あるってことですか?」
「、、、ないない。まったくない。俺にあるわけないだろ」
なんだこの分かりやすい反応は。三和さんのこといえないじゃん。見た目からは想像できないがかなりピュアな人なのか?
「あれ、この年で興味ない奴いないって今自分で言いませんでしたか?」
「あれ?そうだっけ。そんなことはどうでもいい。さっさと三和おだてて今日の会議終わらせるぞ」
「はい。了解しました」
「ちゃんと二人で話し合ったか」
「はい。でもあともう少しだけ考えてみます。」
先輩がそういうのと同時に私もうなずく。
「それでなんでけど、前回の作戦って三和の演技がひどすぎて大失敗だったじゃないですか。なので今回は僕と倉田で作戦を実行するのでそれにのせられてください」
前回って、今までに何回作戦が実行されたのだろうか。少し怖くなる。
「そう?それじゃ任せてみようかな。でもこれで失敗したら罰ゲームだからね」
「わかりました」
「それじゃ、あとはよろしくー」
三和先生は手をひらひらさせてから図書室を出ていく。
それからしばら中山先輩と作戦を練り、最終下校時刻になった。
こうして初めての図書委員恋愛相談が終わったのである。
しかしそこには赤い星が書かれていた。それは放課後に集合の合図。
今日は家でだらだらしようと思ってたのに。いや今日もか、、
そんなわけでまじめにすべての授業を受け、皆が下校する中図書室へ向かう。
図書室に入ると受付カウンターに三和先生がいた。
「遅い」
「すいません」
そのまま図書室の奥にある部屋に通される。そこには新しく入荷された本や傷や汚れの修理がされている本、100年以上前のかなり古い本が入っている棚が4つほど並べられていた。それと司書の仕事机とプライベート用の本棚があり、第二の図書室のようになっていた。
それからさらに奥の部屋に通される。そこは向かい合わせのソファー二つの間に机がある、隠れ家のような空間だった。
ソファーにはすでに一人、委員長の中山先輩が座ってコーヒーを飲んでいる。
「どうも」
「おう」
美和先生は手前のソファー、私は中山先輩と奥のソファーに座る。
「はーーー。」
「なんでいきなりため息なんすか?」
「うるさいわね。最近はかせと喋ってないのよ。ということでまたあなた達には私がはかせと話すきっかけを作ってもらいます」
「毎度毎度何なんだよ。声かけるだけじゃん。一人でやれよ」
「それが恥ずかしいからあんた達に頼んでんでしょ」
「わざわざ図書委員にさせることないでしょ」
「倉田さんはやだ?」
いきなり話を振られてもよくわからないし。
「あの、美和先生は葉加瀬先生が好きってことですか?」
「あ、そっか、まだ倉田さんには何も話してなかったわね。好きではないわ。でもはかせ、私に気がありそうだからこえをかけてあげるだけよ」
「え、でもさっき話しかけるの恥ずかしいって、、」
「はかせが恥ずかしいかなってこと。私はあんなヒョロ助と喋るのなんてことないわ」
「はーそうですか。でもなんか先生顔赤いですよ」
「へ?うそ?ちょっとトイレ行ってくるからあんた達でちょっと相談しときなさい」
そういうと三和先生は急ぎ足で部屋から出ていった。
「慌ただしい人だ全く」
「あの中山先輩、三和先生って葉加瀬先生のことが好きなんですか?」
「あー、そういうことだ。あの人隠すの下手すぎだよな」
「あんな分かりやすく動揺する人っているんですね」
「俺もあそこまであからさまな反応をする人を見たのは初めてだ」
「あははは」
「ところで倉田、学校にはもう慣れたのか?一応先輩だしわからないこととかあれば相談しろよ」
「今はもう慣れました。友達はいないですけど」
「安心しろ。三年この学校にいるが友達と呼べるような人は俺にもいない」
「マジですか」
「マジだ」
えっへん、と胸を張ってなぜか誇らしげにしている先輩を見てこの人もちょっと変わってるのではなんて思う。
「先輩は好きな人とかいないんですか?」
「、、、、、いないいない。そんなのいるわけない。ほんとにいないぞ。あんな奴好きでもなんでも、、とにかくいないぞ」
「そうですか」
あーいるやつね。めっちゃ棒読みだし。
図書委員のまとめ役たちがこんなんで大丈夫なのだろうか。
「俺のことは良いとして。お前がはどうなんだ?三和の相談のついでにお前の相談もうけてやるぞい」
あんたがそれを言うか。
「私そういうのちょっと興味ないので」
「嘘をつくな。この年で興味ない奴なんていないだろ」
「それじゃ先輩は興味あるってことですか?」
「、、、ないない。まったくない。俺にあるわけないだろ」
なんだこの分かりやすい反応は。三和さんのこといえないじゃん。見た目からは想像できないがかなりピュアな人なのか?
「あれ、この年で興味ない奴いないって今自分で言いませんでしたか?」
「あれ?そうだっけ。そんなことはどうでもいい。さっさと三和おだてて今日の会議終わらせるぞ」
「はい。了解しました」
「ちゃんと二人で話し合ったか」
「はい。でもあともう少しだけ考えてみます。」
先輩がそういうのと同時に私もうなずく。
「それでなんでけど、前回の作戦って三和の演技がひどすぎて大失敗だったじゃないですか。なので今回は僕と倉田で作戦を実行するのでそれにのせられてください」
前回って、今までに何回作戦が実行されたのだろうか。少し怖くなる。
「そう?それじゃ任せてみようかな。でもこれで失敗したら罰ゲームだからね」
「わかりました」
「それじゃ、あとはよろしくー」
三和先生は手をひらひらさせてから図書室を出ていく。
それからしばら中山先輩と作戦を練り、最終下校時刻になった。
こうして初めての図書委員恋愛相談が終わったのである。
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