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68話目 決闘はまだ始まったばかり
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私は双剣で、相手は刀。
2本と1本では明らかに2本が有利なわけで、私が一方の短剣で相手の刀を抑えている間にもう一方で攻撃をすればいいのだ。
私は左手を前へ、右手を越しの方へ構えた。
そして左で構えた短剣をSakuraへと振りかざし、Sakuraはそれを押し返すかのように力強く受け止めた。
その受け止める力は非常に強く、私は左のみでは受けきれないと判断、攻撃用に腰のあたりに待機させていた右側も使って止めることにした。
足で蹴りを入れようか考えたのだが、今は踏ん張っているので精一杯だ。
どうやら相手もものすごい力で踏ん張っているらしく、膠着状態が続いた。
「やはり化け物ですね。私はいつかあなたと戦うためにと相当鍛えてきましたから、正直1発で決着がつくと思っていましたよ。」
「流石に舐めないでほしいわ。」
そうやって戦いの方へ割いている脳の一部を使い、互いに戦いと関係ないような話をした。
少しでも相手の気をそらさないといけないからだ。
そうでもしないと隙きは生まれない。
と、言ったものの、一向にスキを見せる気配がないわけで、相当長い時間話をしているのだ。
どちらかが仕掛けないと試合が進んでいかない。
……
先手必勝である。
ここは私が先に仕掛けることにした。
それでも、今体勢を無理に崩したら切り込まれるだけだし、押し返すだけでも相手の反応次第では一気に不利になってしまうのだ。
「跳躍!」
そこで選んだ手は跳躍スキルを使って高く飛び上がること。
私はSakuraの頭上高くまで飛び上がった。
Sakuraはどうやら跳躍系のスキルは持っていないようで、どこに落下するのかとこちらをじっくり観察している。
数秒後、私は地面近くまで落ちてきていて、そろそろ再び戦いが始まるタイミングだ。
このまま落ちても切られるだけだし、少しミスをしたら地面に叩きつけられて敗北する可能性もあるのだ。
私は緊張からか、額から汗が滴るのを感じた。
すでに私が落ちるであろう地点にはSakuraが先回りしているので落下場所をずらさないといけない。
空中で軌道を変えるというのはまあ不可能だ。
しかし、私には空中ジャンプのスキルがあるのでそれを利用することにした。
私は勢いよく斜め上の方向へ跳び上がり、そこから地面へ向かって垂直へ向きを変えた。
その位置は少しSakuraのいる位置からずれており、こちらへ向かって走ってくるのが見える。
私は地面すれすれ、きっと地面まで30cmを切っていたであろう地点で、90度向きを変え、Sakuraの方へと超加速で向かった。
予定ではもう少し高い位置で向きを変えるはずだったのだが、気がついたときにはもうすでに地面すれすれになっていたためにこの位置になってしまった。
このままでは上の方から背中を切りつけられて終わりだ。
Sakuraまであと2mだろう。
きっと1秒足らずで衝突するであろうタイミングで、地面に双剣の片一方を刺し、一気に空中高く跳ね上がった。
そしてまたもや空中ジャンプを利用してSakuraの方へ斜め上から攻撃を仕掛ける。
双剣に手が離れる瞬間に投げナイフのスキルを発動していたためにすでに地面に刺したそれは私の手の中へ戻ってきている。
双剣を逆手に握りながら大きく回転をかけ、Sakuraへとアタック。
私は何度も揺さぶりをかけたためか、さすがのSakuraでも対応ができずにうまく私は攻撃を加えることに成功した。
それでも急所は避けられてしまったので肩に少しだけだが。
私は右手で地面を軽く押し、力を押し殺して地面に着地した。
2本と1本では明らかに2本が有利なわけで、私が一方の短剣で相手の刀を抑えている間にもう一方で攻撃をすればいいのだ。
私は左手を前へ、右手を越しの方へ構えた。
そして左で構えた短剣をSakuraへと振りかざし、Sakuraはそれを押し返すかのように力強く受け止めた。
その受け止める力は非常に強く、私は左のみでは受けきれないと判断、攻撃用に腰のあたりに待機させていた右側も使って止めることにした。
足で蹴りを入れようか考えたのだが、今は踏ん張っているので精一杯だ。
どうやら相手もものすごい力で踏ん張っているらしく、膠着状態が続いた。
「やはり化け物ですね。私はいつかあなたと戦うためにと相当鍛えてきましたから、正直1発で決着がつくと思っていましたよ。」
「流石に舐めないでほしいわ。」
そうやって戦いの方へ割いている脳の一部を使い、互いに戦いと関係ないような話をした。
少しでも相手の気をそらさないといけないからだ。
そうでもしないと隙きは生まれない。
と、言ったものの、一向にスキを見せる気配がないわけで、相当長い時間話をしているのだ。
どちらかが仕掛けないと試合が進んでいかない。
……
先手必勝である。
ここは私が先に仕掛けることにした。
それでも、今体勢を無理に崩したら切り込まれるだけだし、押し返すだけでも相手の反応次第では一気に不利になってしまうのだ。
「跳躍!」
そこで選んだ手は跳躍スキルを使って高く飛び上がること。
私はSakuraの頭上高くまで飛び上がった。
Sakuraはどうやら跳躍系のスキルは持っていないようで、どこに落下するのかとこちらをじっくり観察している。
数秒後、私は地面近くまで落ちてきていて、そろそろ再び戦いが始まるタイミングだ。
このまま落ちても切られるだけだし、少しミスをしたら地面に叩きつけられて敗北する可能性もあるのだ。
私は緊張からか、額から汗が滴るのを感じた。
すでに私が落ちるであろう地点にはSakuraが先回りしているので落下場所をずらさないといけない。
空中で軌道を変えるというのはまあ不可能だ。
しかし、私には空中ジャンプのスキルがあるのでそれを利用することにした。
私は勢いよく斜め上の方向へ跳び上がり、そこから地面へ向かって垂直へ向きを変えた。
その位置は少しSakuraのいる位置からずれており、こちらへ向かって走ってくるのが見える。
私は地面すれすれ、きっと地面まで30cmを切っていたであろう地点で、90度向きを変え、Sakuraの方へと超加速で向かった。
予定ではもう少し高い位置で向きを変えるはずだったのだが、気がついたときにはもうすでに地面すれすれになっていたためにこの位置になってしまった。
このままでは上の方から背中を切りつけられて終わりだ。
Sakuraまであと2mだろう。
きっと1秒足らずで衝突するであろうタイミングで、地面に双剣の片一方を刺し、一気に空中高く跳ね上がった。
そしてまたもや空中ジャンプを利用してSakuraの方へ斜め上から攻撃を仕掛ける。
双剣に手が離れる瞬間に投げナイフのスキルを発動していたためにすでに地面に刺したそれは私の手の中へ戻ってきている。
双剣を逆手に握りながら大きく回転をかけ、Sakuraへとアタック。
私は何度も揺さぶりをかけたためか、さすがのSakuraでも対応ができずにうまく私は攻撃を加えることに成功した。
それでも急所は避けられてしまったので肩に少しだけだが。
私は右手で地面を軽く押し、力を押し殺して地面に着地した。
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