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本編
妙策
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私は当事者の双子を除いて作戦会議をすることにした。
「ひどいです。ガードルートさんっ」
「ごめんね、ミッキー君、仲間外れするつもりはなかったんだけど」
ぷくっと頬を栗鼠のように膨らませた彼に、私は手を合わせた。そんな顔も可愛い。
「なんで僕にだけ事情を相談してくれなかったんですか、頼りなかったんですか」
「そんな訳ないよ。タイミングが合わなかっただけ!」
慌てて私は首を振った。未だにくりくりの茶色い目は潤んでいる。
「許してやれよ、ミッキー。お前もこのところ忙しくて会えなかったんじゃないか?」
ノアさんが助け舟を出してくれた。
そうなのだ。ミッキー君は有能だし小柄だからか使い勝手が良いのかいつも忙しいんだよね。
「それはっ、そうですけど…ガードルートさんのことが最優先ですっ。騎士団なら他の騎士団もありますし…」
「黒竜騎士団を抜けるとガードルートと一緒に過ごせる時間は少なくなるだろうな」
ミッキー君は何も言えなくて俯いてしまった。私は苦笑して手を握る。
「仲間外れじゃないよ。大丈夫だよ。ミッキー君」
ぱっと顔をあげて微笑む。ああ。可愛い。癒される。
「さて、そこまでで大丈夫か?」
と、ヴィンセントさんが口を出してくる。長い足を組んで物憂げな表情だ。
「はい、ごめんなさい。話を止めてしまって」
「…今回の件で問題なのは婚約者との婚約解消がうまくいかない、という点で良かったな。流石にバーンスタイン家でのことは私達に手出しするのは難しい。双子に頑張ってもらう以外ないだろう」
「はい」
私は顔を引き締めて頷いた。どこかに助けとなる糸口はあるのだろうか。
「それなら私に妙策がある」
ヴィンセントさんはにやりと笑った。
「えっと、どういうことですか?」
「君を悩ませているものを片付けることになるだろう。上手く行けば、だが」
「はい?」
「それを行うにはガードルートの安全確保が最優先事項だ。良いな。ノア、ミッキー」
2人の顔が引き締まった。
「ひどいです。ガードルートさんっ」
「ごめんね、ミッキー君、仲間外れするつもりはなかったんだけど」
ぷくっと頬を栗鼠のように膨らませた彼に、私は手を合わせた。そんな顔も可愛い。
「なんで僕にだけ事情を相談してくれなかったんですか、頼りなかったんですか」
「そんな訳ないよ。タイミングが合わなかっただけ!」
慌てて私は首を振った。未だにくりくりの茶色い目は潤んでいる。
「許してやれよ、ミッキー。お前もこのところ忙しくて会えなかったんじゃないか?」
ノアさんが助け舟を出してくれた。
そうなのだ。ミッキー君は有能だし小柄だからか使い勝手が良いのかいつも忙しいんだよね。
「それはっ、そうですけど…ガードルートさんのことが最優先ですっ。騎士団なら他の騎士団もありますし…」
「黒竜騎士団を抜けるとガードルートと一緒に過ごせる時間は少なくなるだろうな」
ミッキー君は何も言えなくて俯いてしまった。私は苦笑して手を握る。
「仲間外れじゃないよ。大丈夫だよ。ミッキー君」
ぱっと顔をあげて微笑む。ああ。可愛い。癒される。
「さて、そこまでで大丈夫か?」
と、ヴィンセントさんが口を出してくる。長い足を組んで物憂げな表情だ。
「はい、ごめんなさい。話を止めてしまって」
「…今回の件で問題なのは婚約者との婚約解消がうまくいかない、という点で良かったな。流石にバーンスタイン家でのことは私達に手出しするのは難しい。双子に頑張ってもらう以外ないだろう」
「はい」
私は顔を引き締めて頷いた。どこかに助けとなる糸口はあるのだろうか。
「それなら私に妙策がある」
ヴィンセントさんはにやりと笑った。
「えっと、どういうことですか?」
「君を悩ませているものを片付けることになるだろう。上手く行けば、だが」
「はい?」
「それを行うにはガードルートの安全確保が最優先事項だ。良いな。ノア、ミッキー」
2人の顔が引き締まった。
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