上 下
31 / 131
帝さんと脳筋坊主

1

しおりを挟む



麗「はぁ?ふざけんな脳筋野郎……」




プチ切れた今から遡ること1時間前……


お腹が激減りMAXな私は、皆と一緒にランチタイムに突入してた。

まぁね?

そこまではいいんですよ、そこまでは。


ご飯食べ終わって、きゃわたんな桃嘩ちゃんのお口を拭いてた時にそれは起こったのです……


ーバンッ



『ここに盗賊を集団浄化、及び治癒・回復をした黒髪で赤い瞳の女が居るはずだ!
出てこい!これはユーミル大将のお達しだ!』



………………Why?

何なんこの人達www


あ、いや……なんかね?見るからに騎士っ!!
って感じの男の人が入ってきてそう言ったんすよwww


…………ハハハッ…私、何にも知らない(笑)


そぉーっと騎士の男の人から視線をはずして桃嘩を抱っこしていると、ザワザワとした声が大きくなってカツカツと床を鳴らす靴の音が段々近付いてきた。



『お前がその女だな?』



その言葉と共にガッチリ肩を捕まれたwww


誰だよ私って教えた奴!!
ってか肩!力入りすぎて痛いよ!!


内心怒り心頭だけど、ここで目立ったら多分かな~り面倒なことになりそうだから我慢。

なので、大人対応+知らんぷりモードでいきま~すww



麗「さぁ?何の事ですか?
貴官が言っている意味が分かりかねます。
誰かとお間違いになられているのかと」ニコッ(柔)



『それはないだろう。

話を伝えに来た者の証言とお前の特徴、は一致している。
惚けても無駄だ。』



……チッ…誤魔化せなかったか……


でも面倒くさくなるの必至だし、行きたくないよぉーーー



だってこれさ、絶対に帝とか王様とかに会うフラグじゃん?

私、心の底から会いたくないですよ!?


帝くらいまでならいいけど、王様とか絶対やだもん(´~`)


テンプレな王様だったら権力を振りかざす愚王か、良くも悪くもバランスのとれた政治をしている賢王のどっちかじゃん?


愚王だった場合は、私がキレてなにかしらやらかしてアウト。
賢王だった場合は、良い感じに利用されそうだからアウト。


どっちにしろアウトー d (´Д`)


分かってますよ現実的に考えなきゃいけないって!

もしここで断りでもしたらこれからの生活に何かしら影響が出てくるし、アランさんとシーナさんに迷惑がかかる。


元の世界には行けたとしても帰ることは出来ないし、今の私は1人じゃないからここでの生活は出来るだけ問題がないようにしたい。

それに、まだ出会って2日しか経ってない私達に良くしてくれるアランさん達に迷惑をかけるような恩を仇で返すようなことはしたくない。


なんとか回避せねば!


でもまぁとりあえず、この手を退かしていただきましょうかね?

しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

脳内ぶらりん。

エッセイ・ノンフィクション / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:34

【コンテスト受賞作】雨の神は名づけの巫女を恋ひ求める

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:45

アキ×遼

BL / 連載中 24h.ポイント:35pt お気に入り:10

わたしと玉彦の四十九日間

ライト文芸 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:12

トマトの魔法:逆境を乗り越える美味しい冒険

O.K
エッセイ・ノンフィクション / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

姫は昔!

恋愛 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:13

キヨヒメ 蛇性に堕ちた千年の恋

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

護る男

ホラー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

しんきろう

児童書・童話 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

豹*獣人騎士の寵愛

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:103

処理中です...