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石女(うまずめ)

子授け講

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 神田連雀町、筋違御門に程近く、目の前には青山下野守の大きなお屋敷もある。
 こんな武家と商家が混在するこの街の掘割に面した瀟洒な家から、今日も三味線に合わせた小気味好い端唄が聞こえていた。
 家主は、端唄・三味線指南で生計を立てている女、お摩耶。

 元は貧乏御家人の娘で、15歳で中堅の旗本に嫁いだものの、2年たっても子に恵まれず、家付き娘である姑に離縁されたのであった。夫がそっと持たせてくれた詫び金を元にこの家を建て、芸事指南を始めたのが3年前。軌道に乗るまでは、近くの女好きの町医者の元で看護の手伝いをし、そこで人体の知識や閨の技術を身につけたのだった。

 今年やっと二十歳になったばかりのお摩耶は、道を歩けば誰もが振り返る美貌。桃のようなハリのある臀部は歩くとゆらゆら揺れて、大きな胸乳は鞠が二つ並ぶかのようで、少し上向きについている乳首の突起が崩れた前合わせから見えてしまうこともある。下乳は風船のようにぷりっと張って、女でもつい触れたくなるほどである。

「お師匠っしょさん、もうそろそろ良さそうなものだろう」
 今日も今日とて、呉服屋のバカ息子が稽古に通ってくるなり、三味を構えるのもそこそこにお摩耶に跨ってきた。
「あれ、先に三味の稽古では……」
 武家言葉で拒みながらも、既に裾は捲られてしまっている。

 三十路面で鼻の下を伸ばし、参二郎の褌の下は既にはち切れんばかりであった。
「まぁ、そのようにおイキリあそばして……仕方ございませんわね」
 お摩耶は参二郎を座らせ、その股間に顔を埋めた。褌の脇からそれを引っ張り出し、矢庭に口に咥える。
「お、おっしょさん……あ、ああ……」
「これが終わったら、お三味のお稽古に集中すると約束してくださいましね」
 ズボボっと音を立てて吸い上げると、参二郎が白目を剥いた。

 そのまま、笠の縁をチロチロと舌で丁寧に擽り、手先で玉をコロコロと転がしてやる。
 参二郎の腰が浮き始めたのを確認すると、お摩耶は頭全体を使うようにして上下に扱き始めた。
「おぅ、おおっぅ……もう、もう……」
 と高まったところで、お摩耶が口を離してしまった。

 泣き出しそうな顔をする参二郎に、お摩耶が前合わせを寛げて迫った。
 奥でぷりんぷりんと美味そうな胸乳が揺れている。
 堪らずに参二郎はお摩耶の裾をたくし上げて、自分の腰の上に引き寄せた。
「頃合いですわね」
 ヌプリ……お摩耶は派手に両足を広げて、参二郎に己の魔羅が飲み込まれる様子を見せつけるようにして腰を沈めた。
「お内儀かみさんにも、たんとして差し上げるんですよ……こうして下から、ずん、ずんって……そう、ほら、ここをお触りになって……お豆を……ああん……お上手ですわ」
「お師匠さん……す、好きものだねえ……ああ、なんていやらしい眺めだ……アワビが憎らしくヒクヒクしているじゃないか……」
「……飲み込みが……あん、あはん、よろしくてよ……もっと奥まで……」
 自ら好みの場所に当たるよう、摩耶がグネグネと腰を前後に激しく揺らすので、摩耶の中で魔羅が折れそうにしなる。
「お師匠さんのなかは……絡みついて……吸い取られそうで……い、いい!」
「退屈させないで、ほら、お豆を……ハァン!」
 導かれるまま、参二郎はお摩耶の豆を指先で揉みながら、腰を突き上げた。

 妻とは退屈な閨でしかなかった。
 それなのに、妻は間男していたのだ。その理由が、参二郎との閨が退屈だったからなどと抜かした。
 刺し違えてやろうにも、妻は家付き娘で、婿の立場の方が断然に弱い。
「お手がお留守」
「はい」
「どこがよいか、何をして欲しいか、お聞き遊ばせ」
「答えてくれますか、妻が」
「言葉でも弄れますのよ……ほら、お乳を揉んでと言うに……お豆は擦りすぎては飽いてしまいます」
 お摩耶は参二郎の両手を、はだけた胸乳に添えた。
「お内儀さんが派手にお乱れになっても、あ、あ、可愛いと言って差し上げて……は、はし、はしたない、なんて、言ったら……あん」
「そ、そんなに腰を振られては……」
 お摩耶は前後左右に、それはそれはいやらしく腰を振り続けた。こんな腰使いではもう持たない、と思った途端、お摩耶がスポリと魔羅を抜き、参二郎に向かって四つん這いになって尻を突き出した。
「お沈めください。さぁ、次は旦那様がお好きに暴れてしまえばよろしいのよ」
 なんという福よかで艶やかで張りがあって形の良い尻だろう……言われるまでもなく、参二郎はその女陰ほとにズブリと差し込んだ。
「おおう……お師匠さん! 」
 こんなに大きなお尻なのに、腰は驚くほど細い。その折れそうな腰を両手で掴んで、参二郎はこれでもかと腰を使って魔羅を突き通した。
 ぱん、ぱんっ、と軽快な肌音に混じり、お摩耶の切ない喘ぎが高まっていく。
 ぐちゃ、ぬちゃら、水飴を掻き回すような水音が、余計に参二郎を煽り立てる。
「ああ、いい、いん、いいっ……はぁん、お上手、いいわぁ……」
 妻はこんなにぐちゃぐちゃと音を立てたことなどない。こんなに乱れてくれたこともない。
「お師匠さん!! 」
 絶叫を最後に、参二郎はぐぐっと腰を反らし、お摩耶の中にあらん限りの精を注いだ。
 どくん、どくんっと注がれるそれを、お摩耶は深い場所で感じながら、ピクリと背中を震わせた。

「ただ仰向けになった女を裸に剥いて貫くだけではダメです。着物のまま、お台所や、ちょっとしたお参りのお宮の影など、意表をつくのも宜しいですわね。まずは、お乳を、お内儀さんがのってきたら、少しずつ女陰の周りからお攻め遊ばせ。そして、可愛い、綺麗だ、色っぽいなどと囁いて、うんと乱しておしまいなされ。堪らなくなるのはあなた様の方ですわよ」
 着物を整えながら、参二郎はうんうん、と頷いた。
「では、お三味のお稽古に入りましょう」
 と言われても、お摩耶の前合わせはしどけなく崩れているままで、バチで弦を弾くたびに豊かな胸乳の谷間が震えるのを、参二郎は股間を押さえながら見つめていた。


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