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色医師
お手上げな夫婦
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後日、その飯村伊良が来るという約定の日、お摩耶は艶庵の診療所に行き、診察室の隣室に控えていた。
「ではのう、着物をくつろげ、乳を見せていただこう」
「あい……」
ねっとりと粘着質な話し方をする女である。年の頃は25と言ったが、30歳近い貫禄と色気とがある。
「ああ、そのような……」
「まだ着物の上からしか触っておらぬよ」
それでも私……だめぇ……先生ったら、揉んではいけませぬ、あれ、引っ張らないで、そんなことされたら……」
伊良は堪らずに裾を捲り上げ、太腿にまで滴っている愛の汁を指に馴染ませ、事もあろうに一気呵成に茂みの中に突っ込んだのである。
「もっと、もっと吸って、そうよ、そう!! 」
以降、伊良は終始艶庵にこうせいああせいと命じ続け、気づけば艶庵を横倒しにしてその魔羅の上に馬乗りになっていた。
お摩耶が思わず部屋に乗り込んだ時、伊良は色に濁った目を摩耶に向け、何と手招きをした。
「何と美しい方、先生の良い方? 」
「覚えておられませんか。昔隣の屋敷におりました、浪川のお摩耶でございます」
伊良は艶めかしく腰を動かしながら、首を捻った。やがて、ああ! と手を打った。
「お摩耶ちゃんね……確か、水野家を離縁されたとか」
「ええ……」
「おいでなさいよ」
伊良は引き寄せた摩耶の、相変わらず肌蹴ている胸元から手を突っ込み、乱暴に揉みしだいた。
「何て弾力のある良いお乳……あ、先生、中でピクピクさせちゃいやん、伊良、気をやってしまいまスゥ」
夢中で腰を振り続ける伊良の乳を、お摩耶も両手で揉みしだいた。
いつしか艶庵の顔に上に跨り、お摩耶は伊良とねっとりと口吸いを交わした。艶庵が子供のようにピチャピチャとお摩耶の女陰を舐めると、お摩耶も堪らずに腰を小刻みに揺らした。
「伊良様……お子様は」
「息子が一人……姑に取られてしまいました……わ、あん、先生、突き上げてよぉ」
言葉遣いも何やらやさぐれた感じがする。
「姑様と、折り合いが? 」
「私の閨の声が煩いからと、追い出されたんですよぅ。まるで囲い者みたいに外に長屋を借りて住んでいるんですよ。あのクソババァ……私の体に夢中なのは、亭主の方なんですけどねぇ」
艶庵の舌の動きが止まった。これはもう限界か、と、お摩耶は体を離し、慌てて手文庫から張り型を二つ取り出した。
小さな方を伊良の柔らかな菊門に充てがうと、ひいっと伊良が体を飛び上がらせて艶庵から離した。
そのまま四つん這いにして、大きな方をズブリと伊良の女陰に突き刺し、二本を派手に抜き差しした。
「見つけましたわ……」
伊良の反応を見て良い場所を見つけた摩耶は、一気呵成に二本を操って伊良を攻め尽くした。
「あああああああああ!! ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! 」
白目を剥いて叫び、伊良は全身を痙攣させて顔を天井に向けると、そのままバッタリと気を失ってしまった。
「ご気分は」
目を覚ました伊良に、お摩耶は白湯を差し出した。
帯を解いた状態で、伊良は布団に横たわっていた。
「軽蔑なさっておられるのでしょう……」
「そんなこと、ありませんわ。閨は人それぞれ。満ち足りないままですと、もっともっとと欲しくなります」
「……ええ。姑に監視され、長屋で無ければ夫とも交われない。声を上げれば品がないと言われ……仕方なく、厠でこっそり自分の指で慰めているのです。そうしましたら……自分で乳に触るだけでも気をやってしまうようになって……堪らなくて、もう女陰を掻き回したくて……それで先生に……私きっと、色狂いなのでしょうね」
我慢が高じて、依存するほどに色事を欲するようになってしまったのだ……原因は姑。何処も似たりである。
「でしたら、屋根船をお使いになられませ。船頭には酒手を弾み、いたしている間はどこぞで酒でも飲みに行ってもらえば良いのです。ご主人様は、お好きなの? 」
「ええもう、主人も私も……一日中絡み合っていても飽きないほどに」
「まぁ、羨ましい。でしたら尚の事、お二人でお楽しみになれば宜しいのです」
「……そうですわね。有難うございます、摩耶様。気が随分と楽になりました」
伊良と夫は、その日を境に屋根船を仕立てて激しく求め合うようになった。鐘ヶ淵には影から二人のまぐあいを見物する客まで集まり出し、船宿の仕切りで見物料さえ取るようになったという。二人はその上がりで更に船を借り、毎日のように楽しんだ。
だが、三月ほど経ったある日、例の如く伊良が派手に喘いで馬乗りで腰を振り、亭主の精を搾り取った途端、亭主はピクリとも動かなくなってしまった。
艶庵の検視では、亭主は極度の『腎虚』(色事のし過ぎで精が枯渇した状態) と判明した。
伊良も、子宮口に大きなできものができ、夫の死後更に三月程が経ったある日、痩せ衰えて亡くなっている姿が長屋の部屋で見つかった。それも、指で女陰を弄り回し、気をやって海老反りになったままの姿だという。
「ではのう、着物をくつろげ、乳を見せていただこう」
「あい……」
ねっとりと粘着質な話し方をする女である。年の頃は25と言ったが、30歳近い貫禄と色気とがある。
「ああ、そのような……」
「まだ着物の上からしか触っておらぬよ」
それでも私……だめぇ……先生ったら、揉んではいけませぬ、あれ、引っ張らないで、そんなことされたら……」
伊良は堪らずに裾を捲り上げ、太腿にまで滴っている愛の汁を指に馴染ませ、事もあろうに一気呵成に茂みの中に突っ込んだのである。
「もっと、もっと吸って、そうよ、そう!! 」
以降、伊良は終始艶庵にこうせいああせいと命じ続け、気づけば艶庵を横倒しにしてその魔羅の上に馬乗りになっていた。
お摩耶が思わず部屋に乗り込んだ時、伊良は色に濁った目を摩耶に向け、何と手招きをした。
「何と美しい方、先生の良い方? 」
「覚えておられませんか。昔隣の屋敷におりました、浪川のお摩耶でございます」
伊良は艶めかしく腰を動かしながら、首を捻った。やがて、ああ! と手を打った。
「お摩耶ちゃんね……確か、水野家を離縁されたとか」
「ええ……」
「おいでなさいよ」
伊良は引き寄せた摩耶の、相変わらず肌蹴ている胸元から手を突っ込み、乱暴に揉みしだいた。
「何て弾力のある良いお乳……あ、先生、中でピクピクさせちゃいやん、伊良、気をやってしまいまスゥ」
夢中で腰を振り続ける伊良の乳を、お摩耶も両手で揉みしだいた。
いつしか艶庵の顔に上に跨り、お摩耶は伊良とねっとりと口吸いを交わした。艶庵が子供のようにピチャピチャとお摩耶の女陰を舐めると、お摩耶も堪らずに腰を小刻みに揺らした。
「伊良様……お子様は」
「息子が一人……姑に取られてしまいました……わ、あん、先生、突き上げてよぉ」
言葉遣いも何やらやさぐれた感じがする。
「姑様と、折り合いが? 」
「私の閨の声が煩いからと、追い出されたんですよぅ。まるで囲い者みたいに外に長屋を借りて住んでいるんですよ。あのクソババァ……私の体に夢中なのは、亭主の方なんですけどねぇ」
艶庵の舌の動きが止まった。これはもう限界か、と、お摩耶は体を離し、慌てて手文庫から張り型を二つ取り出した。
小さな方を伊良の柔らかな菊門に充てがうと、ひいっと伊良が体を飛び上がらせて艶庵から離した。
そのまま四つん這いにして、大きな方をズブリと伊良の女陰に突き刺し、二本を派手に抜き差しした。
「見つけましたわ……」
伊良の反応を見て良い場所を見つけた摩耶は、一気呵成に二本を操って伊良を攻め尽くした。
「あああああああああ!! ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!! 」
白目を剥いて叫び、伊良は全身を痙攣させて顔を天井に向けると、そのままバッタリと気を失ってしまった。
「ご気分は」
目を覚ました伊良に、お摩耶は白湯を差し出した。
帯を解いた状態で、伊良は布団に横たわっていた。
「軽蔑なさっておられるのでしょう……」
「そんなこと、ありませんわ。閨は人それぞれ。満ち足りないままですと、もっともっとと欲しくなります」
「……ええ。姑に監視され、長屋で無ければ夫とも交われない。声を上げれば品がないと言われ……仕方なく、厠でこっそり自分の指で慰めているのです。そうしましたら……自分で乳に触るだけでも気をやってしまうようになって……堪らなくて、もう女陰を掻き回したくて……それで先生に……私きっと、色狂いなのでしょうね」
我慢が高じて、依存するほどに色事を欲するようになってしまったのだ……原因は姑。何処も似たりである。
「でしたら、屋根船をお使いになられませ。船頭には酒手を弾み、いたしている間はどこぞで酒でも飲みに行ってもらえば良いのです。ご主人様は、お好きなの? 」
「ええもう、主人も私も……一日中絡み合っていても飽きないほどに」
「まぁ、羨ましい。でしたら尚の事、お二人でお楽しみになれば宜しいのです」
「……そうですわね。有難うございます、摩耶様。気が随分と楽になりました」
伊良と夫は、その日を境に屋根船を仕立てて激しく求め合うようになった。鐘ヶ淵には影から二人のまぐあいを見物する客まで集まり出し、船宿の仕切りで見物料さえ取るようになったという。二人はその上がりで更に船を借り、毎日のように楽しんだ。
だが、三月ほど経ったある日、例の如く伊良が派手に喘いで馬乗りで腰を振り、亭主の精を搾り取った途端、亭主はピクリとも動かなくなってしまった。
艶庵の検視では、亭主は極度の『腎虚』(色事のし過ぎで精が枯渇した状態) と判明した。
伊良も、子宮口に大きなできものができ、夫の死後更に三月程が経ったある日、痩せ衰えて亡くなっている姿が長屋の部屋で見つかった。それも、指で女陰を弄り回し、気をやって海老反りになったままの姿だという。
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