妹の結婚を邪魔するために姉は婚約破棄される

抜け道は誰もが探すもの

　創世王陛下に花嫁が嫁ぐのは、大きな災害が起こったとき、あるいは前回の花嫁の義理も含めた兄弟姉妹が全員亡くなった後に占術で日時が決められる。
　そのため、その時に貴族家に二人以上子供がいて、一人以上が一定年齢内の娘なら花嫁を出すという義務が順番に回ってくる。一人娘を嫁がせないのは貴族としても生け贄候補としても血が途絶えては困るからだ。
　災害までは予測できないが寿命で来る時はある程度は分かる。
　なのでその時期は跡取りしか作らず候補から逃れたり、逆に外に妾と子を作りいざとなったらそこから適当な娘を連れてくることを計画したりする。たまに一世代ずれて悲劇の原因になったり、自分の子供が候補に入らないうちに花嫁の家族を殺そうとした輩が出たり、怪しげな産み分け方が流行ったりもするが。

　元々我が家は今回花嫁を出す家ではなかった。
　けれど二つ下の妹が物心つくかつかないかの時、本来花嫁を出す家の姉弟の、跡継ぎである方の弟が怪我をして身体が弱くなってしまって子供を望めない可能性が出てきたとこちらに回ってきた。
　恐らく嘘だろう。数年してほとぼりが冷めたらしれっと回復するに違いない。社交界には出遅れるだろうが、それでも姉の命を取ったのだろう。
　それは皆分かっているだろうが、あいにくと証拠はないし、自分たちの時に同じ手が使えるかもと考えた人達が味方になるはずがない。

　家を継ぐのは基本男児優先、男児がいない、あるいは複数候補がいる場合長子優先となる。つまり私は今のところ跡継ぎなので花嫁の候補から外れる。
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　これがガイドライン『一つの作品を分割またはコピーして、別作品として投稿する行為。』に引っかからないのかという質問をアルファポリス外で頂きました。
　何があったのかと思ったら、以前どっかで紹介されて読んでた某所の作品でいきなり改稿とかはじめて、よくよくみると改稿好きっぽかったからすぐに改稿版読むと混乱しそうだし、また改稿しないとも限らないから完結した頃まで覚えといたら読もうと思ってた人が、アルファにも投稿してて改稿前と改稿後がそれに引っかかってややこしいことになってるそうで。
　読み切りの連載版と元のとか普通に両方あるのとかよく見るから改稿も大丈夫なのかと思ってた、てか普通に前と後一緒に存在してると思ってた。思い込みって怖い。
　しかしアルファって改稿しづらいんだね。新規に作るとガイドラインに引っかかる、改稿前の後に続けて投稿だと読者が改稿前の続きかと期待してがっかりさせそう、改稿前のに案内を出して暫くしたら差し替えるか続きに投稿だとその暫くが何時までが悩むところだし、その間に改稿進めようと思ってもよくなってるのか悪くなってるのか分からなくなったときに聞けないから辛いよなぁ。自分は感想覧開けてないしここでは長めなの出してないから関係ない可能性高いけど。改稿前を消した場合コピペボットに収集されてたときにオリジナリティーはないテンプレとはいえこっちがオリジナルですって主張しづらいし。
　じゃなくて、これが引っかからないかどうかの話でしたね。
　個人的には『魔王と呼ばれた存在が本当に魔王になるまでの顛末』と『イケニエのキモチ』が引っかからないと判断されているようなので、大丈夫なんじゃないかなと思ってます。もう一方はオムニバスの中の一部ということもありますし。
　もし引っかかった場合、選択出来るのならこちらの方をよそに移しますので、気になる方は作者名を覚えておいてください、ここで案内出せるとは限りませんし。ちなみに『魔王と呼ばれた～』と『イケニエ～』だったら『魔王と～』の方を移す、だからまだカテゴリに違和感あるんだってば。