満智子の嗜み

菅野鵜野

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3. 再構築

1.夫婦

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 あの日を境に、私達夫婦の関係は変わり始めた。
 
 夫が、照夫が、私を激しく求めてくれるようになったのだ。

 そして溜まりに溜まっていた有給休暇を申請して、私を旅行に連れ出してくれることになった。

 本当に、諦め掛けていた結婚生活が、こんな風に彩りを取り戻すことになるなんて。

 私の嗜みも、そんなに悪くないわね。なんて……。


 東北新幹線に乗って、二人で初秋の青森へ。

 飛行機ではなく、新幹線を選んだのにも、実は訳があった。

 
 春物のトレンチコートの下はセルシオ・ロッシのヒールに、ガーターベルトとストッキングの上にミニ丈のニットワンピース。勿論、ブラもパンティも身につけていない。

 この格好をしてと、指定したのは夫の方。

 最近は帰宅時間も早まって、夫と一緒に通販のサイトを見たりしている。

「これ、満智子が着たら凄くエロそう」

「いやねぇ、若い子が着る服よ。大体私の胸、こんなきつい胸元じゃ収まらないわ」

「だからいいんだよ。溢れそうな胸を見ると、食べたくなる……この、おっぱいに埋まる感覚、凄く幸せなんだ」

 と言いながら、夫は私のオッパイをピチャピチャと音を立てて舐めるから、私は買わないつもりの奇抜な服の購入ボタンをつい押してしまって、ああん、と体を捩ってしまうのだった。




 グランクラスのチケットを取って、私たちはまるで飛行機のビジネスクラスのような広々とした座席に並んで腰を下ろした。

 中では、私たち以外に一人だけ、パソコンを広げて仕事するサラリーマンの客がいる。

 彼は時折会話をしているよう。よく見ると、イヤホンをつけていた。

 静かでいいわ。だから……

「あ、あなたったら……」

「あの日から俺、会社でも君のオッパイのことばかり思い浮かんで、手につかなくて……」

 大宮を過ぎるとすぐ、夫がコートをかき分けて、私のドイツの森を弄ってきた。

 既に期待で潤っていたそこは、ピチャピチャと、バレそうな音を立てる。

 声を抑えて悶えると、コートの胸元がだらしなく開いて、ニットからオッパイの膨らみの殆どが出てしまう。

「Gカップって、本当にデカイね。満智子のはお椀型で形もいいし、全然垂れてないし……ひたすらやらしいんだよね。乗る前からチラチラ見せつけて、本当に好きものなんだから、満智子は」

 夫ったら、死角になっているのをいいことに、オッパイを零し出して乳首を吸い始めた。

「AV女優なんて目じゃないね。もうさ、この白くてふわふわの、クッソでかいオッパイ」

「お言葉遣いが悪くてよ」

「それそれ……お逝きあそばせぇって悶える顔も、好き。流石、名門女子大出のお嬢様……にしちゃエロい」

「んよ、よく言うわ、あん……ずっと放っておいた癖に」

「後悔してる……本当に。だから、これから、償わせて……ほら、もうすぐ駅を通過する、外の人にこの綺麗なオッパイ見せてやろうよ」

 通過駅を猛スピードで駆け抜ける新幹線の窓にオッパイを押し付けて、景色のように消えていく人たちに見せつけるなんて、頭がおかしくなっているわ。

 それなのに、快感で、私の泉がついお漏らしをして網タイツを濡らしてしまう。

 夫は気を良くして、コートを大きく捲り上げた。ああ、ガーターベルトの下のお万様が丸見え。

「ドイツの森、だっけ。濃ゆくてふわふわして、最高に淫ら」

「あん、あなた……他のお客さんにも、見られちゃうわ」

 と言っても、この特別車両には滅多に人が出入りをしない。ビジネスマンならグリーン車でも十分。ここのグランクラスは、平日の朝ラッシュを過ぎれば殆ど人がいないことを、夫は知り尽くしていた。

 でも、席と席の間にあるカップホルダーと座面リクライニングのコントロールパネルがちよっと邪魔。

「大丈夫、俺に任せて」

 夫は私の膝元にしゃがみ込み、手でオッパイを揉みしだきながら、私のドイツの森に顔を沈めた。

「まぁ、何をするの……あ、ちょっと……」

 だらしなく開いた私の膝を持ち上げて、夫はコートの下に顔を埋めて、舌で私のお万様を翻弄した。

「あ、ああ、ねぇ……だめよ、いやん……」

「そんなエロい声出したら、あのサラリーマンにバレるよ」

「い、意地悪……い、いい……あ、あなた……んんっ」

 お豆をいじり倒されて、油断していたら身体中に電撃が走ってしまった。

 指を噛んで喘ぎを堪えると、私の電撃が散るのを待って、夫が今度はお万様を指でかき回し始めた。

「あ、だめ……ねぇ、んん、んんんっ」

 もう、もう無理。膝が抜けるほど気持ちよすぎて、でも、その先に行きたくて私のお万様はヒクついていた。

「変わって」

 私は夫を立たせて座席の座らせ、その上に後ろ向きに跨った。

「堪え性のない、エロい奥様だなぁ」

「いいから、致しなさいな、しっかり……あん、もっと、掻き回して」

 背中から回された両手でオッパイを大きく揉みしだかれながら、私は思いのままに腰を揺らした。

 コートが腰のあたりに纏わりつくだけで、胸元ははだけているし、お万様もお尻も丸出し。ガーターストッキングの黒網模様がプルプル震えて、とんでもない姿ね。

 揺れが殆どない新幹線、微妙な振動だけが、足先から伝わってきて、波打つように私の体の中の快楽を揺り起こす。

 ぐちゃん、ぐっちゃ、ぐっちゃん、ぬちゃ、ベチャ……

 濃ゆい粘膜の水音を立てて、私はひたすら腰を振った。

 当てたい、あそこに当てたいの、当てて、擦って……。

「もっと、もっと突いて、奥よ、もっと奥……ああ、擦れる……」

「満智子……掴まれてるみたいだ……すごい、君は素晴らしい……ああ、絡む……し、絞らないで」

「いや、もっとよ……まだ……」

 ぬちゃ、びちゃ、ぬっちゃぬっちゃぬっちゃ……ああもう、音を抑える余裕がないわ。

 夫は爆発しそうになるのを堪えて、震える指でお豆を擦るからもう、堪らないわ。

「この淫らにぷっくりしてるの、何?  」

「お豆よ、お豆よぉぉ……ああ、いい、いくっ、だめよ、もう、ああん、あん、あん、ああんっ」

 つま先で体を支え、私はもう欲しくて欲しくて猛烈に腰を振り立てた。

 オッパイが夫の手の中からはみ出して、前の座席にまで打ち付けられる。

「あああああああ、もぉぉぉ!!   やっばいぃぃ」

 夫はそれでも、これを目論んでいただけに、きちんとゴムをつけているから、座席を汚すことはないと思うけれど……腰を振りすぎて、座席そのものを壊しちゃったりして。

「ひぃぃぃぃっ」

 この背徳感が堪らない。サラリーマンは英語で会話を続けているけど、気付いていないのかしら。

「あぅ、もぉ、いっく、いっく……あなた、お逝きになって、よろしくてよ、おおん、お逝きになって!!  」

「満智子ぉぉ」

 グチャグチャヌチャヌチャ、ブッチャンブッチャンッ、筆舌に尽くし難い派手な水音。

「ああっ、いっぐぅぅぅ!!!   」

 私は仰け反って、息を止めて絶頂の悲鳴を堪えた。ああ、波が大きすぎて、抑えきれない、あ、もう……。

 私は咄嗟に、コーヒーを買った時にもらったペーパーナプキンをお万様に当てた。

 ジュルジュル、プシュ……ああ、また潮を吹いてしまったわ……。


 新青森まで、私たちはトイレでもデッキでもしてしまった。

 声を殺して、人が来るのではとビクビクしながら、それでも快楽に逆らえず……。


 新青森で手配したレンタカーに乗り、浅虫温泉に辿り着く間にも、私たちはせっせと車で交わった。

 ホテルのフロントの人、私の服をジロジロと上から下まで見ていたわね。

 何しろ車でヤりすぎて、コートはシワくちゃ、網タイツもところどころ穴が空いて、荷物を取ろうと体をかがめると、オッパイの先まで溢れて見えちゃうんだから。

 夫婦、と宿泊名簿に書いたら、はぁ、と怪訝な顔をされてしまったわ。

 商売女を連れた不倫旅行にでも見えたのかしら……。

 

 





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