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186話目 開幕
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『さあ始まりましたCGカップ!』
遂にCGカップの日がやって来た。
あれから私たちは毎日のようにフィールドに一緒に行っては、レベル上げやスキルの合わせなどの練習をしまくった。
できる準備はしまくったし、私の気合もばっちしだ!
いまは専用に用意された控室で待機している。
あと少しで転送が開始されるので、この短い時間でしっかりと初動の動きを確認しておきたい。
「いいですか?まず最初にフィールドのついたらねる以外の3人で現在地周辺の確認をします。その間にねるはマップを確認してください」
了解。という息の合った元気の良い声を聞き、一息ついてから続ける。
「そこからは降りた場所にもよりますが、基本的にすぐ動くことになると思います。ほかのチームに場所を取られる前に、できるだけ高く、遮蔽物の多いところに身を潜めたいです。夜の間は交代で守をしますが、できるだけ敵が来ないようなところに拠点を構えたいです」
3人はこの前見せたプロの大会の映像を頭に浮かべながら聞いているようで、時々頷きながらこちらを見ている。
どのようなマップになるのかはまだ発表されていない。
初動の短い時間が、今後の長い時間の命運を左右するのだ。
神谷君が感覚共有のスキルを取得できたことが結構大きいのだが、拠点次第ではそのスキルをうまく活用できない場合がある。
できるだけ感覚共有をしているペットの方に集中したいだろうし、危険なところで感覚共有をして本体の管理が甘くなるのは避けたい。
あとねるとLesserさんが槍ということもうまくいかせれば相当有利なポイントだ。
槍は投げることができるし、回収のスキルも存在しているので戻ってくるわけだ。
遠くまで投げるには水平方向の力に重力の強大な力を乗せていきたい。
そのためにはできるだけ高いところを取りたいし、高いところなら逆に相手の槍がこちらへ届きにくい。
SF祭のスポーンの地点が一番の理想だ。
あの雪山の上というのは非常にスポーン地点として優秀だった。
ただ、今回も同じようなスポーン地点とは限らないし、もしかしたら砂漠のど真ん中ということもあり得る。
そのためにねるが最初にマップを確認して、近くの高台を探すのだ。
まあ、考えることはみんな同じなわけだから、おそらく高台を取るという場面で遭遇戦になるだろう。
先手必勝。
できるだけこっちが早く敵の存在を確認して、被ダメを抑えて完封したい。
「よしッ、私たちは頑張ってこれた!練習を思い出して頑張りましょう!」
「「「おーッ!!」」」
気合十分。
『では、プレイヤーの転送を始めます!』
モニターから聞こえてくる笹塚さんの声を皮切りに、私たちの転送が始まった。
:遂に始まるぞ!
:この声を届けられないのは残念だけど、頑張って応援する!
:いやマジで勝ってくれ
:ほかのチームも似たような作戦だから……
:まあユウヒだし大丈夫だろ
:全大会優勝だもんね
:ユウヒさんって俺初めて知ったけど、一気にファンになったわ
:神谷化けたな
:マジで行ける
:メンツ結構豪華だよな
:頑張ってくれ~!
遂にCGカップの日がやって来た。
あれから私たちは毎日のようにフィールドに一緒に行っては、レベル上げやスキルの合わせなどの練習をしまくった。
できる準備はしまくったし、私の気合もばっちしだ!
いまは専用に用意された控室で待機している。
あと少しで転送が開始されるので、この短い時間でしっかりと初動の動きを確認しておきたい。
「いいですか?まず最初にフィールドのついたらねる以外の3人で現在地周辺の確認をします。その間にねるはマップを確認してください」
了解。という息の合った元気の良い声を聞き、一息ついてから続ける。
「そこからは降りた場所にもよりますが、基本的にすぐ動くことになると思います。ほかのチームに場所を取られる前に、できるだけ高く、遮蔽物の多いところに身を潜めたいです。夜の間は交代で守をしますが、できるだけ敵が来ないようなところに拠点を構えたいです」
3人はこの前見せたプロの大会の映像を頭に浮かべながら聞いているようで、時々頷きながらこちらを見ている。
どのようなマップになるのかはまだ発表されていない。
初動の短い時間が、今後の長い時間の命運を左右するのだ。
神谷君が感覚共有のスキルを取得できたことが結構大きいのだが、拠点次第ではそのスキルをうまく活用できない場合がある。
できるだけ感覚共有をしているペットの方に集中したいだろうし、危険なところで感覚共有をして本体の管理が甘くなるのは避けたい。
あとねるとLesserさんが槍ということもうまくいかせれば相当有利なポイントだ。
槍は投げることができるし、回収のスキルも存在しているので戻ってくるわけだ。
遠くまで投げるには水平方向の力に重力の強大な力を乗せていきたい。
そのためにはできるだけ高いところを取りたいし、高いところなら逆に相手の槍がこちらへ届きにくい。
SF祭のスポーンの地点が一番の理想だ。
あの雪山の上というのは非常にスポーン地点として優秀だった。
ただ、今回も同じようなスポーン地点とは限らないし、もしかしたら砂漠のど真ん中ということもあり得る。
そのためにねるが最初にマップを確認して、近くの高台を探すのだ。
まあ、考えることはみんな同じなわけだから、おそらく高台を取るという場面で遭遇戦になるだろう。
先手必勝。
できるだけこっちが早く敵の存在を確認して、被ダメを抑えて完封したい。
「よしッ、私たちは頑張ってこれた!練習を思い出して頑張りましょう!」
「「「おーッ!!」」」
気合十分。
『では、プレイヤーの転送を始めます!』
モニターから聞こえてくる笹塚さんの声を皮切りに、私たちの転送が始まった。
:遂に始まるぞ!
:この声を届けられないのは残念だけど、頑張って応援する!
:いやマジで勝ってくれ
:ほかのチームも似たような作戦だから……
:まあユウヒだし大丈夫だろ
:全大会優勝だもんね
:ユウヒさんって俺初めて知ったけど、一気にファンになったわ
:神谷化けたな
:マジで行ける
:メンツ結構豪華だよな
:頑張ってくれ~!
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