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本編
薬屋にて
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私は薬屋にこっそり買い物に来ていた、フィース達の使っている眠り薬がいくらくらいなのか知りたかったからだ。
「え、これほんと?」
思わず声が出てしまった。眠り薬、高い。一番下のクラスでも結構な額。え、騎士って高給だとは聞いたことあるけど、そんなに貰ってるのかな。ミッキー君の貯金もかなりの額だったもんね。
…でもフィースとイアンは騎士学校を出たばかりのホヤホヤ新入り騎士だ。いくら貰っているにしてもこの前から3回使っている。かなりの出費をしていると思う。
「いらっしゃい」
声がしたので何気なく入り口方向を見た。あれ?ヴィンセントさんだ。フードを被って顔を隠しているけど、雰囲気でなんとなくヴィンセントさんだとわかってしまう。長身だし目立つからね。
私は声をかけようと二歩ほど歩み出したところで足を止めた。
「この前お願いした媚薬の件だが」
「ああ、出来ていますよ。少々お待ちください」
び、媚薬?本当にあるんだ?
私はそっと棚の影に隠れてやりとりを見た。
「こちらの媚薬は効果は弱めですが抜けも早い。身体に負担がかかりにくいと思います」
「…いくらだ」
どピンクの液体が派手な瓶に入っている。媚薬って結構な額するなぁ。
チャリと金貨の音がして取引を終えたのか、ヴィンセントさんは足早に外に出て行った。
「あの…」
「あれお嬢ちゃん中に居たのかい。何か欲しいものがあるかい?」
薬屋の店主は愛想よく応対してくれる。
「さっき媚薬って聞こえたんですけど…」
「ああ、まああの容姿だからねぇ、媚薬でも使わないとままならないじゃないかね。見て見ぬふりをしてやっておくれ」
「ええっと、はい」
「…お嬢ちゃんみたいな可愛い女の子は気をつけておいた方が良い。知らないうちに媚薬を飲まされたりするかもしれないな。良かったら解毒薬を買って帰るかい?もしもの時のためにね」
解毒剤は意外と安くてお手頃価格だった。
一応買っておくか、という軽い気持ちで肌荒れのクリームと一緒に購入した。
「え、これほんと?」
思わず声が出てしまった。眠り薬、高い。一番下のクラスでも結構な額。え、騎士って高給だとは聞いたことあるけど、そんなに貰ってるのかな。ミッキー君の貯金もかなりの額だったもんね。
…でもフィースとイアンは騎士学校を出たばかりのホヤホヤ新入り騎士だ。いくら貰っているにしてもこの前から3回使っている。かなりの出費をしていると思う。
「いらっしゃい」
声がしたので何気なく入り口方向を見た。あれ?ヴィンセントさんだ。フードを被って顔を隠しているけど、雰囲気でなんとなくヴィンセントさんだとわかってしまう。長身だし目立つからね。
私は声をかけようと二歩ほど歩み出したところで足を止めた。
「この前お願いした媚薬の件だが」
「ああ、出来ていますよ。少々お待ちください」
び、媚薬?本当にあるんだ?
私はそっと棚の影に隠れてやりとりを見た。
「こちらの媚薬は効果は弱めですが抜けも早い。身体に負担がかかりにくいと思います」
「…いくらだ」
どピンクの液体が派手な瓶に入っている。媚薬って結構な額するなぁ。
チャリと金貨の音がして取引を終えたのか、ヴィンセントさんは足早に外に出て行った。
「あの…」
「あれお嬢ちゃん中に居たのかい。何か欲しいものがあるかい?」
薬屋の店主は愛想よく応対してくれる。
「さっき媚薬って聞こえたんですけど…」
「ああ、まああの容姿だからねぇ、媚薬でも使わないとままならないじゃないかね。見て見ぬふりをしてやっておくれ」
「ええっと、はい」
「…お嬢ちゃんみたいな可愛い女の子は気をつけておいた方が良い。知らないうちに媚薬を飲まされたりするかもしれないな。良かったら解毒薬を買って帰るかい?もしもの時のためにね」
解毒剤は意外と安くてお手頃価格だった。
一応買っておくか、という軽い気持ちで肌荒れのクリームと一緒に購入した。
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