花は風と共に散る【美醜逆転】

本編

ピクニック

私はフィースとイアンをピクニックに誘うことにした。ちょうど彼等の非番の日と私の休みが被る日があったのだ。

「ピクニック？」
フィースはビックリしてる。イアンは何も言わないで頷いた。
「うん。今度の休みに城の裏手にある森に行きたいと思って」
「構わないけど…」
チラッとイアンの顔を見る。イアンはまた何も言わない。
「嫌だったら良いよ。街歩きとかでも良いし」
ギョッとした顔でフィースは慌てて言った。
「いや、ピクニックで良いよ。そっちにしよう」
街歩き、嫌いなのかな？

私たちは森にある大きな木の下で布を敷いて座ってお弁当を食べていた。
「美味しいよ、ありがとう。ガードルート」
一応料理ができる私は寮の厨房を借りてお弁当を作っていた。2人ともすごいスピードで食べ進んでくれてもうほとんど空っぽだ。
「いえいえ。いっぱい食べてくれて嬉しい」

その時イアンが真剣な顔をして言った。
「ガードルートも食べたい」
え？
私とフィースは固まった。イアンの深い青い目は不安そうに揺れている。
「いきなり何言ってるんだよ、お前」
呆れ顔でフィースはパシン、とイアンの腕を叩いた。
「ガードルートは大丈夫だって言ったから…」
イアンは泣きそうになっている。ここは絶対期待を裏切ったらダメな場面だ。私は覚悟を決めた。
「えっと、大丈夫だよ。どうしたら良い？」
「…下着を取って」
私はそっとスカートから下着を取った。すうすうする。

「僕が寝転ぶから顔に跨がって欲しい」
顔が熱くなる。初心者だと思っていた相手からいきなり上級技をかけられた気分だ。イアン、どうしちゃったの？
私は躊躇しながら寝転んだイアンの顔の上に跨がった。
「…ひゃ」
ぺろ、と舌が舐める。フィースはまだ驚きで固まったままだ。
「おいひい」
ペチャペチャと音をさせて時折ゴクン、と液体を飲みながらイアンは繰り返した。
「ふぁっ…」
と声をあげながら体がくねる。気持ち良い。
フィースが倒れそうになるのを支えてくれて、抱きつきながら私の唇にキスをした。
「イアン、後で代われよ」
「うん」
イアンは素直に頷いた。

唇はチュウっと吸い上げられて下はペロペロと舐められている。気持ち良すぎて頭がどうにかなってしまいそう。

とにかく、すごく気持ち良かった。