51 / 91
51 self-esteem★(2)
しおりを挟む
ミルドレッドの反応を見ながらロミオはぬるっとした液体を、既に固くなっていた花芽に塗り付けた。彼に繊細な手つきで擦られるたびに、チカチカとした白い火花が頭の中に散ったような錯覚を覚えた。
それから何度も何度も、絶頂を味わった。
気がつけば、はあはあと荒い息をついて、ミルドレッドは高くて白い天井を見つめていた。ロミオは身体を起こして、蜜口が良く見えるように足を高くして待っている。ぬるぬるとした丸い先端が、その場所へと狙い定めたように縦筋に沿って動く。
(ああ……やっと……)
「ミルドレッド……痛いかもしれないけど。ごめん」
ロミオの低い声を聞いた瞬間に、それは一気に突き刺さり、お腹の奥の方にずくりとした痛みを感じた。いきなり開かれた狭い隘路は、まるで抗議するように侵入者となった中のものをぎゅうっと締め付けた。
「っ……ああっ……」
思いもしなかった鈍い痛みの感覚に我慢し切れずに思わず声をあげたミルドレッドに、ロミオは何かを我慢しているのか額からポツリと汗を垂らして言った。
「っごめん。痛いよね。君の中が慣れるまで、動かないから……どうか、許して」
ポタリと顔に落ちる汗はミルドレッドの顔に落ちて、頬に沿って流れた。その言葉で、彼が衝動的に動きたくなるのを、必死で我慢していることを知った。
「お願い。謝らないで……動いて。もう、動いて良いから、ロミオ」
真っ直ぐに見つめる視線に応えるように、彼は愛しげにゆっくりと笑った。
「ミルドレッド。君は、いちいち俺を虜にしないと気が済まない。あの魔王より、恐ろしい存在かも。俺にとっては」
世界を脅かす魔王より恐ろしいと喩えられたミルドレッドが何かを言うより早く、彼はゆっくりと動き出した。ねっとりとした腰つきで、ぐちゅっぐちゅっという緩慢な水音は部屋の中に跳ねた。
「あっ……あんっ……あっ……ロミオっ……」
甘い声で彼を呼んだミルドレッドを見て、ロミオは一気に抽送を早めた。もう派手な水音は止んで、代わりに互いの肉を叩く音が聞こえる。彼が奥で熱を放って果てたのは、いつだったのか。快感にとかされて時間の感覚が無くなっていたミルドレッドには、わからなくなっていた。
(……終わったの? 奥が凄く熱い……)
彼の大きな肉棒は、果てたばかりだと言うのにひどく固くてミルドレッドの体内で大きな存在感を保っていた。けれどそれが、ゆっくりと引き抜かれて行く時に得も言われぬ喪失感も連れてきた。
「ありがとう。ミルドレッド。俺は……すごく気持ち良かった。女の子側は、最初はそうでもないらしいけど。だんだんと、気持ち良くなっていくらしいよ。これから気持ち良くなれるように、頑張る」
頬に軽い口づけを落としたロミオの蒼い目が視界に残って、疲労を感じていたミルドレッドの意識は深い眠りの淵へと落ちて行った。
それから何度も何度も、絶頂を味わった。
気がつけば、はあはあと荒い息をついて、ミルドレッドは高くて白い天井を見つめていた。ロミオは身体を起こして、蜜口が良く見えるように足を高くして待っている。ぬるぬるとした丸い先端が、その場所へと狙い定めたように縦筋に沿って動く。
(ああ……やっと……)
「ミルドレッド……痛いかもしれないけど。ごめん」
ロミオの低い声を聞いた瞬間に、それは一気に突き刺さり、お腹の奥の方にずくりとした痛みを感じた。いきなり開かれた狭い隘路は、まるで抗議するように侵入者となった中のものをぎゅうっと締め付けた。
「っ……ああっ……」
思いもしなかった鈍い痛みの感覚に我慢し切れずに思わず声をあげたミルドレッドに、ロミオは何かを我慢しているのか額からポツリと汗を垂らして言った。
「っごめん。痛いよね。君の中が慣れるまで、動かないから……どうか、許して」
ポタリと顔に落ちる汗はミルドレッドの顔に落ちて、頬に沿って流れた。その言葉で、彼が衝動的に動きたくなるのを、必死で我慢していることを知った。
「お願い。謝らないで……動いて。もう、動いて良いから、ロミオ」
真っ直ぐに見つめる視線に応えるように、彼は愛しげにゆっくりと笑った。
「ミルドレッド。君は、いちいち俺を虜にしないと気が済まない。あの魔王より、恐ろしい存在かも。俺にとっては」
世界を脅かす魔王より恐ろしいと喩えられたミルドレッドが何かを言うより早く、彼はゆっくりと動き出した。ねっとりとした腰つきで、ぐちゅっぐちゅっという緩慢な水音は部屋の中に跳ねた。
「あっ……あんっ……あっ……ロミオっ……」
甘い声で彼を呼んだミルドレッドを見て、ロミオは一気に抽送を早めた。もう派手な水音は止んで、代わりに互いの肉を叩く音が聞こえる。彼が奥で熱を放って果てたのは、いつだったのか。快感にとかされて時間の感覚が無くなっていたミルドレッドには、わからなくなっていた。
(……終わったの? 奥が凄く熱い……)
彼の大きな肉棒は、果てたばかりだと言うのにひどく固くてミルドレッドの体内で大きな存在感を保っていた。けれどそれが、ゆっくりと引き抜かれて行く時に得も言われぬ喪失感も連れてきた。
「ありがとう。ミルドレッド。俺は……すごく気持ち良かった。女の子側は、最初はそうでもないらしいけど。だんだんと、気持ち良くなっていくらしいよ。これから気持ち良くなれるように、頑張る」
頬に軽い口づけを落としたロミオの蒼い目が視界に残って、疲労を感じていたミルドレッドの意識は深い眠りの淵へと落ちて行った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
270
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる