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本編
そうじゃない
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「あっ」
私はサッと手を下げた。フィースは微妙な顔をしている。ゴミ袋に物を入れようと手を伸ばしたらフィースの手に当たってしまったのだ。
「…別に嫌がられるのは慣れてるけど、昨日までと違うんじゃない?」
「ごめんなさい」
顔を熱くしてフィースの顔が見れない。2人を見るとあの倉庫での一件を思い出してどうしても意識してしまう。
「別に良いけど」
ふん、と息を吐くとフィースはゴミ袋をまとめると行ってしまった。昨日までは仲良く、とは言わないけど、普通の同僚同士上手くやれていたと思う。
こんな風に気まずくなるはずじゃなかったのに。
イアンは、と見ると大人しく仕分け作業に没頭しているみたいだ。
どちらも、あんな、あの倉庫でのことをした風には見えなかった。
「さてと…」
私は大きな袋に瓶を詰め終えて振り向いた。
すぐ後ろに彼が居た。
「わ」
驚いて私はよろける。その腕を掴んで転ぶのを止めてくれた。
「えっと、フィース?イアン?」
彼は黙って頷いた。イアンだ。
「イアン、ありがとう。…あ、これ運んでくれる?これで今日は終わりにするから」
また頷く。なんの感情もない、無表情だ。
私は悪戯心がうずいてイアンの頬を突っついた。
「…やめて」
はじめてイアンが喋った。ちょっとかすれたフィースの声と一緒のハスキーな声。
「動かさないと凝らない?」
私は柔らかい頬を指で触る。
「触るな。汚れる」
「え?」
私はぱっと手を見た。確かにさっきは手袋してたけど、綺麗とは言い難いか。
「ごめんなさい気が利かなくて」
「…ガードルートが汚れる」
ぽつりとイアンは言った。
「え?なんで?汚れないよ」
イアンのほっぺたは何もついてなくて綺麗だ。というか芸術作品みたいなラインしてる。ほんと、綺麗だなー。
私がじっと見るとイアンは居心地を悪そうにして何も言わずに去っていった。
私はサッと手を下げた。フィースは微妙な顔をしている。ゴミ袋に物を入れようと手を伸ばしたらフィースの手に当たってしまったのだ。
「…別に嫌がられるのは慣れてるけど、昨日までと違うんじゃない?」
「ごめんなさい」
顔を熱くしてフィースの顔が見れない。2人を見るとあの倉庫での一件を思い出してどうしても意識してしまう。
「別に良いけど」
ふん、と息を吐くとフィースはゴミ袋をまとめると行ってしまった。昨日までは仲良く、とは言わないけど、普通の同僚同士上手くやれていたと思う。
こんな風に気まずくなるはずじゃなかったのに。
イアンは、と見ると大人しく仕分け作業に没頭しているみたいだ。
どちらも、あんな、あの倉庫でのことをした風には見えなかった。
「さてと…」
私は大きな袋に瓶を詰め終えて振り向いた。
すぐ後ろに彼が居た。
「わ」
驚いて私はよろける。その腕を掴んで転ぶのを止めてくれた。
「えっと、フィース?イアン?」
彼は黙って頷いた。イアンだ。
「イアン、ありがとう。…あ、これ運んでくれる?これで今日は終わりにするから」
また頷く。なんの感情もない、無表情だ。
私は悪戯心がうずいてイアンの頬を突っついた。
「…やめて」
はじめてイアンが喋った。ちょっとかすれたフィースの声と一緒のハスキーな声。
「動かさないと凝らない?」
私は柔らかい頬を指で触る。
「触るな。汚れる」
「え?」
私はぱっと手を見た。確かにさっきは手袋してたけど、綺麗とは言い難いか。
「ごめんなさい気が利かなくて」
「…ガードルートが汚れる」
ぽつりとイアンは言った。
「え?なんで?汚れないよ」
イアンのほっぺたは何もついてなくて綺麗だ。というか芸術作品みたいなラインしてる。ほんと、綺麗だなー。
私がじっと見るとイアンは居心地を悪そうにして何も言わずに去っていった。
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