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第五部
10 エレナ、久しぶりに訓練に顔を出す
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訓練の喧騒の中に立つ絶世のイケメンは肩当てや胸当てといった簡易防具を身にまとっていた。
殿下は王立学園にいらっしゃる時は騎士を志す生徒たちと授業を共にしてらっしゃるからか、しっかりとした身体つきをしていて体躯のいい男子生徒に囲まれていても見劣りしない。
むしろ背も高くて姿勢もいいから目立っていた。
前にお兄様が無理やり参加させられていた時はガタイのいい輩に囲まれて圧倒的ヒロイン感が拭えなかったけど、殿下はどんな場所でも圧倒的ヒーロー感に溢れている。
わたしはメアリさんと共にご令嬢達が場所取りをしている見学スペースの一角に向かう。
今日の殿下はキラキラとした淡い金色の髪を無造作にまとめている。前髪が邪魔だからか後ろに手櫛で撫でつけられた髪型は正装の時の櫛で丁寧に撫でつけられた髪型の素敵さとまた違った素敵さ。
髪をまとめるリボンは、アイラン様に刺繍を教えていた時に見本で大量に作ったもののうちの一本だった。
お兄様に「ちょうだい」と言われてあげたけど……
なんで殿下の手に渡っているの?
リボンを凝視する。
視線に気がついたのか殿下がこちらを振り返った。
「エレナ!」
凛としたよく通る声。わたしに向かって大きく振る手。
わたしは赤くなった顔を隠すように下を向くと殿下のいらっしゃった方向に手を振って応える。
その瞬間女生徒達の断末魔のような悲鳴が鳴り響いた。
わたしは向けられる視線を背中に感じ、顔を上げる勇気はない。
嫌われ者のくせに。
口にはしなくても、周りのご令嬢達がそう思っているのは想像に難くない。
「殿下に手を振るなんて図々しい振る舞いをしてしまったわ」
「なんでですか? 王太子様、めちゃくちゃ嬉しそうでしたよ」
口から漏れた呟きにメアリさんがフォローしてくれる。
「でも、やり過ぎたわ。周りの目が……」
「確かに」
メアリさんはキョロキョロと周りを見回すと肯定した。
「わたしは、悪名高い婚約者でしかないのだから、きちんと自覚して振る舞わなくてはいけないのに」
「は? マジで言ってます?」
呆れ果てたような声にわたしは顔を上げる。
「マジだけど、どうして?」
「さっきの授業でご令嬢達に囲まれたのにまだそんなこと言ってるんですか? ファンサし過ぎたみたいな話かと思いました」
「ファンサな訳ないじゃない。皆さん事実確認をされていただけでしょう? わきまえなくてはいけないのよ」
「信じらんない……」
呆れたような顔が、より残念なものを見る目に変わる。
そうよね。メアリさんはわたしが王太子妃になると信じて侍女になろうとしてくれているのに、わたしがまだ悪名高い婚約者のままだなんて信じたくないはずよ。
一緒に噂を覆そうと言ってくださった殿下には悪いけど、そんな簡単に悪い噂なんて覆らない。
だからっていつまでも下を向いていてはいけないわ。
わたしは前を向いた。
***
「──訓練はここまで!」
ルーセント少尉の声が響く。
殿下は手合わせをしていたダスティン様に声をかけると、輝かしい笑みを浮かべてこちらに向かってきた。
キラキラ眩しすぎて目が潰れそう。
「私の応援に来てくれたのかな?」
周りのご令嬢たちからギラギラとした視線を向けられているのに、殿下は周りが見えていらっしゃらないのか見えていても無視する気なのかわたしに向かってウィンクをした。
流れ弾を食らったご令嬢の何人かが地面に座り込んだり胸を押さえている。
わたしも胸をギュッと押さえる。もちろんカッコイイのドキドキもあるけれど、心苦し過ぎる。
「あ、いえ、いつも頑張っていらっしゃるスピカさんたちの応援をしに来ましたの」
「……そうか」
わたしがそう言って逃げ腰になると、殿下の周りからキラキラのエフェクトが半減し、どこからかじめっとした肌にまとわりつくような陰湿な空気が流れてきたように感じる。
「えっと、もちろん、殿下の応援もしておりますわ。ルーセント少尉を王立学園に派遣されたのは殿下でいらっしゃいますものね。騎士を目指すものたちからは実践的な訓練だと好評を博していると聞いております」
陰湿な空気に負けないように、取り繕って明るく振る舞う。
「誰から聞いたんだい?」
「ここにいる皆さんが口を揃えておっしゃってます」
「エレナはここにいる者たちとよく話すのかい」
「はい! 差し入れをお渡しするのでその時によく話していただいてます」
殿下は品定めするように周りを見渡す。男子生徒たちはその視線に縮こまり、わたしの隣ではメアリさんが必死に首を振っていた。
「へぇ。差し入れね」
「そうだわ! 皆さんに差し入れを配ってますので殿下もいかがですか?」
わたしは殿下に渡すために自分のカゴから一つ胡桃のケーキを手に取る。
メアリさんは慌てるようにわたしからカゴを奪って「いつも通りわたしが皆さんに配ってきます」と立ち去ってしまった。
急にどうしたのかしら。
そりゃ、お休みの間はジェームズ商会に手配してもらっていたけれど、もともとわたしだって配っていたわ。それに、メアリさんだって王宮に一緒に出仕されてたんだから、配ってくれてたのはベリンダさん達なのに。
「最近はメアリさんにお願いしてジェームズ商会に頼むことが多かったんです。今日は我が家で用意したものなんですよ」
とは言ってもお兄様が「エレナが久しぶりに王立学園に行くんだから」と厨房に頼んでくれていたんだけど。
包みを広げると、香ばしい胡桃のケーキの匂いが広がる。
「胡桃のケーキだ」
じっとりとした顔から少し嬉しそうな表情に変わる。
「こないだ食べた以来だな」
こないだ……
殿下が領地のお祭りに来てくれた時を思い出す。
あの時わたしは殿下は幼い頃のことを覚えてないと思い込んでて、胡桃のケーキを殿下が召し上がってくれないのを毒味がいないからなんて言い訳して……
結局殿下はわたしが一口齧ったのを毒味したことにしてくれて召し上がってくださった。
わたしの手から……
顔が真っ赤になったのはわたしだけじゃなくて殿下もだ。
「毒味をしていないケーキを殿下に召し上がっていただくことはできないですものね」
わたしはケーキを半分に分けた片方を齧り、もう片方を殿下に差し出した。
目の前でごくりと喉が鳴る。
殿下は手を伸ばしてわたしの手首を掴むと、齧りかけの胡桃ケーキを持つ手に向かって顔を近づけわたしの齧ったケーキを口に運ぶ。
ご令嬢達の悲鳴が響きわたった。
殿下は王立学園にいらっしゃる時は騎士を志す生徒たちと授業を共にしてらっしゃるからか、しっかりとした身体つきをしていて体躯のいい男子生徒に囲まれていても見劣りしない。
むしろ背も高くて姿勢もいいから目立っていた。
前にお兄様が無理やり参加させられていた時はガタイのいい輩に囲まれて圧倒的ヒロイン感が拭えなかったけど、殿下はどんな場所でも圧倒的ヒーロー感に溢れている。
わたしはメアリさんと共にご令嬢達が場所取りをしている見学スペースの一角に向かう。
今日の殿下はキラキラとした淡い金色の髪を無造作にまとめている。前髪が邪魔だからか後ろに手櫛で撫でつけられた髪型は正装の時の櫛で丁寧に撫でつけられた髪型の素敵さとまた違った素敵さ。
髪をまとめるリボンは、アイラン様に刺繍を教えていた時に見本で大量に作ったもののうちの一本だった。
お兄様に「ちょうだい」と言われてあげたけど……
なんで殿下の手に渡っているの?
リボンを凝視する。
視線に気がついたのか殿下がこちらを振り返った。
「エレナ!」
凛としたよく通る声。わたしに向かって大きく振る手。
わたしは赤くなった顔を隠すように下を向くと殿下のいらっしゃった方向に手を振って応える。
その瞬間女生徒達の断末魔のような悲鳴が鳴り響いた。
わたしは向けられる視線を背中に感じ、顔を上げる勇気はない。
嫌われ者のくせに。
口にはしなくても、周りのご令嬢達がそう思っているのは想像に難くない。
「殿下に手を振るなんて図々しい振る舞いをしてしまったわ」
「なんでですか? 王太子様、めちゃくちゃ嬉しそうでしたよ」
口から漏れた呟きにメアリさんがフォローしてくれる。
「でも、やり過ぎたわ。周りの目が……」
「確かに」
メアリさんはキョロキョロと周りを見回すと肯定した。
「わたしは、悪名高い婚約者でしかないのだから、きちんと自覚して振る舞わなくてはいけないのに」
「は? マジで言ってます?」
呆れ果てたような声にわたしは顔を上げる。
「マジだけど、どうして?」
「さっきの授業でご令嬢達に囲まれたのにまだそんなこと言ってるんですか? ファンサし過ぎたみたいな話かと思いました」
「ファンサな訳ないじゃない。皆さん事実確認をされていただけでしょう? わきまえなくてはいけないのよ」
「信じらんない……」
呆れたような顔が、より残念なものを見る目に変わる。
そうよね。メアリさんはわたしが王太子妃になると信じて侍女になろうとしてくれているのに、わたしがまだ悪名高い婚約者のままだなんて信じたくないはずよ。
一緒に噂を覆そうと言ってくださった殿下には悪いけど、そんな簡単に悪い噂なんて覆らない。
だからっていつまでも下を向いていてはいけないわ。
わたしは前を向いた。
***
「──訓練はここまで!」
ルーセント少尉の声が響く。
殿下は手合わせをしていたダスティン様に声をかけると、輝かしい笑みを浮かべてこちらに向かってきた。
キラキラ眩しすぎて目が潰れそう。
「私の応援に来てくれたのかな?」
周りのご令嬢たちからギラギラとした視線を向けられているのに、殿下は周りが見えていらっしゃらないのか見えていても無視する気なのかわたしに向かってウィンクをした。
流れ弾を食らったご令嬢の何人かが地面に座り込んだり胸を押さえている。
わたしも胸をギュッと押さえる。もちろんカッコイイのドキドキもあるけれど、心苦し過ぎる。
「あ、いえ、いつも頑張っていらっしゃるスピカさんたちの応援をしに来ましたの」
「……そうか」
わたしがそう言って逃げ腰になると、殿下の周りからキラキラのエフェクトが半減し、どこからかじめっとした肌にまとわりつくような陰湿な空気が流れてきたように感じる。
「えっと、もちろん、殿下の応援もしておりますわ。ルーセント少尉を王立学園に派遣されたのは殿下でいらっしゃいますものね。騎士を目指すものたちからは実践的な訓練だと好評を博していると聞いております」
陰湿な空気に負けないように、取り繕って明るく振る舞う。
「誰から聞いたんだい?」
「ここにいる皆さんが口を揃えておっしゃってます」
「エレナはここにいる者たちとよく話すのかい」
「はい! 差し入れをお渡しするのでその時によく話していただいてます」
殿下は品定めするように周りを見渡す。男子生徒たちはその視線に縮こまり、わたしの隣ではメアリさんが必死に首を振っていた。
「へぇ。差し入れね」
「そうだわ! 皆さんに差し入れを配ってますので殿下もいかがですか?」
わたしは殿下に渡すために自分のカゴから一つ胡桃のケーキを手に取る。
メアリさんは慌てるようにわたしからカゴを奪って「いつも通りわたしが皆さんに配ってきます」と立ち去ってしまった。
急にどうしたのかしら。
そりゃ、お休みの間はジェームズ商会に手配してもらっていたけれど、もともとわたしだって配っていたわ。それに、メアリさんだって王宮に一緒に出仕されてたんだから、配ってくれてたのはベリンダさん達なのに。
「最近はメアリさんにお願いしてジェームズ商会に頼むことが多かったんです。今日は我が家で用意したものなんですよ」
とは言ってもお兄様が「エレナが久しぶりに王立学園に行くんだから」と厨房に頼んでくれていたんだけど。
包みを広げると、香ばしい胡桃のケーキの匂いが広がる。
「胡桃のケーキだ」
じっとりとした顔から少し嬉しそうな表情に変わる。
「こないだ食べた以来だな」
こないだ……
殿下が領地のお祭りに来てくれた時を思い出す。
あの時わたしは殿下は幼い頃のことを覚えてないと思い込んでて、胡桃のケーキを殿下が召し上がってくれないのを毒味がいないからなんて言い訳して……
結局殿下はわたしが一口齧ったのを毒味したことにしてくれて召し上がってくださった。
わたしの手から……
顔が真っ赤になったのはわたしだけじゃなくて殿下もだ。
「毒味をしていないケーキを殿下に召し上がっていただくことはできないですものね」
わたしはケーキを半分に分けた片方を齧り、もう片方を殿下に差し出した。
目の前でごくりと喉が鳴る。
殿下は手を伸ばしてわたしの手首を掴むと、齧りかけの胡桃ケーキを持つ手に向かって顔を近づけわたしの齧ったケーキを口に運ぶ。
ご令嬢達の悲鳴が響きわたった。
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